2023年度/1AKA006001
【水1】遺伝学 <前期>
(公大) / 一般遺伝学 (府大)
遺伝学は生命の設計図である遺伝子の働きと伝達を対象とし、植物、動物、微生物を含む生物科学の中核をなす。本科目では、親の形質がどのような仕組みで子に伝えられるか、生物の変異はいかにして生じるかを理解することを目標とする。講義形式で、DNA、メンデル遺伝学、エピスタシス、遺伝子の相補性、体細胞分裂、減数分裂、染色体、連鎖と遺伝地図、核型と染色体の行動、異数性、倍数性、集団遺伝学と進化、量的形質の遺伝学、生殖隔離と種分化について解説する。
- 科目ナンバリング
- AKAABS21006-J1 (公大) / CAABS2402-J1 (府大)
- 授業管轄部署
- 農学部
- 授業形態
- 講義
- 開講キャンパス
- 中百舌鳥
- 開講区分
- 週間授業
- 配当年次
- 2年 (公大) / 2年 (府大)
注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。
- 単位数
- 2単位 (公大) / 2単位 (府大)
注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。
- 到達目標
- 生物学の中で主要な地位を占める遺伝学についての知識を身につけることを目標とする。 1.「各回の授業内容」に示した遺伝学の内容を理解し、説明できること。 2.遺伝学についての知識を活用し、観察データを検証・説明できること。 3.遺伝学がどのような社会的・歴史的な背景で発展してきたのかを理解し、説明できること。
- 各授業回の説明
- 事前・事後学習の内容
- 講義内容の理解には予習・復習が不可欠である。講義前に、「各回の事前・事後の学習内容」で示した教科書の範囲および配布資料に目を通しておくことが望ましい。講義後には教科書や配布資料、ノートを読み返して内容をしっかりと理解するように努めること。
- 成績評価方法
- 到達目標1~3の達成度を、毎回の小テスト(40%)、および期末試験(60%)で100点満点で評価する。合格(C以上)となるためには、各回の講義内容(遺伝学の基本的な内容)を理解するとともに、60点以上が必要である。 【重要】各回の小テストやレポートにおける盗用・剽窃は不正行為として厳しく取り扱います。不正行為を行った場合、原則としてその試験実施日が属する学期に履修中の科目の成績が全て無効となります。
- 履修上の注意
- なし
- 教科書
- ダニエル L. ハートル著、エッセンシャル遺伝学・ゲノム科学(原著第7版)、化学同人、2021年。 必要に応じて資料も配付する。
- 参考文献
- Daniel L. Hartl著、Essential Genetics and Genomics, Seventh Edition、Jones & Bartlett Learning、2018年 北柴ら著、見てわかる農学シリーズ1 遺伝学の基礎 第2版、朝倉書店、2018年 福井ら著、植物の遺伝と育種 第2版、朝倉書店、2013年
- オフィスアワー
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
- 教員への連絡方法(メールアドレス等)
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
授業 | 授業内容 | 事前・事後の学習内容 |
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第1回 | 遺伝子とゲノムの遺伝暗号 遺伝の基礎、DNA、相補性検定 | 教科書1章 |
第2回 | 遺伝子伝達の遺伝学:メンデルの功績1 顕性(優性)と潜性(劣性)、野生型と変異体、分子マーカー、共顕性(共優性)、アレル、検定交配、戻し交配 | 教科書2章 |
第3回 | 遺伝子伝達の遺伝学:メンデルの功績2 独立分離、不完全顕性(不完全優性)、多面発現、エピスタシス、相補性検定(対立性検定) | 教科書2章 |
第4回 | 遺伝の染色体的基礎1 体細胞と生殖細胞、染色体、体細胞分裂 | 教科書3章 |
第5回 | 遺伝の染色体的基礎2 減数分裂、乗換え、遺伝子と染色体、カイ二乗検定 | 教科書3章 |
第6回 | 遺伝子連鎖と遺伝子マッピング1 遺伝子座、連鎖、相引・相反、組換え、連鎖地図(遺伝地図)、連鎖群 | 教科書4章 |
第7回 | 遺伝子連鎖と遺伝子マッピング2 連鎖地図、物理地図、二重乗換え、三点交配、分離集団の種類、多型、一塩基多型(SNP)、単純反復配列(SSR) | 教科書4章 |
第8回 | ヒト染色体と染色体のふるまい1 染色体の識別、核型、染色体彩色法、FISH、GISH、遺伝子量補正、ハプロタイプ、異数体、染色体再構成(欠失)、多糸染色体 | 教科書5章 |
第9回 | ヒト染色体と染色体のふるまい2 染色体再構成(重複、逆位、転座)、不等乗換え、同質倍数体、異質倍数体、ゲノム、ゲノム分析、種間交雑、半数体、シンテニー | 教科書5章 |
第10回 | 分子進化と集団遺伝学1 遺伝子系統樹、オルソログ、パラログ、集団、遺伝子型頻度、アレル頻度、任意交配、ハーディー・ワインベルグの法則 | 教科書14章 |
第11回 | 分子進化と集団遺伝学2 多型、DNAタイピング、近親交配、進化(突然変異、移住、自然選択、遺伝的浮動)、母性遺伝 | 教科書14章 |
第12回 | 複雑形質の遺伝的基礎1 質的形質と量的形質、ポリジーン、主働遺伝子と微働遺伝子、遺伝的要因、環境要因、表現型分散、遺伝子型と環境の相互作用、遺伝子型分散の推定、遺伝子数の推定 | 教科書15章 |
第13回 | 複雑形質の遺伝的基礎2 広義の遺伝率、狭義の遺伝率、相加効果、優性効果、人為選択、近交弱勢、ヘテロシス、QTL解析 | 教科書15章 |
第14回 | 生殖隔離と種分化 | Moodleで配布する資料に目を通しておくこと |
第15回 | 期末試験 | 教科書、配布資料、ノートを用いて十分に復習し、知識と理解を整理しておくこと |
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Updated on 2024/2/27 6:29:39