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2023年度/2B10312001

【金2】国際貿易II <後期>

(府大) / 国際貿易システムII (府大)

この授業は、国際貿易政策を中心に、国際貿易政策の効果、GATTとWTOの仕組みおよびその仕組みのもとでの国際貿易政策の発動条件と措置、そして地域経済統合の理論を説明する。具体的に以下の内容を講義する。 ・完全競争市場のもとでの国際貿易政策の効果 ・不完全競争市場と動学的規模の経済のもとでの戦略的貿易政策の効果 ・GATTとWTOの仕組み ・アンチダンピング税、相殺関税、セーフガードの発動条件と措置 ・地域経済統合の理論

担当教員氏名
韓 池
科目ナンバリング
AMECO3411-J1 (府大) / (府大)
授業管轄部署
現代システム科学域
開講キャンパス
中百舌鳥
開講区分
週間授業
配当年次
3年 (府大) / カリキュラムにより異なります。 (府大)

注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。学年指定なしの表記は、要覧等を確認してください。

単位数
2単位 (府大) / 2単位 (府大)

注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。

到達目標
この授業は、国際貿易政策の学習を通じて、受講者が国際貿易政策の効果、GATTとWTOの仕組みおよびこの仕組みのもとでの国際貿易政策の発動条件と措置を理解したもとで、現実の国際貿易問題を説明することができ、現実の国際貿易政策の実施とその効果を議論して自分なりの見解を出すことができることを授業の目標とする。具体的に、以下の能力を身につけることを達成目標とする。 (1)完全競争市場のもとでの国際貿易政策の効果を理解したもとで、それを説明することができること。 (2)不完全競争市場と動学的規模の経済のもとでの戦略的貿易政策の効果を理解したもとで、それを説明することができること。 (3)GATTとWTOの仕組みを理解したもとで、それを説明することができること。 (4)アンチダンピング税、相殺関税、セーフガードの発動条件と措置を理解したもとで、それを説明することができること。 (5)地域経済統合の理論を十分に理解したもとで、それを説明することができること。 (6)これらの国際貿易政策と貿易体制の勉強を通じて、現実の国際貿易政策を議論して自分なりの見解を出すことができること。
各授業回の説明
授業授業内容事前・事後の学習内容
第1回ガイダンス、貿易政策の手段、余剰分析、国際市場の均衡分析、小国と大国の違い消費者余剰と生産者余剰とは何であるか。死荷重は何であるか。輸入需要曲線と輸出供給曲線がどのように導出されるか。小国と大国はどう違うか。
第2回完全競争市場の下での輸入税の効果小国と大国に分けて、輸入税の導入に伴って市場均衡と社会的余剰がどう変わるか、輸入税の効果はどうなるか。
第3回完全競争市場での輸入数量割当の効果輸入数量割当の効果を需要面と供給面から考察するときに、輸入数量割当をそれぞれどう取り扱うか。小国と大国に分けて、輸入数量割当の導入に伴って市場均衡と社会的余剰がどう変わるか、輸入数量割当の効果はどうなるか。
第4回完全競争市場での輸出税の効果小国と大国に分けて、輸出税の導入に伴って市場均衡と社会的余剰がどう変わるか、輸出税の効果はどうなるか。
第5回完全競争市場での輸出補助金の効果小国と大国に分けて、輸出補助金の導入に伴って市場均衡と社会的余剰がどう変わるか、輸出補助金の効果はどうなるか。輸出補助金と生産補助金がどう違うか。
第6回完全競争市場の下での貿易政策の限界と戦略的貿易政策の導入、輸入税の戦略的活用独占企業の利潤最大化をどう求めるか。図を利用してどう表示するか。自国企業は独占企業である場合、輸入税と輸入数量割当の効果はなぜ違うか。
第7回輸出補助金の戦略的活用(1)輸出補助金がない場合のクールノー均衡とシュタッケルベルグ均衡クールノー競争とシュタッケルベルグ競争はそれぞれどのような意思決定のもとでの競争であるか。
第8回輸出補助金の戦略的活用(2)輸出補助金がある場合のクールノー均衡と輸出補助金の効果戦略的貿易政策としての輸出補助金の効果と完全競争市場の下での輸出補助金の効果はどう違うか。ナッシュ均衡とは何の均衡であるか。
第9回輸出税の戦略的活用(1)輸出税のないときのベルトラン均衡とシュタッケルベルグ均衡ベルトラン競争は、どのような意思決定のもとでの競争であるか。
第10回輸出税の戦略的活用(2)輸出税がある場合のベルトラン均衡と輸出税の効果戦略的貿易政策としての輸出税の効果と完全競争市場の下での輸出税の効果はどう違うか。
第11回動学的規模の経済のもとでの戦略的貿易政策動学的規模の経済は何であるか。学習曲線とは何であるか。幼稚産業を育成するための基準とは何であるか。
第12回GATTとWTOの仕組みGATTとWTOの仕組みはそれぞれ何であるか。両者の間の関連性と相違は何であるか。
第13回アンチダンピング税、相殺関税、セーフガードダンピング、補助金、セーフガードとはGATTでどう定義されるものであるか。3者の発動条件と措置はどうなるか。
第14回地域経済統合の理論地域経済統合とは何であるか。原産地原則とは何であるか。地域経済統合の効果はどうなるか。
第15回講義内容のまとめ事前に授業内容を整理すること。
第16回本テスト授業内容を十分に復習すること。
事前・事後学習の内容
(1)ミクロ経済学の部分均衡分析、余剰分析、クールノー競争、ベルトラン競争、シュタッケルベルグ競争を復習すること。 (2)微分と偏微分の問題が計算できること。 (3)配布したプリントや参考書を利用して、事前に授業内容を予習すること。
成績評価方法
(1) 達成目標(1)から(6)までのすべての項目の達成度に基づいて成績評価を行う。 (2) 成績は、宿題と小テスト(40%)、期末試験(60%)によって評価される。 (3) 単位を取得するためには、 ① 国際貿易政策の基礎知識に対する理解と応用がおおよそできる場合 60点以上 ② 国際貿易政策の基礎知識に対する理解と応用がかなりできる場合 70点以上 ③ 国際貿易政策の基礎知識に対する理解と応用が十分できる場合 80点以上 ④ ③のうちに特に優れる場合 90点以上
履修上の注意
(1) 事前に授業内容を予習すること。また、この授業はミクロ経済学の応用科目としてミクロ経済学と経済数学の内容をよく利用するので、この2科目の内容も十分に復習すること。 (2) 宿題をきちんと解いて、授業支援システム(Moodle)を通じて指定どおりの時間に提出すること。 (3) 疑問があれば、残さずにすぐ聞くこと。
教科書
指定しない。プリントを配布する。

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参考文献
(1) 木村福成 著 『国際経済学入門』日本評論社 2000年 (2) 若杉隆平 著 『国際経済学 第3版』岩波書店 2009年 (3) 中西訓嗣 著 『国際経済学 国際貿易編』ミネルヴァ書房 2013年 (4) 石川城太・椋寛・菊地徹 著 『国際経済学をつかむ 第2版』 有斐閣 2013年 (5) 清田耕造・神事直人 著 『実証から学ぶ国際経済』 有斐閣 2017年 (6) クルーグマン・オブストフェルド・メリッツ 著 『クルーグマン国際経済学 理論と政策 [原書第10版] 上 貿易編』 山形浩生・守岡桜 訳 丸善出版 2017年 (7) Krugman P.R, Obstfeld M, Melitz M, International Economics: Theory and policy 11th edition. Pearson Education Limited, 2017. (8) Feenstra R.C., Taylor A.M., International Economics. Worth Pulishers, 2017.
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(関連科目)ミクロ経済学、 国際貿易Ⅰ

Updated on 2024/2/27 6:42:38

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