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2023年度/1BJD046001 (公大)

【集中講義】物質応用特論 (杉本) <前期>

相互作用をしている多数の電子からなる系に対して、レーザー光照射によって動的に物性を変える現象を理解するために必要な概念を導入して、時空間での異なる階層に対応する模型に基づいた光誘起ダイナミクスを講義する。理論と実験がおたがいに連携しつつどう発展してきたかを紹介し、非平衡かつ非線形で協調的な運動がどのように生まれるかを示す。

担当教員氏名
寺井 章未定
科目ナンバリング
BJDPHY54014-J1 (公大)
授業管轄部署
工学研究科
授業形態
講義
開講キャンパス
杉本
開講区分
集中講義
科目分類
電子材料コースB群科目
配当年次
1年 (公大)

注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。

単位数
2単位 (公大)

注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。

到達目標
物質において競合する相互作用が多様な電子状態を生むだけでなく、レーザー光照射によって豊富な応答を示す。そこに現れる、古典的な統計模型による確率論的過程から、量子的な遍歴電子模型による決定論的過程までを概念的に捉えられるようになることを目指す。
各授業回の説明
授業授業内容事前・事後の学習内容
第1回光励起と電子正孔対(事前)量子力学の復習 (事後)固体のバンド構造
第2回ポリジアセチレンのAB転移(事前)古典統計力学の復習 (事後)統計模型に基づく解析1
第3回スピンクロスオーバー錯体とイジング的模型(事前)結晶場の理論 (事後)統計模型に基づく解析2
第4回孤立電子と結合した格子系のドミノ倒し理論(事前)断熱ポテンシャルと透熱ポテンシャル (事後)統計模型に基づく解析3
第5回電荷移動錯体とブルーム・エメリー・グリフィス模型(事前)古典力学と量子力学の橋渡し (事後)統計模型に基づく解析4
第6回第二量子化と素励起(事前)量子多体理論の基礎1 (事後)生成消滅演算子を使った計算
第7回電子系および格子系のハミルトニアン(事前)量子多体理論の基礎2 (事後)量子系の時間発展
第8回低次元電子系の不安定性(事前)量子統計力学の基礎 (事後)線形応答と感受率
第9回電荷秩序(事前)固体物性の基礎 (事後)固体物性の応用
第10回モット絶縁体(事前)相関電子系の基礎 (事後)相関電子系の応用
第11回光誘起相転移の例:イオン性-中性転移(事前)これまで学んだことの概要の復習 (事後)実験と理論の連携の考察1
第12回光誘起相転移の例:電荷再配列転移(事前)これまで学んだことの概要の復習 (事後)実験と理論の連携の考察2
第13回光誘起相転移の例:絶縁体-金属転移(事前)これまで学んだことの概要の復習 (事後)実験と理論の連携の考察3
第14回光誘起相転移の例:逆スピンパイエルス転移(事前)これまで学んだことの概要の復習 (事後)実験と理論の連携の考察4
第15回電荷秩序系の光誘起過渡状態とコヒーレントフォノン生成(事前)これまで学んだことの概要の復習 (事後)実験と理論の連携の考察5
第16回動的局在、負温度状態と相互作用変調(事前)これまで学んだことの概要の復習 (事後)実験と理論の連携の考察6
成績評価方法
授業目標(達成目標)の達成度をレポート(100%)より評価する。合格(C以上)となるためには60%以上を達成することが求められる。
履修上の注意
レーザー光が物質の性質を変えるためにこれまでどう使われてきたか説明を行う。さらに、技術の進展の速い当該分野の方向性を述べて、将来、研究者・技術者の道を志す方々に有意義な講義をする予定。
教科書
特に教科書は使用しない。

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参考文献
多電子系の超高速光誘起相転移 ―光で見る・操る・強相関電子系の世界― (基本法則から読み解く物理学最前線 12)、著者 : 岩井 伸一郎、出版社 : 共立出版 (2016/11/11)
オフィスアワー
- 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
教員への連絡方法(メールアドレス等)
- 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -

Updated on 2024/2/27 6:56:22

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