2023年度/1AAD002001
【金2】認知科学1(知覚・認知心理学) <前期>
(公大) / 認知科学I (府大) / 認知科学I(知覚・認知心理学) (府大)
心的過程のメカニズムを理解するための基本的方法論とそこから得られた知見について学ぶ科目である。刺激に対する反応から脳内の情報処理過程を探る知覚心理学・認知心理学の方法論を中心に、脳内の神経系の構造と機能について探る神経科学、視覚や聴覚を実現するために必要な情報処理がどのようなものであるのかを探る計算理論の方法論を総合して、視覚と聴覚のメカニズムについて解説する。なお、この授業ではmeaQs(meanings well up from the Question sharing!)による授業時間外学習を課す。 ※本科目は、公認心理師の受験資格を得るために必要な科目である。
- 担当教員氏名
- 武藤 拓之
- 科目ナンバリング
- AADCOG21002-J1 (公大) / (府大) / AESPE2501-J1 (府大)
- 授業管轄部署
- 現代システム科学域
- 授業形態
- 講義
- 開講キャンパス
- 中百舌鳥
- 開講区分
- 週間授業
- 配当年次
- 2年 (公大) / カリキュラムにより異なります。 (府大) / カリキュラムにより異なります。 (府大)
注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。学年指定なしの表記は、要覧等を確認してください。
- 単位数
- 2単位 (公大) / 2単位 (府大) / 2単位 (府大)
注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。
- 到達目標
- 形の認知、色の知覚、立体視・運動視、高次視覚と注意、聴覚のメカニズムについて、基本的な概念を説明できること。
- 各授業回の説明
- 事前・事後学習の内容
- meaQsによる学習を行う。
- 成績評価方法
- 授業目標の達成度で成績評価を行う。単位を取得するためには、 ・授業で取り上げた形の認知のメカニズムについて、基本的な概念を半分以上説明できること。 ・授業で取り上げた色の知覚のメカニズムについて、基本的な概念を半分以上説明できること。 ・授業で取り上げた立体視・運動視のメカニズムについて、基本的な概念を半分以上説明できること。 ・授業で取り上げた高次視覚と注意のメカニズムについて、基本的な概念を半分以上説明できること。 ・授業で取り上げた聴覚のメカニズムについて、基本的な概念を半分以上説明できること。 上記の5点を達成することが求められる。成績を評価する方法として、期末試験、meaQs問題作成、ミニッツペーパーの提出(15回)を用いる。成績評価に占める割合は、期末試験(50%)、meaQs問題作成(30%)、ミニッツペーパー(20%)である。
- 履修上の注意
- 関連科目:認知科学2(学習・言語心理学)、認知情報処理、神経・生理心理学、発達心理学1、発達心理学2
- 教科書
- 授業はプロジェクタによってスライドを提示しながら行う。スライドと同内容のプリントを毎回配付する。
- 参考文献
- 森敏昭・中條和光(編)『認知心理学キーワード』有斐閣ドナルド・D・ホフマン『視覚の文法』紀伊國屋書店クリストフ・コッホ『意識の探究(上)(下)』岩波書店
- オフィスアワー
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
- 教員への連絡方法(メールアドレス等)
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
授業 | 授業内容 |
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第1回 | イントロダクション・認知心理学、認知科学とは・チューリングテスト(機能主義による心の理解とは)・機能主義の長所と短所 |
第2回 | 形の認知(1):見ることができる機械をつくるには・光の物理的性質・視覚への入力・ビデオカメラは「見ている」のか?・数値パタンから形を認識する |
第3回 | 形の認知(2):ヒトの視覚系の仕組み・網膜の仕組み・神経細胞の活動の測定・一次視覚野の仕組み・高次視覚野の仕組み |
第4回 | 形の認知(3):形を認知するためのメカニズム・形を認知するためのメカニズム・鋳型モデルと特徴モデル・不変性・深層学習 |
第5回 | 色の知覚(1):色知覚のメカニズム・色の物理的定義・錐体細胞の仕組み・照明光と反射光 |
第6回 | 色の知覚(2):色の恒常性・三色説と反対色説・色の恒常性・色覚「異常」と色のバリアフリーデザイン |
第7回 | 色の知覚(3):色の恒常性・色は表面反射率である・言語化できないもの・色知覚の進化 |
第8回 | 立体視(1):計算理論とは・両眼視差・不良設定問題・Marrの3水準・立体視の計算理論 |
第9回 | 立体視(2):様々な立体視・単眼での立体視の手がかり・運動視差・オプティカルフロー |
第10回 | 運動視・仮現運動・運動残効・運動視のメカニズム |
第11回 | 高次視覚・顔の認知・バイオロジカルモーション・ミラーシステム・アフォーダンス |
第12回 | 視覚的注意:複数の次元の情報を結合する・注意とは何か・変化盲・注意の役割:特徴統合理論 |
第13回 | 意識:意識は解明可能か・知覚を最終的に理解するには:機能主義の到達点と限界・クオリア・意識は原因ではなく結果なのか? |
第14回 | 聴覚・周波数分析・音の高さとは何か・視覚と聴覚の違い |
第15回 | ヒト以外の動物が知覚する世界・様々な動物の視覚・エコロケーション・人間中心主義を超えて |
第16回 | 期末試験 |
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Updated on 2024/2/27 6:41:12