2023年度/1BJC021001 (公大) / (市大)
【水2】鋼構造学特論 <前期>
土木鋼構造物を設計するための基礎理論を,構造力学の知識をベースに,終局強度に至るまでの力学的挙動を理解しながら学ぶ。
- 担当教員氏名
- 山口 隆司
- 科目ナンバリング
- BJCCEE53002-J1 (公大) / TDSTL6502 (市大)
- 授業管轄部署
- 工学研究科
- 授業形態
- 講義
- 開講キャンパス
- 杉本
- 開講区分
- 週間授業
- 科目分類
- 講義科目(構造系科目)
- 配当年次
- 1年 (公大) / 学年指定なし (市大)
注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。学年指定なしの表記は、要覧等を確認してください。
- 単位数
- 2単位 (公大) / 2単位 (市大)
注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。
- 到達目標
- 鋼構造物の特性を理解し,引張部材,圧縮部材,曲げ部材,ねじり部材,部材連結に対して適切な設計・性能評価を行うことができる。
- 各授業回の説明
- 事前・事後学習の内容
- 事前に指示された範囲の構造力学の知識を整理しておくこと。事後には,レポート課題に取り組み,講義内容を整理・理解すること。
- 成績評価方法
- コース課題に対してのレポートおよびプレゼンテーション(75%),レポート(25%)により評価を行う。上記項目の総合計が60%以上をもって合格とする。 引張部材,圧縮部材,曲げ部材,ねじり部材,部材連結に対して適切な設計・性能評価ができるかどうかについての観点から評価を行う.
- 履修上の注意
- 後期開講の橋梁工学特別演習の基礎となる講義であるので,同演習を履修予定の人は必ず受講すること。
- 教科書
- 土木学会:鋼・合成構造標準示方書 土木学会:座屈設計ガイドライン 日本鋼構造協会:土木構造物の性能設計ガイドライン IA MacLead : Modern Structural Analysis(ISBN:072773279X)
- 参考文献
- 各回の講義時に,参考となる文献を提示する.
- オフィスアワー
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
- 教員への連絡方法(メールアドレス等)
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
授業 | 授業内容 | 事前・事後の学習内容 |
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第1回 | 概説:講義内容の概要,鋼構造物の事故の歴史 | 学部において鋼構造について学んだ内容を整理する. |
第2回 | 鋼材料の特性(1): 鋼材料の特性,製鋼・製造法,鋼材料の性能評価法 | 事前:鋼材料について,その特徴が言えるように復習しておくこと 事後:鋼材の性能評価法について具体にまとめる. |
第3回 | 鋼材料の特性(2): 鋼の熱処理,高機能鋼材,鋼材料の数値モデル | 事前:鋼材料の熱処理について復習しておくこと 事後:FEM解析等において用いる,鋼材の応力ひずみ関係を整理する. |
第4回 | 限界状態(1): 鋼構造の限界状態の分類とその特徴(使用限界・終局限界状態) | 事前:許容応力度設計法と限界状態設計法の違いについて整理する. 事後:限界状態設計法における,各種限界状態とその照査法について復習する. |
第5回 | 限界状態 (2): 性能照査型設計法と限界状態設計法 | 事前:性能照査型設計法の概要について調べる. 事後:設計の照査法,照査指標について整理する. |
第6回 | 板の耐荷力(1):板の耐荷力と支配パラメータ | 事前:構造力学における板について,構造力学の教科書を参考に整理する. 事後:板の微分方程式を境界条件のもと,実際に解いてみる. |
第7回 | 板の耐荷力(2):補剛板の耐荷力と支配パラメータ | 事前:構造力学における板について,力学的挙動,支配微分方程式について復習する. 事後:補剛板の重要な構成要素である補剛材の役割について整理する. |
第8回 | せん断中心とせん断流: せん断流・せん断中心の工学的意味とその求め方,せん断遅れ現象と有効幅 | 事前:せん断流について,その概要を調べておく.. 事後:せん断中心の工学的な意味について,整理しておくこと |
第9回 | 横倒れ座屈:横倒れ座屈とその評価パラメータ | 事前:様々な梁の終局挙動について整理する. 事後:横倒れ座屈の支配パラメータを理解して,復習する. |
第10回 | 部材のねじり:純ねじりとそりねじり | 事前:せん断流,せん断中心について復習する. 事後:純ねじりとそりねじりの違いについて整理する.ねじりによって生じる断面内応力について整理する. |
第11回 | 部材接合法(1):溶接接合の荷重伝達機構と設計部材 | 事前:溶接接合の種類(アーク溶接の種類,隅肉溶接,完全溶け込み溶接)などについて復習する. 事後:溶接接合におけるのど厚の設計法について,対象部材,部位ごとに整理する. |
第12回 | 部材接合法(2):高力ボルト接合の荷重伝達機構と設計法 | 事前:高力ボルト接合(摩擦接合,支圧接合,引張接合)について,荷重伝達の仕組みの観点から復習する. 事後:高力ボルト接合における,使用限界,終局限界について,接合形式ごとに整理する.また,それぞれの設計法についても整理する. |
第13回 | FEM解析の基礎とその応用例の紹介 | |
第14回 | プレゼンテーション(1) :コース課題に対するプレゼンテーション(前半)を行う. | |
第15回 | プレゼンテーション(2) :コース課題に対するプレゼンテーション(後半)を行う. | プレゼンテーション時に指摘された事項について,再整理し,課題を完成させる. |
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Updated on 2024/2/27 6:32:24