2023年度/1BQA607010 (公大)
【木4】力動的精神療法学特論(心理支援に関する理論と実践) <前期>
精神療法(心理療法)においては「個人精神療法」が最も基本的な治療設定、治療技法である。本授業では、個人精神療法の最も基本的な治療様式の一つである精神力動的精神療法について理解を深める。精神力動的精神療法は、人の「無意識の動機」を理解しようとする精神分析理論を基礎におく。その理論(具体的には、錯誤行為、夢、発達、退行、抵抗、抑圧、症状形成、ナルシシズムなど)を、創始者であるS. フロイトの著作を通して学び、力動的精神療法に必要な基本的知識と態度を身につけることを目的とする。
- 担当教員氏名
- 村井 雅美
- 科目ナンバリング
- BQAHUS55007-J1 (公大)
- 授業管轄部署
- 生活科学研究科
- 授業形態
- 講義
- 開講キャンパス
- 杉本
- 開講区分
- 週間授業
- 配当年次
- 1年 (公大)
注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。
- 単位数
- 2単位 (公大)
注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。
- 到達目標
- ドナルド・メルツァー(2015)『クライン派の発展』ー第一部:フロイトの臨床的発展ーをテキストに用いて体系的に学習し、力動的精神療法の基本にある精神分析について基礎的な知識と考え方を説明できる。特に精神療法場面における人と人との相互交流(情緒的交流や治療的関わりとその反応)をどのように観察し理解するのかについて自分の言葉で表現できる。マイケル・カーン(2017)『ベイシック・フロイト』で、精神分析理論と力動的精神療法の基礎を学び説明できる。
- 各授業回の説明
- 成績評価方法
- (1)到達目標の達成度について評価を行う (2)評価方法=①講義参加態度:全体評価の60% [内訳:講義に真剣に取り組んでいるかどうか+講義の内容を理解しているかどうか+発表資料の作成と内容について]+②最終レポート:全体評価の40% [内訳:提出の有無+講義内容が理解されているか+レポート作成に真剣に取り組んでいるか](3)合格(単位取得)のための最低基準:到達目標の7割以上
- 履修上の注意
- 授業前にメルツァーの指示に従ってフロイト論文をまず読み、続いてメルツァーの講義録を読破しておくこと。 重要な鍵概念は『ベイシック・フロイト』にて学習すること。 公認心理士資格関連科目
- 教科書
- ☆【要個人購入】マイケル・カーン著(2017). 『ベイシック・フロイト』岩崎学術出版社. 基本テキスト【研究室】:ドナルド・メルツァー(2015).『クライン派の発展』金剛出版. サブテキスト【研究室】:藤山直樹監訳(2014).『フロイト技法論集』『フロイト症例論集2』岩崎学術出版社. 『フロイト著作集』人文書院.『フロイト全集』岩波書店. グレン・O・ギャバード(2012).『精神力動的精神療法』岩崎学術出版社.
- 参考文献
- 松木邦裕(2005). 『私説対象関係論的心理療法入門』金剛出版. 松木邦裕(2015). 『耳の傾け方ーこころの臨床家を目指す人たちへ』岩崎学術出版社. 妙木浩之(2022). 『実践 力動フォーミュレーション―事例から学ぶ連想テキスト法』岩崎学術出版社.
- オフィスアワー
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
- 教員への連絡方法(メールアドレス等)
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
授業 | 授業内容 | 事前・事後の学習内容 |
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第1回 | オリエンテーション | |
第2回 | 第1章:何故に歴史か? | 読書課題と発表レジュメ作成・講義中の討論 |
第3回 | 第2章:『ヒステリー研究』 | 読書課題と発表レジュメ作成・講義中の討論 |
第4回 | 第3章:夢分析ー『ドラ』 | 読書課題と発表レジュメ作成・講義中の討論 |
第5回 | 第4章:フロイトの性愛論 | 読書課題と発表レジュメ作成・講義中の討論 |
第6回 | 第5章:少年ハンスの症例史ー幼児神経症 | 読書課題と発表レジュメ作成・講義中の討論 |
第7回 | 第6章:鼠男ー強迫神経症 | 読書課題と発表レジュメ作成・講義中の討論 |
第8回 | 第7章:レオナルド論文ーナルシシズム | 読書課題と発表レジュメ作成・講義中の討論 |
第9回 | 第8章:シュレーバー症例ー内的世界 | 読書課題と発表レジュメ作成・講義中の討論 |
第10回 | 第9章:悲哀とメランコリーー同一化過程 | 読書課題と発表レジュメ作成・講義中の討論 |
第11回 | 第10章:狼男ー原光景 | 読書課題と発表レジュメ作成・講義中の討論 |
第12回 | 第11章:子どもはたたかれるー倒錯 | 読書課題と発表レジュメ作成・講義中の討論 |
第13回 | 第12章:快感原則の彼岸と集団心理学 | 読書課題と発表レジュメ作成・講義中の討論 |
第14回 | 第13章:自我とエスー構造論の到来 | 読書課題と発表レジュメ作成・講義中の討論 |
第15回 | 第14章:晩年ー不安とこころの経済学 | 読書課題と発表レジュメ作成・講義中の討論 |
第16回 | 課題レポート |
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Updated on 2024/2/27 6:38:36