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2023年度/1BEAX02000 (公大) / (市大)

【月4】定性的方法論研究 <前期>

近年の社会科学においては、主に統計資料や質問紙調査等によって得られる数量化されたデータを扱う定量的研究(Quantitative Research)に加えて、主に社会現象の観察や当事者へのインタビュー、文献・資料の収集・分析等によって得られる「質的データ」に依拠する「定性的研究」(Qualitative Research)の意義と重要性が広く認識されつつある。本授業では、受講者がこうした定性的研究の方法論と代表的な手法についての基礎的な知識を習得することを目標とする。また適切な手続きに基いて先行研究をレビューし、学術調査の設計を行うことも重視する。 本授業は、4名の教員によるオムニバス形式で講義を進める。全16回における各教員の担当は、次の通りである。 * 神野 光指郎(4回) 「課題を決めるとは、どういうことか」「自分の立場を客観視してみる」「観察単位の捉え方」「歴史の捉え方」を担当 * 立見 淳哉(4回) 「論文執筆の進め方:地場/地域産業 編」「地場産業産地をどうやって調査するか」「調査結果をどうやって解釈するか−理論的な概念を使う−(1)と(2)」を担当 * 二宮 麻里(4回) 「定性調査の舞台裏(1)〜(4)」を担当 * 小沢 貴史(3回) 「はじめに」「文献検索」「リサーチ・プロポーザル」を担当 * 担当教員の全員(1回) 「大学院 博士後期課程の院生による研究発表」を担当

科目ナンバリング
BEAOSO51002-J1 (公大) / CM1LO0001.2 (市大)
授業管轄部署
経営学研究科
授業形態
講義
開講キャンパス
杉本
開講区分
週間授業
科目分類
共通科目
配当年次
1年 (公大) / 1年 (市大)

注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。

単位数
2単位 (公大) / 2単位 (市大)

注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。

到達目標
本講義の到達目標は、次のとおりである。
  • 経営学に関する研究の基本的なリテラシーを取得し、学位論文作成のための基本スキルを習得する。
  • 知的好奇心を覚える不思議なことを、研究テーマとして探る。
  • 社会現象の意味に注目した上で、その現象を説明しようとする方法論を検討する。
  • 組織における人間の意思決定、それに影響を及ぼす諸要因のメカニズムを考察する。
各授業回の説明
授業授業内容事前・事後の学習内容
第1回はじめに(小沢 貴史)定性的方法論の特徴について、理解を深める
第2回課題を決めるとは、どういうことか (神野 光指郎)事象への認識の仕方について、理解を深める 担当教員の手がけた論文や書籍を読んで臨む
第3回自分の立場を客観視してみる(神野 光指郎)事象への認識の仕方について、理解を深める 担当教員の手がけた論文や書籍を読んで臨む
第4回観察単位の捉え方(神野 光指郎)事象への認識の仕方について、理解を深める 担当教員の手がけた論文や書籍を読んで臨む
第5回歴史の捉え方(神野 光指郎)事象への認識の仕方について、理解を深める 担当教員の手がけた論文や書籍を読んで臨む
第6回文献検索(小沢 貴史)先行研究の検索の仕方を理解する
第7回論文執筆の進め方:地場/地域産業 編 (立見 淳哉)担当教員の手がけた論文や書籍を読んで臨む 学術論文の書き方、体裁、作法の理解をする 研究上の倫理について、理解を深める
第8回地場産業産地をどうやって調査するか (立見 淳哉)担当教員の手がけた論文や書籍を読んで臨む 学術論文の書き方、体裁、作法の理解をする 研究上の倫理について、理解を深める
第9回調査結果をどうやって解釈するか−理論的な概念を使う−(1)(立見 淳哉)担当教員の手がけた論文や書籍を読んで臨む 学術論文の書き方、体裁、作法の理解をする 研究上の倫理について、理解を深める
第10回調査結果をどうやって解釈するか−理論的な概念を使う−(2)(立見 淳哉)担当教員の手がけた論文や書籍を読んで臨む 学術論文の書き方、体裁、作法の理解をする 研究上の倫理について、理解を深める
第11回論文作成に向けて(1)(二宮 麻里)担当教員の手がけた論文や書籍を読んで臨む 担当教員の研究テーマの変遷や、採用した研究方法、論文の作り込みについて、事後学習する
第12回論文作成に向けて(2)(二宮 麻里)担当教員の手がけた論文や書籍を読んで臨む 担当教員の研究テーマの変遷や、採用した研究方法、論文の作り込みについて、事後学習する
第13回論文作成に向けて(3)(二宮 麻里)担当教員の手がけた論文や書籍を読んで臨む 担当教員の研究テーマの変遷や、採用した研究方法、論文の作り込みについて、事後学習する
第14回論文作成に向けて(4)(二宮 麻里)担当教員の手がけた論文や書籍を読んで臨む 担当教員の研究テーマの変遷や、採用した研究方法、論文の作り込みについて、事後学習する
第15回リサーチ・プロポーザル(小沢 貴史)自身のリサーチ・プロポーザルを検討する
第16回大学院 博士後期課程の院生による研究発表(全員)発表者の研究プロセスを振り返る
成績評価方法
各セッションへの貢献度(60%)と、期末レポート(40%)を総合して評価する。 受講者は、授業内容を各自の研究テーマ・関心に引き寄せて理解し、博士前期課程における自らのリサーチ・プロポーザル(いわば研究デザインの素案であり、必ずしも定性的研究である必要はない)を、期末レポートに整理して提出することが期待される。
履修上の注意
研究計画と方法があることは、学位取得のための研究遂行の必須要件となる。 また大学院進学の際の研究主題と計画に関する文献リストは、常に更新しなければならない。それらの文献についての研究方法と調査の設計、および収集・分析するデータの特性などについても確認をしておくことが、独創性のある研究を開始するスタート地点と言えよう。 各自の研究を構想するとともに、複数の担当教員から、研究のマインドを肌で感じ取り、これから研究を進めていく自身の糧にしてほしい。
教科書
* 明石 芳彦『社会科学系論文の書き方』ミネルヴァ書房 2018年

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参考文献
参考書については、担当教員から随時紹介する * 須田 敏子『マネジメント研究への招待 研究方法の種類と選択』中央経済社 2019年
オフィスアワー
- 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
教員への連絡方法(メールアドレス等)
- 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -

Updated on 2024/2/27 6:20:00

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