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2023年度/1GAF043001 (公大) / (市大)

【金2】部落解放のフロンティア /[杉本]全S <後期>

本講義は、部落解放のフロンティア(最先端)で活躍する8名の講師を招き、いま部落問題において、何が問題であり、どのような取り組みがなされているのかを学ぶ。 部落解放運動の歴史は、日本の社会運動においても主要な位置を占めており、その動向を知ることは、この社会が人権を守る社会になるためのビジョンを、われわれに教えてくれるだろう。 部落問題は、「古い」問題ではない。日本社会の変容とともに、あるいは部落そのものの変容とともに、新しい視角や新しい課題がみえてくる。実践の最先端にいる講師に、最新の状況について講義してもらう。

科目ナンバリング
XXXCHU16043-J1 (公大) / GEHUM0118.CO (市大)
授業管轄部署
国際基幹教育機構(学部)
授業形態
講義
開講キャンパス
杉本
開講区分
週間授業
配当年次
1年 (公大) / 学年指定なし (市大)

注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。学年指定なしの表記は、要覧等を確認してください。

単位数
2単位 (公大) / 2単位 (市大)

注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。

到達目標
授業のテーマ及び到達目標 この授業のテーマは、部落問題をめぐる現在の論点や最新の取り組みなどについて学び、それを通じて人権尊重社会の構築がどのようにして可能なのかを考えることである。 本講義の到達点は、人権が守られる社会とはどのようなものか、そのような社会が構築されるためにひとりひとりが担えることは何かといった点について、受講者自身がビジョンを持つことである。
各授業回の説明
授業授業内容事前・事後の学習内容
第1回イントロダクション事前学習として、シラバスをよく読んでおくこと。事後学習は、授業レジュメおよび資料を再読すること。
第2回部落問題の基礎事前学習として、前回の授業の内容を復習すること。事後学習は、授業レジュメおよび資料を再読すること。
第3回日本の近代化と排除・隔離の歴史事前学習として、前回の授業の内容を復習すること。事後学習は、授業レジュメおよび資料を再読すること。
第4回福祉国家の展開と部落問題の今日的位置事前学習として、前回の授業の内容を復習すること。事後学習は、授業レジュメおよび資料を再読すること。
第5回福祉と人権のまちづくりへの挑戦事前学習として、前回の授業の内容を復習すること。事後学習は、授業レジュメおよび資料を再読すること。
第6回ふーどばんく大阪の取り組み事前学習として、前回の授業の内容を復習すること。事後学習は、授業レジュメおよび資料を再読すること。
第7回高槻市の実践事前学習として、前回の授業の内容を復習すること。事後学習は、授業レジュメおよび資料を再読すること。
第8回大阪市住吉区の実践事前学習として、前回の授業の内容を復習すること。事後学習は、授業レジュメおよび資料を再読すること。
第9回箕面市の実践事前学習として、前回の授業の内容を復習すること。事後学習は、授業レジュメおよび資料を再読すること。
第10回反貧困を考える事前学習として、前回の授業の内容を復習すること。事後学習は、授業レジュメおよび資料を再読すること。
第11回デモクラティック・エデュケーションとは何か事前学習として、前回の授業の内容を復習すること。事後学習は、授業レジュメおよび資料を再読すること。
第12回デモクラティック・エデュケーションの実践事前学習として、前回の授業の内容を復習すること。事後学習は、授業レジュメおよび資料を再読すること。
第13回同和教育の実践から事前学習として、前回の授業の内容を復習すること。事後学習は、授業レジュメおよび資料を再読すること。
第14回子どもと部落問題事前学習として、前回の授業の内容を復習すること。事後学習は、授業レジュメおよび資料を再読すること。
第15回私たちができることは何か事前学習として、前回の授業の内容を復習すること。事後学習は、今年度の授業レジュメおよび資料を再読し、最終レポートに備えること。
授業内容
本講義は、部落解放のフロンティア(最先端)で活躍する8名のゲスト講師の講義も交えながら、いま部落問題において、何が問題であり、どのような取り組みがなされているのか、その最先端の状況を学ぶことを目的とする。 部落解放運動の歴史は、⽇本の社会運動においても主要な位置を占めており、その動向を知ることは、この社会が⼈権を守る社会になるためのビジョンを、われわれに教えてくれるだろう。 講義の第1回および第2回は、部落問題の基本的な知識をつける。第3回から第10回までは、部落解放を⽬指す活動の蓄積が、部落という範囲を超えて、先進的なまちづくりの実践や貧困対策に展開していった経緯について学ぶ。具体的には、2000年代以降の公営住宅地域の活性化、若者の就労⽀援、⼦どもの貧困対策(⼦ども⾷堂や学習⽀援)やフードバンクの活動、⾼齢者の⾒守りなどの諸活動など、大阪府下の被差別部落におけるまちづくりや反貧困の取り組みなどである。第11回から14回は、部落問題をめぐる教育の実践についての講義である。同和教育の長い実践の歴史を経て、現在の部落問題学習や、さまざまな人権課題を扱う人権教育に発展してきた。その歴史と現在の展開について学習する。 最後に、まとめとして「受講⽣ひとりひとりが、個⼈として、市⺠として何ができるのか」について考えてもらう。 本講義は、受講⽣がすでに部落問題の基礎知識を有していることを前提としてすすめる。⼤学⼊学までに⼗分な部落問題学習・同和教育を受けていない⼈は、『部落差別の成⽴と展開』や『現代の部落問題』などを受講するか、部落問題についての基礎的な⽂献を読んで勉強しておくことを希望する。 授業全体のコーディネイトは、川越道⼦(本学、⼈権問題研究センター)がおこなう。
成績評価方法
授業目標(達成目標)の達成度で評価する。毎回、コミュニケーションカード(小レポート)を課す。また、学期末に最終レポートを提出してもらう。最終レポートを5割、小レポートを5割の割合で評価する。総合評価の最高点を100点として、60点以上を合格とする。
履修上の注意
授業では、毎回、小レポートを書いてもらう。講義への意見や質問を求めることもあれば、設定された質問への回答を求めることもある。小レポートを通じて、双方向的に授業をすすめるので、ただ講義を聞くだけではなく授業を構成する一員として参加してほしい。 本授業の内容は、授業担当者の実務経験を活用したものである。 (教職課程を履修する学生へのコメント) 本科目は、学校における人権教育及び人権啓発を実施する上で必要不可欠な人権や人権擁護に関する基本的知識、その内容と意義について理解・深化するための科目であり、本学の教員養成の基本理念に含まれている「人権教育に関心の強い教員を養成すること」を実現するために、教職課程履修者に2単位以上の修得を義務づけている「大学が独自に設定する科目」のひとつである。
教科書
それぞれの講師が、毎回、講義レジュメを配布する。

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参考文献
齋藤直子2017『結婚差別の社会学』勁草書房 齋藤直子「ツバメのかえるところ はじめて出会う「部落問題」」新曜社webマガジン『クラルス』、https://clarus.shin-yo-sha.co.jp/categories/778
オフィスアワー
- 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
教員への連絡方法(メールアドレス等)
- 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -

Updated on 2024/2/27 6:44:24

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