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2023年度/2B10089001 (府大)

【月2】海域環境再生学 <前期>

本授業では,閉鎖性海域や沿岸域における海域環境の再生について,ハード面・ソフト面からの再生に関する講義を行う。具体的には,海域環境問題の歴史背景,海域環境の機能と構造、海域環境再生の目標設定、海域環境再生技術、海域環境再生計画等について講義する。

担当教員氏名
黒田 桂菜
科目ナンバリング
AENES3326-J1 (府大)
授業管轄部署
現代システム科学域
開講キャンパス
中百舌鳥
開講区分
週間授業
配当年次
3年 (府大)

注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。

単位数
2単位 (府大)

注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。

到達目標
海域環境を再生するためには,悪化に至った歴史背景,海域環境の特性を踏まえた再生戦略,海域環境に関わるステークホルダー,そして望ましい環境を見据えた目標設定について考える必要がある。本授業では,以下の能力を身につけることを目標とする。 1.海域環境の特性や生態系に関する基礎知識を理解し,それを説明できる。 2.海域環境が抱える環境問題の歴史的な流れと内容を理解し,それを説明できる。 3.海域環境が悪化するプロセスと,それに基づいた環境再生の戦略について説明できる。 4.様々な海洋環境再生技術について,その特徴について説明できる。 5.海域環境と人間活動・社会活動の共生について,自分の考えをまとめることができる。
各授業回の説明
授業授業内容事前・事後の学習内容
第1回「イントロダクション」 海域環境再生学を学ぶ背景について講義する。事前学習:シラバスをよく読む。 事後学習:閉鎖性海域や沿岸域について調べる。
第2回「海洋環境問題のこれまで」 海洋環境に関する出来事を時系列的にふり返り,海洋環境問題の変化や法制度について講義する。事前学習:海に関連した公害や環境問題について調べる。 事後学習:海洋環境に関する歴史や法制度についてまとめる。
第3回「沿岸域・閉鎖性海域の生態系」 沿岸域・閉鎖性海域の特徴,生態系サービス,基本的な水質指標について講義する。事前学習:沿岸域・閉鎖性海域について調べる。 事後学習:沿岸域の生態系サービスについてまとめる。
第4回「沿岸域・閉鎖性海域における環境問題」 沿岸域・閉鎖性海域における環境悪化のメカニズムや環境修復技術の分類・用途について講義する。事前学習:沿岸域に関わる海洋汚染の事例について調べる。 事後学習:赤潮・グリーンタイド・青潮のメカニズムについてまとめる。
第5回「海域環境再生技術1-負荷削減」 下水道高度処理などの負荷削減について講義する。事前学習:下水道の仕組みについて調べる。 事後学習:下水道高度処理の効果についてまとめる。
第6回「海域環境再生技術の見学」 下水道処理施設・メタン発酵施設を見学する。事前学習:メタン発酵について調べる。 事後学習:見学に関するレポート作成
第7回「海域環境再生技術の見学」 下水道処理施設・メタン発酵施設を見学する。事前学習:メタン発酵について調べる。 事後学習:見学に関するレポート作成
第8回「海域環境再生技術2-海水交換・上下混合」 海水交換・上下混合技術について講義する。 「海域環境再生技術3-貧酸素水塊の解消」 覆砂や浚渫について講義する。事前学習:海水交換・上下混合の仕組み,覆砂や浚渫の仕組みについて調べる。 事後学習:海水交換・上下混合技術の効果,覆砂や浚渫の効果についてまとめる。
第9回「海域環境再生技術4-浅場の創出」 人工干潟などの浅場創出について講義する。事前学習:干潟について調べる。 事後学習:人工干潟の効果についてまとめる。
第10回「海域環境再生技術5-系外除去」 漁業の多面的利用や海藻を用いたCNPリサイクルについて講義する。事前学習:漁業の多面的利用について調べる。 事後学習:CNPリサイクルの効果についてまとめる。
第11回「海域環境再生の事例-環境教育」 ゲストスピーカーによる講義およびディスカッション事前学習:環境教育の事例について調べる。 事後学習:講義・ディスカッション内容に関するレポート作成
第12回「海域環境再生の事例-魚食」 魚を対象とした海域環境再生について講義を行う。事前学習:世界や日本の魚の資源,魚食状況について調べる。 事後学習:講義内容を基に,ディスカッションの準備を行う。
第13回「海域環境再生の事例-魚食」 魚を対象とした海域環境再生についてディスカッションを行う。事前学習:前回講義内容を基にディスカッションの準備を行う。 事後学習:講義・ディスカッション内容に関するレポート作成
第14回「海域環境再生の目標設定・方法論」 海域環境再生の目標設定・方法論について講義する。事前学習:海域環境再生の事例について調べる。 事後学習:海域環境に関連した再生行動計画についてまとめる。
第15回「海域環境の尺度・基準・評価」 海域環境再生の指標や評価方法について講義する。事前学習:海域環境再生の指標について調べる。 事後学習:海域環境再生の多様な価値観についてまとめる。
事前・事後学習の内容
講義に関連する資料を事前に調べるとともに,学習した内容を復習する。
成績評価方法
授業目標の1~5の達成度で成績評価を行う。合格(C以上)のための最低基準は,授業目標1~5に関する基本的な事項について説明できることである。成績を評価する手段として,期末試験および授業中に課すレポートで評価する(期末試験(60%),レポート(40%))。
履修上の注意
下水処理場・メタン発酵施設の見学は2コマ分を予定している。詳しい内容は初回の授業で説明する。
教科書
授業の中で適宜資料を配付する。

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参考文献
「大阪湾-環境の変遷と創造」生態系工学研究会編、恒星社厚生閣、2009(本体3,000円) 「沿岸域総合管理入門」笹川平和財団海洋政策研究所編、東海大学出版部、2016(本体3,800円)
オフィスアワー
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教員への連絡方法(メールアドレス等)
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その他
(関連科目)環境とサステイナビリティ,環境共生科学入門,地球環境学,海洋環境生態学

Updated on 2024/2/27 6:18:07

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