2023年度/1AHE019100
【月4】地球物質学1実習 <前期>
(公大) / 地球物質学Ⅰ実習 (市大)
鉱物は固体惑星を構成する物質の最小単位であり、そのほとんどは原子が規則正しく配列した結晶である。本授業では鉱物・結晶の結晶学的性質、化学的性質および物理的性質について実践的に理解するために、種々の教材(結晶模型キット、天然の鉱物標本、レーザー回折実験装置、コンピュータソフトウェアなど)を用いた実習を行う。
- 科目ナンバリング
- AHEEAS32002-J4 (公大) / SFGMP3202 (市大)
- 授業管轄部署
- 理学部
- 授業形態
- 実習
- 開講キャンパス
- 杉本
- 開講区分
- 週間授業
- 配当年次
- 2年 (公大) / 2年 (市大)
注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。
- 単位数
- 1単位 (公大) / 1単位 (市大)
注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。
- 到達目標
- この実習では地球や惑星の物質を研究する上で重要な鉱物学・結晶学の基礎を身につけるために、以下の諸事項を説明できるようになること、あるいは実践的に解くことができるようになることを目標とする。
- 球の最密充填構造と配位数の計算方法
- 基本的な結晶構造の三次元的理解
- ウルフネットを用いたステレオ投影の作図法
- 対称操作の理解、空間群の表現法
- 結晶の光学的性質・複屈折現象
- 比熱データを用いたエンタルピー、エントロピー、自由エネルギーの計算
- 基本的な相平衡図の作成
- ブラッグの回折条件と鉱物の同定法
- 代表的な鉱物の肉眼鑑定
- 各授業回の説明
- 事前・事後学習の内容
- 本シラバスのキーワードについて事前に概略を確認し、授業に臨むこと。
- 成績評価方法
- 授業時間内に課す課題のレポートに基づいて、到達目標に挙げた事項に関する諸問題を説明できるか、あるいは実践的に解くことができるかについて、達成度を評価する。以下の項目を達成することが合格(単位取得)の要件である。
- 球の最密充填構造を説明できるか、配位数の計算を実践できるか
- 基本的な結晶構造の三次元的に説明できるか
- ウルフネットを用いたステレオ投影の作図を実践できるか
- 対称操作および空間群の概念を説明できるか
- 結晶の光学的性質・複屈折現象を説明できるか
- 比熱データを用いたエンタルピー、エントロピー、自由エネルギーの計算を実践できるか
- 基本的な相平衡図の作成を実践できるか
- ブラッグの回折条件を説明できるか、鉱物の同定を実践できるか
- 履修上の注意
- 地球物質学1とあわせて受講するのが望ましい。
- 教科書
- プリントを配布する。
- 参考文献
- 「入門 結晶化学」(庄野・床次 著, 内田老鶴圃」、「結晶学・鉱物学」(藤野 著, 共立出版)、「鉱物学」(森本・砂川・都城 著, 岩波)、「Introduction to Mineral Sciences」(A. Putnis, Cambridge Univ. Press)」
- オフィスアワー
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
- 教員への連絡方法(メールアドレス等)
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
- その他
- 「学生教育研究災害傷害保険(学研災)および付帯賠償責任(付帯賠責)」に必ず加入しておくこと。
授業 | 授業内容 | 事前・事後の学習内容 |
---|---|---|
第1回 | 充填率の計算、配位多面体の幾何学計算 | 学習支援システムにアップロードした資料を事前に予習および事後に復習すること |
第2回 | 分子構造模型キットを用いた結晶構造の作成 | 同上 |
第3回 | マグネットを用いた立体図形の作成と対称操作の理解 | 同上 |
第4回 | 方解石を用いた複屈折現象の観察・解析 | 同上 |
第5回 | コンピュータによる結晶外形の作成、ステレオネット投影法の理解 | 同上 |
第6回 | 立体模型による点群の同定、ステレオネット上での一般点の再生 | 同上 |
第7回 | タイル模様から2次元空間群を同定 | 同上 |
第8回 | 3次元空間群の一般点の再生 | 同上 |
第9回 | 回折格子によるレーザー回折実験 | 同上 |
第10回 | 回折像から回折格子の作図 | 同上 |
第11回 | 鉱物観察:非ケイ酸塩鉱物 | 同上 |
第12回 | 鉱物観察:ケイ酸塩鉱物 | 同上 |
第13回 | 鉱物鑑定試験 | 同上 |
第14回 | エントロピーとエンタルピーの計算 | 同上 |
第15回 | 自由エネルギー曲線と相平衡図の関係の理解 | 同上 |
第16回 | 実験技術・装置の紹介 | 同上 |
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Updated on 2024/2/27 6:19:24