大阪公立大学 授業カタログのロゴ

Project TryAngleは学生スタッフによる大学公認のシステム開発チームです。 利用者の観点からより便利になるよう、学生自身の手で新システムの開発などを行っています。

【重要】OMU News Networkの提供する裏バスは2024年01月18日(木)をもちましてサービスを終了しました。
以降は学生スタッフ開発チーム TryAngleの「大阪公立大学 授業カタログ」として提供されます。
新サービスへブックマーク等の変更をお願いします。
ios_share

2022年度/1BAA160001

【金2】臨床心理面接特論A(心理支援に関する理論と実践) <前期>

本授業は遠隔授業として実施します。各回の授業形態をよく確認して受講してください。心理臨床における心理面接の理論についての講議および体験学習をする。「臨床心理基礎実習」における体験学習と有機的に連携し、心理面接の本質を理論的に考究する。心理面接理論の歴史、心理面接理論のパラダイム、心理面接の方法と対象、心理面接の主体について講義すると共に、特に心理面接における倫理的配慮、言語面接における傾聴、イメージを用いた面接におけるイメージの意義に関して、ロール・プレイを用いた体験学習により修得する。

担当教員氏名
川原 稔久
科目ナンバリング
授業形態
講義
開講キャンパス
中百舌鳥
開講区分
週間授業
科目分類
臨床心理学分野専門科目
配当年次
1年

注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。

単位数
2

注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。

到達目標
心理面接の実践における臨床素材から各種技法に共通する根本的な問題を検討し、心理面接の実践に必要な基本的姿勢と考え方を習得することを目標とする。具体的には以下を達成目標とする。1.心理面接における倫理的配慮ができる。2.言語を用いた心理面接で傾聴の意義を体験的に理解し、実践することができる。3.イメージを用いた心理面接でイメージ体験の意義を理解し、イメージを活かすことができる。
各授業回の説明
授業授業内容事前・事後の学習内容
第1回心理面接の歴史的パラダイム(目標)心理面接の歴史的背景を知る。テキスト(河合、2000)第1章を精読する。
第2回心理面接理論と隣接学問領域(目標)心理面接に関連する諸領域との関係を概観できる。テキスト(河合、1992)第3~6章を精読する。
第3回心理面接理論の現代的パラダイム(目標)現代的な面接理論の概要を把握できる。テキスト(河合、2000)第3章を精読する。
第4回心理面接理論の諸学派1ー深層心理学(目標)心の階層性を理解できる。テキスト(河合、1992)第2章を精読する。
第5回心理面接理論の諸学派2ー人間性中心主義(目標)心理面接の目標と目的を理解できる。テキスト(河合、1992)第1章および第7章を精読する。
第6回心理面接理論の基礎1ー主観性の問題(目標)心理面接における主観性の位置付けを把握できる。テキスト(河合、2000)第2章を精読する。
第7回心理面接理論の基礎2ー心の構造と機能(目標)心の構造と機能の関連を把握できる。配布資料「心の構造と機能」を予習する。
第8回心理面接の方法1ー面接の構造(目標)面接契約および面接構造と倫理問題の関連を把握できる。テキスト(出口)の「総論」を精読する。
第9回心理面接の方法2ー関係性への姿勢(目標)面接の関係性とイメージの関連を箱庭療法の体験から説明できる。箱庭療法のテキスト(河合、1969)の第1章を読んでおく。
第10回心理面接の方法3―技法の問題(目標)イメージを用いた技法の特質を箱庭療法の体験から説明できる。テキスト(河合、1969)の第2章を読んでおく。
第11回心理面接の対象1―症候群(目標)箱庭療法や言語面接のロールプレイから心理学的問題を見立てられる。配布資料「心理学的問題の分類」を予習する。
第12回心理面接の対象2―病態水準(目標)箱庭療法や言語面接のロールプレイから心理的問題の水準を見立てられる。テキスト(河合、2000)第4章を精読する。
第13回心理面接の対象3―病理性と事例性(目標)箱庭療法や言語面接のロールプレイから病理と事例の関連を説明できる。ロール・プレイのモデルを検討しておく。
第14回心理面接の主体1―聴くということ(目標)言語を用いた心理面接のロールプレイから聴くことの意義を説明できる。ロール・プレイの実施方法と問題点を予習しておく。
第15回心理面接の主体2―心理学的介入(目標)言語を用いた心理面接のロールプレイから心理学的介入の意味を説明できる。ロール・プレイの逐語録を作る。
事前・事後学習の内容
予習として教科書および参考書で指定した文献の講読を行うこと。また復習として指定した文献に関する考察レポートを作成すること。
成績評価方法
授業目標(達成目標)1から3の達成度で成績評価を行う。単位取得のためには、1.心理面接における倫理的配慮ができる。2.言語を用いた心理面接で傾聴の意義を体験的に理解し、実践することができる・3.イメージを用いた心理面接でイメージ体験の意義を理解し、イメージを活かすことができる。上記3点の達成が求められる。成績評価にはレポート5種の評価を用いる。成績評価に占める割合は各レポート20%とする。
履修上の注意
(関連科目)臨床心理基礎実習A・B (備考)臨床心理学分野以外の者は受講不可。
教科書
河合俊雄『心理臨床の理論』岩波書店2000年:出口治男監修『カウンセラーのための法律相談』新曜社2009年:河合隼雄編『箱庭療法入門』誠信書房1969:河合隼雄『心理療法序説』岩波書店1992

Loading...

参考文献
中村雄二郎『哲学の現在』岩波新書:中村雄二郎『臨床の知とは何か』岩波新書:鷲田清一『聴くことの力』阪急コミュニケーションズ:中井久夫『精神科治療の覚書』日本評論社:神田橋條治『精神科診断面接のコツ』岩崎学術出版社:神田橋條治『精神療法面接のコツ』岩崎学術出版社:河合隼雄『心理療法入門』岩波書店:伊藤良子『心理療法論』京都大学学術出版会
オフィスアワー
- 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
教員への連絡方法(メールアドレス等)
- 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
その他
(関連科目)臨床心理基礎実習

Updated on 2023/12/24 10:06:48

ページ上部へ戻る