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2023年度/1GGC008202

【月1】基礎有機化学 /選:工<海・電物・情報><機械・マテ>1N <後期>

(公大) / 化学B /選:工<海・電物・情報><機械・マテ>1N (府大)

基礎有機化学では,炭素を対象とした広範な学問分野である有機化学の基礎を体系的に学ぶ。その中には,有機化学に必要な基礎概念や標記のルール,化学結合,命名法,立体構造などが含まれる。また,有機化合物を官能基に分類し,それぞれの官能基が有する特徴と基礎的な反応,および合成法について学習する。さらに,高分子科学の基礎を学ぶ。 講義はPowerPointを用いて,内容と関連した動画や演示実験なども紹介しながら進める。スライドを抜粋したプリントを配布するので,講義中に空欄に書き込みながら理解する。また質問票を毎回配布するので,これらを使って小問題に解答しながら理解度を自己確認する。質問票は一旦回収し,次の回に返却する。

担当教員氏名
陶山 寛志
科目ナンバリング
XXXCHE1N008-J1 (公大) / FLCHE1942-J1 (府大)
授業管轄部署
国際基幹教育機構(学部)
授業形態
講義
開講キャンパス
中百舌鳥
開講区分
週間授業
配当年次
1年 (公大) / 1年 (府大)

注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。

単位数
2単位 (公大) / 2単位 (府大)

注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。

到達目標
基礎有機化学では,有機化学の基本的な概念を身につけ,代表的な官能基の性質と反応性,機能性を理解することを目標とする。具体的には, ・IUPACの体系的な化合物名を,正しい化学構造式に置き換えられるようになる, ・混成軌道の概念をもとに,有機分子の立体的な特徴と多重結合を理解する, ・基本的な有機化学の概念(コンフォーメーション,多重結合,芳香族性,有機酸と有機塩基,鏡像異性体,電子供与性と求引性,有機化合物の酸化と還元)を身に付ける, ・基本的な有機反応(ラジカル連鎖反応,アルケンの求電子付加反応,脂肪族求核置換反応,カルボニル化合物への求核付加とエステル・アミド形成,芳香族求電子置換反応と配向性,グリニャール試薬,付加重合)について説明できるようになる, ことを目指す。
各授業回の説明
授業授業内容事前・事後の学習内容
第1回授業概要説明高校有機化学の復習をしておくこと
第2回脂肪族化合物 ①化学構造式,メタン教科書第3章 3.1節の予習と復習
第3回脂肪族化合物 ②アルカンとシクロアルカン,コンフォーメーション教科書第3章 3.1~3.2節の予習と復習
第4回脂肪族化合物 ③ラジカル,アルケン,求電子付加反応教科書第3章 3.3節の予習と復習
第5回脂肪族化合物 ④求電子付加反応,アルキン,ハロアルカン,求核置換反応教科書第3章 3.3~3.5節の予習と復習
第6回脂肪族化合物 ⑤アルコール ,エーテル,カルボニル化合物教科書第3章 3.6節の予習と復習
第7回脂肪族化合物 ⑥カルボン酸,カルボン酸誘導体,アミン教科書第3章 3.6~3.7節の予習と復習
第8回前半のまとめ教科書第1~3章の復習
第9回芳香族化合物 ①共役ジエンと芳香族性教科書第4章 4.1~4.2節の予習と復習
第10回芳香族化合物 ②芳香族化合物,置換基効果,求電子置換反応教科書第4章 4.2~4.3節の予習と復習
第11回複素環式化合物教科書第5章の予習と復習
第12回生命を担う有機化合物,有機合成化学序論教科書第6~7章の予習と復習
第13回高分子化合物教科書第8章 8.1節の予習と復習
第14回有機系機能材料教科書第8章 8.2~8.3節の予習と復習
第15回後半のまとめ教科書第4~8章と復習
第16回期末テスト期末テストの準備
事前・事後学習の内容
講義前:該当部分を教科書で一読しておくこと。なお,「基礎無機化学・物理化学」未履修者や大学入学前の有機化学が十分学習できていない場合は,高校時代の教科書を用いた復習や 理数e-ラーニング室(B3棟213室)の活用を勧める。 ・ 講義後:配布資料を参照しながら,もう一度教科書で読んで体系的に理解すること。 ・ 宿題:講義後,次の講義の日までに,授業支援システムの宿題に解答すること。5回解答可能で,自動採点で80点以上取れば合格。 ・ レポー:学期途中でレポート課題を出すので,別途配布する作成要領に従って作成すること。 ・ 受講生による問題作成と解答:授業支援システムのmeaQsシステムを使い,講義関連の問題を作成し披露する。また,他者の作った問題を解答するとともに,科学的な観点から意見を述べる。 ・ 試験:試験前には質問票に自分で書いた重点事項や,シラバスの学習目標を再確認し,準備する。
成績評価方法
成績は期末試験(5割)と,レポート(0.5~1割),講義中の小問題(0.5~1割),宿題(2割),受講生による問題作成・解答(1~2割)を評価する。発展的な質問や模範的解答などで授業貢献があった場合は上乗せすることがある。合格(C以上)には,授業目標の各項目を習得し,試験のみならずレポート課題や宿題等にその成果を反映させることで,上記各項目の合計が60%以上となる必要がある。以下に詳細を示す。 ・ レポート:配布する作成要領の基準に基づき採点。期限厳守,形式不備は大きく減点。 ・ 講義中の小問題:対面授業で配る質問票に小問題の回答(共に正否は問わず)がある割合。 ・ 宿題:次の講義までに,授業支援システム掲載の問題に回答し合格点(80点以上)を取った割合。 ・ 受講生による問題作成と解答:作題が60%,他者の問題への回答と意見が40%。
履修上の注意
「基礎無機化学・物理化学」の履修等で,あらかじめ 混成軌道の概念を理解していることが望ましい(講義は未履修者にも理解できるよう,設計している)。
教科書
荒木孝二、工藤一秋著、「有機化学―基礎化合物から機能材料まで」、東京化学同人(2010)

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参考文献
・「有機化学―有機反応論で理解する」村田滋著,東京大学出版会(2007) ・「スミス基礎有機化学」上下,第5版(2018),これ以外にも大部の有機化学翻訳書は多数あるので,好みの教科書を探し自習用に使うとよい。知りたい項目のみ読み比べるのも有効。 また,以下のリンク,映画も参考になる。映画のいくつかは理数e-ラーニング室(B3棟213室)で閲覧可能。 ・Chemistry Pictures(化学関連の写真や動画のサイト,アメリカ化学会)=http://cen.chempics.org/#top ・辻典子主演「典子は,今」(日,1981),イブ・モンタン主演「恐怖の報酬」(仏,1953),ニック・ノルティ主演「ロレンツォのオイル/命の詩」(米,1992)。
オフィスアワー
- 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
教員への連絡方法(メールアドレス等)
- 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
その他
・当日のID入力とクリッカー,質問票提出が揃った場合を出席とし,欠けると遅刻または早退扱いとする。IDカードを忘れた場合,時間前に申し出れば対応する。 ・配布物(資料,質問票)は,講義の出席者のみに手渡しする。ただし理由が不可避と判断でき(例えば忌引き,証拠のある通院,課外活動対外試合等),書面で欠席届を提出した場合,欠席届と引き換えに配布することがある。 ・提出物が締切りに遅れたら評価の対象外となる(原則)。余裕をもって提出するように。

Updated on 2024/2/27 6:17:55

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