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Project TryAngleは学生スタッフによる大学公認のシステム開発チームです。 利用者の観点からより便利になるよう、学生自身の手で新システムの開発などを行っています。

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2023年度/1ABCF15010 (公大) / (市大)

【水4】エチュード・フランコフォーヌ <後期>

テーマ:北米のフランス語圏-ケベック・アカディアを中心に、大国アメリカの傍らで独自の道を進むカナダとケベックとの関係を中心に、近年の移民・難民問題や植民地主義の禍根によって行きづまりをみせる大国フランスとの繋がりなど、多元化し変容するフランス語圏全般や世界の動向も視野に入れ、それらの地域の歴史、社会、文化について検証する。とりわけカナダの多文化主義(マルチカルチュラリズム)やケベックの間文化主義(インターカルチュラリズム)などの共存の理念と実践に注目し、各々の特徴を明らかにする。またそれらの社会を反映した文学や文化芸術も検証し、なかでも長い抑圧の時代をくぐり抜け、多民族とのコスモポリタンな共存のあり方を模索するケベック州の生活やシルク・ド・ソレイユに代表される先進的な文化政策についても紹介する。

担当教員氏名
真田 桂子
科目ナンバリング
ABCFLC32071-J2 (公大) / LCDFF3205 (市大)
授業管轄部署
文学部
授業形態
講義
開講キャンパス
杉本
開講区分
週間授業
配当年次
2年 (公大) / 学年指定なし (市大)

注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。学年指定なしの表記は、要覧等を確認してください。

単位数
2単位 (公大) / 2単位 (市大)

注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。

到達目標
フランス語圏の言語、文学、文化、歴史、社会の諸相について学びながら、多元化する現代社会を多角的に検証する視点を獲得し、そうした視点から物事を見渡す力をつける。とりわけカナダの多文化主義(マルチカルチュラリズム)やケベックで発祥した間文化主義(インターカルチュラリズム)、フランスにおけるライシテ概念などの比較検証を通して、現代社会における統合理念と共存のあり方ついての理解を深め、それについて自分の言葉で考察し表現できる知識と思考力を身につける。さらにケベック独自の言語政策(フランシザシオン)やそれぞれのフランス語圏社会を反映する文学、文化芸術などにも親しみ理解を深め、新たな創造的思考力を身につける。
各授業回の説明
授業授業内容
第1回はじめに:北米のフランス語圏について―ケベック、アカディア、ルイジアナ
第2回カナダとケベック①―歴史的変遷と地域主義
第3回カナダとケベック②―生き残りから仏系文化の開花へ
第4回現代のケベックーフランス語化政策(フランシザシオン)と多民族化
第5回流浪の民アカディア―国外追放から帰還へ
第6回モザイク国家カナダの多文化主義について
第7回ケベックのインターカルチュラリズムとは何か
第8回マルチカルチュラリズムVSインターカルチュラリズム
第9回フランスのライシテ概念と統合政策の比較検証
第10回ケベックとアカディアの文学―郷土、流浪、解放―
第11回ケベックの「移動文学」の浸透と波及
第12回ケベックの先進的な舞台芸術と映像文化ーシルク・ド・ソレイユを中心にー
第13回プレゼンテーション①(歴史、社会、多文化政策、言語問題について)
第14回プレゼンテーション②(文学、芸術、文化について)
第15回まとめと討論
事前・事後学習の内容
事前学習としては、各授業時に、次回の授業テーマに関する参考文献を提示する予定なので、それをよく読んでおくことが望ましい。また必要とする場合、学習内容について前もって調べておくことが望ましい。事後学習としては、授業内容についての復習と検証を踏まえしばしば小レポートを書いてもらう予定である。
成績評価方法
到達目標にあげた、多元化する現代社会を多角的に検証する視点を獲得し、そうした視点から物事を見渡す力をつけること、また多文化主義や間文化主義(インターカルチュラリズム)など現代社会における統合理念と共存のあり方についての理解を深め、それらについて自分の言葉で考察し表現できる知識と思考力を身につけること、またフランス語圏諸地域の歴史や社会、文学、文化芸術を学び、それらについて自分の言葉で考察し表現できる知識と思考力を身につけることを基準に、その達成度を、授業中の小レポート等の課題(30%)、授業中に各自で行ってもらう「プレゼンテーション」(30%)、授業終了後に提出してもらうレポート(40%)により総合的に評価する。合格最低基準(C以上)となるためには、上記の総合得点で60点以上の評価を得る必要がある。
履修上の注意
1.この授業ではフランス語圏についてフランス語の文献も紹介するが、授業の殆どは日本語で行うためフランス語を履修していなくとも受講は可能である。 2.この授業では、毎回、授業で学んだ内容についての課題や小レポートを提出してもらう予定である。また後半の授業において、授業に関係する内容から受講者各自がテーマを選びプレゼンテーションを行ってもらう予定である。従って授業へは能動的な関心を持って臨んでもらいたい。 3.この授業ではフランス語圏の社会や文化の諸相を学ぶために、ときどき映像資料も取り入れながら行う。
教科書
毎回、ハンドアウトを配布

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参考文献
真田桂子『トランスカルチュラリズムと移動文学ー多元社会ケベックの移民と文学』彩流社 真田桂子「ケベック―北米に薫るフランス系文化ー交錯する言語ナショナリズムとコスモポリタニズム」『季刊民族学』No.152(2015)、国立民族学博物館監修 ガブリエル・ロワ、真田桂子訳『わが心の子らよ』彩流社 立花英裕・真田桂子編訳、後藤美和子、佐々木菜緒訳『ケベック詩選集』彩流社 小畑精和・竹中豊編『ケベックを知るための54章』明石書店 細川道久編『カナダの歴史を知るための50章』明石書店 日本カナダ学会編『現代カナダを知るための60章』明石書店 三浦信孝・西山教行編『現代フランスを知るための60章』明石書店 J=B.ナドー&J.バーロウ著、立花監訳、中尾ゆかり訳『フランス語のはなし』大修館書店 G.ブシャール、丹羽卓監訳、荒木他訳『間文化主義』彩流社 Ch.テーラー、J.ハーバマス、佐々木毅他訳『マルチカルチュラリズム』岩波書店 市川慎一『アカディアンの過去と現在-知られざるフランス系カナダ人』彩流社 大矢タカヤス、H.W.ロングフェロー『地図から消えた国、アカディアの記憶』彩流社 その他、授業中に随時指示する。
オフィスアワー
- 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
教員への連絡方法(メールアドレス等)
- 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -

Updated on 2024/2/27 6:31:52

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