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2023年度/1AJL011001

【火2】材料化学基礎 <後期>

(公大) / 機能材料科学 (府大) / 材料化学基礎 (府大)

機能材料を学ぶ上で、無機化学の知識は必須である。無機化学は周期表のすべての元素の性質を扱い、元素とその化合物の反応性、構造、性質における傾向を知れば、材料の機能を理解する上での基礎が築かれる。 そこで、本講義では、無機化学の教科書を用いて、授業の前半では、固体材料の分類、分子の対称性、配位化合物、d金属錯体の電子構造、基本的な測定手法の原理を学ぶ。後半では、酸化還元について学ぶ。

担当教員氏名
牧浦 理恵井上 博之
科目ナンバリング
AJLMAE22008-J1 (公大) / BCMAE3824-J1 (府大) / BCMAE2828-J1 (府大)
授業管轄部署
工学部
開講キャンパス
中百舌鳥
開講区分
週間授業
配当年次
2年 (公大) / カリキュラムにより異なります。 (府大) / 2年 (府大)

注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。学年指定なしの表記は、要覧等を確認してください。

単位数
2単位 (公大) / 2単位 (府大) / 2単位 (府大)

注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。

到達目標
【目的】 (第1回~6回) 材料の無機化学・物理化学において広く用いられる化学反応である酸化還元反応の熱力学的基礎を学ぶ。電位と反応の進行方向および安定状態との関係を理解する。 (第7回~16回) 材料を、構成単位、結合様式などで分類分けし、主に分子を構成要素とする分子性固体、金属錯体に関して、対称性、極性、電子構造(結晶場理論、配位子場理論)とそれらの特徴から導かれる化学的・物理的性質を理解する。また、化学的・物理的性質を調べるための測定手法の種類とその原理を理解する。 【目標】 (第1回~6回) 1.熱力学データに基づき標準状態ならびに任意組成の混合物中での酸化還元反応の進行方向ならびに安定相、平衡組成を推定できる。 (第7回~16回) 2. 材料を、構成単位、結合様式などで分類分けし、化学的・物理的特徴の違いを説明できる。 3. 対称性の観点から分子を分類分けし、極性などの対称性に由来する分子の特徴を説明できる 4. 配位化合物(d金属錯体)に関して、構造(配位様式)の特徴や磁性、発光特性を、電子構造(結晶場理論、配位子場理論)から説明できる。
各授業回の説明
授業授業内容
第1回・授業ガイダンス(前半) ・還元電位(Ⅰ):酸化還元半反応、標準電位と自発性
第2回・還元電位(Ⅱ): 電気化学列,ネルンスト式
第3回・酸化還元安定性(Ⅰ): pHの影響、水との反応、不均化反応と均等化反応 ・酸化還元安定性(Ⅱ): 錯形成による電位の変化、溶解度積と標準電池電位
第4回・電位データを図で示す方法:ラチマー図,フロスト図、プールベ図 ・単体の抽出:化学的還元、化学的酸化、電気化学的抽出
第5回・発展内容:酸化と還元の速度論入門
第6回中間テスト
第7回・授業ガイダンス(後半) ・構成単位・結合様式に基づく材料の分類と化学的・物理的特性の比較 ・分子の対称性
第8回・分子の極性 ・分子間相互作用 ・溶解と溶媒和
第9回・配位化合物の構造と立体配置
第10回・配位化合物の異性化とキラリティー ・錯体形成の熱力学
第11回・d金属錯体の電子構造:結晶場理論1
第12回・d金属錯体の電子構造:結晶場理論2
第13回・d金属錯体の電子構造と物性:配位子場理論
第14回・d金属錯体の電子構造と物性:ルミネッセンス・磁性
第15回・後半部分のポイントのおさらい
第16回期末試験
事前・事後学習の内容
・授業の内容をよく復習する ・教科書を基本に、翌週の内容を予習し、授業に備える ・授業で取り扱った内容に関して、教科書の例題、問題、練習問題を解く ・授業で取り扱う専門用語に関して、物理学辞典等でその意味の理解を深める
成績評価方法
到達目標の 1~4 の達成度で成績評価を行う。 C(合格)となるためには 1~4 の全ての項目で基本的な問題(演習書の例題レベル)が途中経過も含めて正しく解けることが必要である。(ただし,軽微な計算ミスは除く) 成績を評価する手段として、中間試験、期末試験、小テスト・課題を用いる。 成績評価に占める割合は、中間試験(25%)、期末試験(50%)、小テスト・課題(25%)とする。 なお,中間試験、期末試験、課題は,論理的に正しい議論が出来ているかを重視するため,答えではなく途中の経過を重視するので,論理展開が採点者に分かるような答案の作成に留意すること。
履修上の注意
・「無機化学序論」、「マテリアル工学基礎演習」、「材料化学I」、「材料化学II」を受講することが望ましい ・本授業の内容は、授業担当者の実務経験を活用したものである
教科書
シュライバー・アトキンス無機化学<上> <下>(第6版) M.Weller, T. Overton, J.Rourke, F.Armstrong 著, 田中勝久, 髙橋雅英, 安部武志, 平尾一之, 北川進訳 ISBN <上>978-4807908981 <下>978-4807908998

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参考文献
1) シュライバー・アトキンス無機化学<上> <下>(第4版) 2)Inorganic Chemistry Sixth Edition (Oxford University Press) Weller, Overton, Rourke, Armstrong 3)コットン・ウィルキンソン・ガウス基礎無機化学(原書第3版)中原勝儼【訳】 4)無機化学-その現代的アプローチ第2版- 平尾一之、田中勝久、中平敦 5)物理学辞典、培風館 6) ウエスト固体化学 基礎と応用(講談社) 7)アトキンス 物理化学要論 (第7版) P. Atkins,J. Paula著 / 千原 秀昭, 稲葉 章, 鈴木 晴 訳 ISBN: 978-4807909773
オフィスアワー
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教員への連絡方法(メールアドレス等)
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その他
(関連科目)「無機化学序論」 「マテリアル工学基礎演習」 「材料化学I」 「材料化学II」

Updated on 2024/2/27 6:23:27

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