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2023年度/1AKA024001 (公大) / (府大)

【木1】基礎動物生理学 <後期>

動物の生理学を学ぶことで、植物生理学をよりよく理解するための科目である。本授業では、動物の体を構成する細胞や器官の機能や調和のとれた個体の生命現象と生体恒常性の機序を講義する。

科目ナンバリング
AKAABS32014-J1 (公大) / CAABS2418-J1 (府大)
授業管轄部署
農学部
授業形態
講義
開講キャンパス
中百舌鳥
開講区分
週間授業
配当年次
2年 (公大) / 2年 (府大)

注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。

単位数
2単位 (公大) / 2単位 (府大)

注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。

到達目標
①授業の目標 動物が生命機能を維持するための生体内の個々の器官の役割を理解し、また、外界の変化に対する動物の恒常性維持に係わる機序や植物との違いを習得すること。その結果、動物と植物の生命維持に係わる機能の相違を理解できると同時に、食の安全における食物連鎖に関する問題を考え得る知識が習得できる。 ②到達目標 動物の組織や機能を理解し、外界の変化や刺激に対して、如何にして恒常性を維持しているかを説明できること。そのためには、各組織の機能に係わる調節機構を理解し、動物の生命維持機構を説明できること。
各授業回の説明
授業授業内容事前・事後の学習内容
第1回ガイダンスおよび生体・細胞の機能的構成(細胞の構造)を理解する。1)一般的な動物細胞がおかれている環境と、ホメオスタシスを説明できる。2)体液の区分を知り、細胞内液と細胞外液の差異および各区分間の物質移動の機序を説明できる。3)動物細胞の基本構造とその構成要素の機能を説明できる。教科書第1章「生理学の基礎」および第13章「体液の恒常性」の内容を事前に読んでおくこと。
第2回細胞膜の機能と体液の区分と組成(静止膜電位)を理解する。1)細胞膜における輸送について、能動輸送と受動輸送の担体とともに膜動輸送の機構を説明できる。2)細胞膜を隔てたイオン平衡と平衡電位および細胞膜の静止電位を説明できる。教科書第1章「生理学の基礎」および第13章「体液の恒常性」の内容を事前に読んでおくこと。
第3回膜興奮並びに恒常性の維持(活動電位)を理解する。1)膜電位依存性イオンチャネルの意義を理解し、活動電位の発生と伝導のしくみを説明できる。教科書第2章「神経系の基本機能」の内容を事前に読んでおくこと。
第4回栄養とエネルギー代謝、体温調節を理解する。1)エネルギーの効率、単位、呼吸商を説明できる。2)酸素負債を説明できる。3)体温の調節機構を説明できる。教科書第第11章「栄養・代謝」および第15章「体温の調節」の内容を事前に読んでおくこと。
第5回神経系(1):神経系の機能的構成を理解する。1)シナプスにおける興奮・抑制の伝達機序を説明できる。第2章「神経系の基本的機能」および教科書第5章「筋肉・運動の生理」の内容を事前に読んでおくこと。
第6回神経系(2):中枢神経系・末梢神経系の働きを理解する。1)大脳の機能を説明できる。2)脳幹の構成と役割について理解し、生体機能の統合制御の成り立ちを説明できる。2:学習,睡眠,記憶の各機構3)生命維持のための各種の中枢について、視床下部における構成と機能を説明できる。4)大脳と協同的な小脳の運動調節構能を説明できる。教科書第3章「神経系の機能」の内容を事前に読んでおくこと。
第7回運動器系の働きを理解する。1)筋収縮のCa2+制御を理解し、滑走説および興奮収縮連関を説明できる。2)平滑筋、心筋、骨格筋の収縮機構の差異を説明できる。3)筋収縮のエネルギー源と疲労を説明できる。教科書第5章「筋肉・運動の生理」の内容を事前に読んでおくこと。
第8回血液の組成と働き(赤血球・白血球・血液凝固)を理解する。1)血液細胞の分化・成熟とその調節因子を説明できる。2)赤血球の構造について理解し、赤血球指数の意味を説明できる。3)各種白血球を区別しその機能を説明できる。4)血小板機能と血液凝固機序および線維素溶解を説明できる。教科書第7章「血液の生理」の内容を事前に読んでおくこと。
第9回循環器系の働き(心臓・血圧)を理解する。1)心筋細胞の構造と自動能および刺激伝導系を説明できる。2)心周期と拍出力および圧-容積曲線を説明できる。3)心電図を説明できる。4)心機能の神経性・液性調節を説明できる。 5)血管の種類とその機能を説明できる。6)血圧と循環血液量の関係を説明できる。7)毛細血管の機能を理解し、血液と間質液との物質交換の重要性を説明できる。 8)血管の神経性・液性調節を説明できる。9)リンパの循環とリンパ節の機能を説明できる。10)心房性ナトリウム利尿ペプチドの作用と分泌調節を説明できる。教科書第8章「循環の生理」の内容を事前に読んでおくこと。
第10回呼吸器系の働きを理解する。1)肺の機能的構造を説明できる。2)肺胞の表面活性物質の役割を理解して、肺コンプライアンスを説明できる。3)血液によるO2 とCO2 の運搬機構を説明できる。4)血液のpH 緩衝能と酸塩基平衡を説明できる。5)換気運動と仕事の関係を理解し、圧-容量曲線の見方を説明できる。6)肺呼吸の神経性調節を説明できる。7)気道クリアランスを理解し、呼吸器系の防御機構を説明できる。教科書第9章「呼吸」の内容を事前に読んでおくこと。
第11回消化器系の働きを理解する。1)炭水化物の消化吸収を説明できる。2)タンパク質の消化吸収を説明できる。3)脂肪の消化吸収を説明できる。教科書第10章「消化・吸収」の内容を事前に読んでおくこと。
第12回泌尿器系の働き(腎臓)を理解する。1)腎臓およびネフロンの機能的構造を説明できる。2)クリアランスの意味を知り、腎血漿流量と糸球体濾過量の調節機構を説明できる。3)尿細管における再吸収と分泌を説明できる。4)集合管による尿濃縮を説明できる。5)バソプレッシンの作用と分泌調節を説明できる。教科書第12章「腎臓の生理」の内容を事前に読んでおくこと。
第13回内分泌系の働きを理解する。1)内分泌を外分泌や傍分泌と区別して理解し、ホルモンとその他の情報伝達物質との差異を説明できる。2)ホルモンの構造とその作用機序、分泌調節のしくみとその階層性、およびフィードバック機構を説明できる。教科書第14章「内分泌」の内容を事前に読んでおくこと。
第14回生殖系の働きを理解する。1)性ホルモンの構造とその作用機序、分泌調節のしくみを説明出来る。教科書第14章「内分泌」の内容を事前に読んでおくこと。
第15回感覚器の働きを理解する。各種、感覚受容機構について学び、それぞれの機能を説明出来る。教科書第4章「感覚の生理」の内容を事前に読んでおくこと。
第16回定期試験
事前・事後学習の内容
授業の理解には予習・復習が不可欠です。準備学習で示した内容に対応する教科書の該当部分を一読し,動物の体を理解すると同時に生理的反応をイメージする努力を毎回必ず行って下さい。復習としては,学んだ内容を「植物」の機能と対応した分類を行うことで,その相違点を理解し,動物機能への理解を深めて下さい。 補助的にプリント等も配布します。授業内で理解できなかった箇所については、終了後でも構わないので質問してください。
成績評価方法
到達目標の達成度で成績評価を行う。合格(C以上)となるためには、動物の組織や機能を理解することで、外界の変化や刺激に対して如何にして動物が恒常性を維持しているかを説明でき,さらに、各組織の機能に係わる調節機構や動物の生命維持機構を説明できることが必要である。小テスト(20%)と定期試験(80%)の結果により総合的に成績を評価する(ただし%は目安)。60点以上を合格とする。
履修上の注意
今期は対面で実施します。
教科書
新版 生理学(メディカルスタッフ専門基礎科目シリーズ)桑名俊一・荒田晶子編著 (理工図書2019)

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参考文献
"生理学テキスト(文光堂)、標準生理学(医学書院)、家畜生理学(養賢堂)、 イラスト生理学(羊土社)、生理学(第3版;医学書院:専門基礎分野)"
オフィスアワー
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その他
(関連科目)基礎生化学、細胞生化学

Updated on 2024/2/27 6:35:14

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