2023年度/1BPA012001 (公大)
【集中講義】看護学研究法 <前期>
看護学に関わる知を科学的に追及するための基礎的研究能力を培う科目である。看護における研究の意義と特徴を理解し、研究における理論・概念枠組みの重要性、研究デザインと方法について学ぶ。 特に量的研究方法として、実験・準実験研究および非実験研究デザインの原則、標本抽出法、データ収集法、測定用具(信頼性と妥当性)、研究結果を実践に活用するためのクリティーク等に焦点をあてる。質的研究方法としては、フィールドリサーチを中心に特に分析方法について理解を深める。
- 科目ナンバリング
- BPYNUR52002-J1 (公大)
- 授業管轄部署
- 看護学研究科
- 授業形態
- 講義
- 開講キャンパス
- 羽曳野
- 開講区分
- 集中講義
- 配当年次
- 1年 (公大)
注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。
- 単位数
- 2単位 (公大)
注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。
- 到達目標
- 1. 看護における研究の意義と特徴が説明できる 2. 研究における理論・概念枠組みの重要性、研究デザインと方法について説明できる。 3. 自分の関心領域の現象にかかわる文献検索を実施できる 4. 量的研究方法として、実験・準実験研究および非実験研究デザインの原則、標本抽出法、データ収集法、 測定用具(信頼性と妥当性)について説明できる。 5. 質的研究のデータ収集法と分析方法の概要を説明できる。 6. 先行研究結果を実践に活用するためのクリティークの方法を説明できる。 7. 研究計画書の構成内容が説明でき、実際に作成を試みることができる。
- 各授業回の説明
- 事前・事後学習の内容
- 授業時間だけでは、講義の内容を理解し研究計画書を立案することはできません。 事前に教科書①「看護研究-原理と方法」、②「ナースのための質的研究入門」、その他参考文献の該当部分を読み講義に出席して下さい。 また、一部の授業は、院生の担当者を決め資料の事前指導を行い講義時間に院生によるプレゼンテーション・質疑応答を行います。また、文献検索演習はオンデマンドでの動画視聴を行い各自が演習に取り組む予定です。 〈課題と提出期限〉 授業概要の授業内容欄に*印のついている講義は、資料をグループで作成し、授業の2週間前までに事前指導を受けて修正して下さい。修正した資料を用いて、担当授業時にプレゼンテーションを行います。
- 成績評価方法
- 到達目標1~7の達成状況を総合的に判断するために、自己の興味のあるテーマで研究計画書を作成し、Peer Reviewを通して学んだこと、文献検索演習で提示した課題についてレポートとして提出する。成績は各回の授業への取り組み状況(事前学習・討議への参加状況)30%およびレポート70%で、評価し、60点以上を合格とする。
- 履修上の注意
- (関連科目)・研究公正A
- 教科書
- ①D.F.ポーリット,C.T.ベック(近藤潤子監訳):看護研究-原理と方法(第2版),医学書院,2010. ②ホロウェイ,ウィラー(野口美和子監訳):ナースのための質的研究入門(第2版),医学書院,2006.
- 参考文献
- ・ナンシー・バーンズ,スーザンK・グローブ(黒田裕子他監訳):看護研究入門 第7版、エルゼビア・ジャパン,2015. ・南裕子,野嶋佐由美:看護における研究 第2版, 日本看護協会出版会, 2017. ・小笠原知枝・松木光子編:これからの看護研究 -基礎と応用-(第3版),ヌーベルヒロカワ,2013. ・グレッグ美鈴・麻原きよみ・横山美江 編著:よくわかる質的研究の進め方・まとめ方 第2版 看護研究のエキスパートを目指して,医歯薬出版株式会社,2016. ・山川みやえ、牧本清子 編著:研究手法別のチェックシートで学ぶ よくわかる看護研究論文のクリティーク 第2版, 日本看護協会出版会,2020. その他、講義の中で適宜紹介する。
- オフィスアワー
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
- 教員への連絡方法(メールアドレス等)
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
授業 | 授業内容 | 事前・事後の学習内容 |
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第1回 | 看護研究の意義と目的 (担当:籏持) 看護研究の意義、研究の問いとデザイン、 看護研究における倫理について概説する | 教科書①第1章看護研究への誘い、第2章質的量的研究の重要概念と用語を読む |
第2回 | 研究のプロセス(担当:田中) 研究課題の発見から発表までに至る各ステップについて概説する | 教科書①第3章研究のプロセスの外観を読む |
第3回 | 概念枠組みと仮説設定(担当:田中) 研究の概念枠組みについて、実例を基に概説する | 教科書①第6章概念的文脈の開発を読む。提示された研究論文を読み、疑問点を整理し、授業に臨む。 |
第4回 | コンピューターを用いた文献検索演習(1)(担当:籏持) 和文誌の検索方法を説明し、演習する | 電子ジャーナルにアクセスするID・PWの準備 |
第5回 | コンピューターを用いた文献検索演習(2)(担当:籏持) 英文誌の検索方法を説明し、演習する | 教科書①第5章文献レビューを読む |
第6回 | 量的研究デザインとその概要(1)(担当:籏持) 関連性探索型研究(非実験研究)についての特徴と研究デザインについて概説する | 教科書①第8章、第10章の非実験研究の部分を読む・非実験研究の論文を読む。提示された研究論文を読み、疑問点を整理し、授業に臨む。 |
第7回 | 量的研究デザインとその概要(2)(担当:田中) 実験・準実験研究についての特徴と研究デザインについて概説する | 教科書①第8章、第10章の実験研究の部分を読む。提示された研究論文を読み、疑問点を整理し、授業に臨む。 |
第8回 | 量的研究におけるデータ収集(担当: 籏持) 量的研究の標本抽出、測定用具について概説する | 教科書①第14章~第17章までのうち、量的研究に用いられる方法と第18章の測定用具の信頼性、妥当性について読む。提示された研究論文を読み、疑問点を整理し、授業に臨む。 |
第9回 | 量的研究におけるデータの分析(担当:籏持) 統計解析(記述統計、推計統計)等について概説する | 教科書①第13章標本抽出デザイン、第19章記述統計、第20章推計統計の箇所を読む。提示された研究論文を読み、疑問点を整理し、授業に臨む。 |
第10回 | 質的研究の特徴と進め方(担当:長畑) 質的研究の理論的基盤と特徴、研究のプロセスについて概説する | 教科書①第1章~第3章、教科書②第1部質的研究の紹介を読む |
第11回 | 看護研究論文のクリティーク(担当:都筑) クリティークの必要性と手順を学び看護研究論文の読み方を理解する | 教科書①第5章文献レビュー、第26章研究報告の評価を読む |
第12回 | 質的研究へのアプローチ(研究方法)(担当:長畑) 質的データの収集方法および分析方法について概説する | 教科書①第11章質的研究デザインと方法を読む |
第13回 | 質的研究のデータ分析の方法と実際(1)(担当:長畑・都筑) ミニインタビューを通してデータ収集の実際を学ぶ | 教科書①23章質的データの分析、教科書②第15章データ分析を読む |
第14回 | 質的研究のデータ分析の方法と実際(2)(担当:長畑・都筑) インタビューデータの分析を通して質的帰納的分析の実際を学ぶ | 教科書①23章質的データの分析、教科書②第15章データ分析を読む |
第15回 | 研究計画書の作成・Peer Review各自作成した研究計画書について討議する (担当:田中・籏持・長畑・都筑) | 教科書①25章研究計画の作成を読む 各自研究計画書を作成して授業に臨む |
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Updated on 2024/2/27 6:47:43