2023年度/2B20073001 (府大)
【月2】電磁波工学 <前期>
電磁波の重要な応用分野の一つが情報通信システムであり、その理解には電磁波の発生・伝搬の基本特性を把握する必要がある。講義では、マックスウェル方程式から出発し、自由空間中の電磁波の振る舞いを理解する。金属・誘電体の境界面における電磁界の境界条件から、反射・屈折および閉じた空間内の電磁波の振る舞いを学び、伝搬モードに関して理解する。また、高周波伝送路を電磁波の観点から理解するとともに、各種の伝送線路諸特性のスミスチャートを用いた計算方法を修得する。 講義時間の関係で、地上の電波伝搬(電波工学)に関しては概略を説明するにとどめる。
- 担当教員氏名
- 久保田 寛和
- 科目ナンバリング
- BEELE3429-J1 (府大)
- 授業管轄部署
- 工学部
- 授業形態
- 講義
- 開講キャンパス
- 中百舌鳥
- 開講区分
- 週間授業
- 配当年次
- カリキュラムにより異なります。 (府大)
注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。学年指定なしの表記は、要覧等を確認してください。
- 単位数
- 2単位 (府大)
注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。
- 到達目標
- 電磁波の重要な応用分野の一つが情報通信システムであり、その理解には電磁波の発生・伝搬の基本特性を把握する必要がある。講義では、マックスウェル方程式から出発し、自由空間における電磁波の導出と反射・透過特性を学習し、電磁波にとって制約条件がある場合の電磁波伝搬、すなわち各種導波路中の伝搬モードに関する基本概念を身につけることを目標とする。 また、インピーダンス整合の理解をたすけるために、スミスチャートとその使い方を習得することを目標とする。
- 各授業回の説明
- 事前・事後学習の内容
- 教科書の章末問題から指定するものを宿題として課します。また、講義の内容理解度確認のため、毎回授業支援システム上の小テストを課します。小テストの点数は成績に反映されます。 理解を助けるため、授業支援システムのmeaQsを利用できるようにしています。積極的に利用してください。
- 成績評価方法
- 期末試験の成績(70%),宿題・レポートの評価(30%)により判定する。達成目標にもとづき、合格のためには電磁波の伝搬およびインピーダンス整合の計算方法に関する基礎的な問いに答えられることが必要である。 具体的には伝搬モードに関しては、簡単な構造の導波路中の電磁界分布の概略を図示できることが必要である。また、インピーダンス整合に関してはスミスチャートで集中定数回路あるいは分布定数回路による整合条件を作図で求められること、などが必要である。
- 履修上の注意
- オンライン講義を併用して授業を行う場合がある。オンラインの場合は講義時間にZoom等にて質問を受け付ける。 教科書は自分で読む事が基本です。講義では教科書の理解を助けるために説明をします。 教科書は版を重ねるごとにミスプリントが訂正されているので、必ずコロナ社のホームページで訂正部分を確認しておくこと。 本授業の内容は、授業担当者の実務経験を活用したものである。
- 教科書
- 「光・電磁波工学」電子情報通信レクチャーシリーズ Cー15 電子情報通信学会編・鹿子嶋憲一著 コロナ社
- 参考文献
- 「基礎 電磁波工学」小塚洋司編・村野公俊著 数理工学社 「導波工学」左貝潤一 著 共立出版 2陸技 無線工学B:吉川忠久著 東京電機大学出版局 G. S. Smith "An Introduction to Classical Electromagnetic Radiation", Cambridge D. Marcuse "Theory of Dielectric Opticsl Waveguides", Academic
- オフィスアワー
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
- 教員への連絡方法(メールアドレス等)
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
- その他
- (関連科目)電気数学, 電気回路I・II, 電磁気学Ⅰ・II, 電気電子計測 ※電気回路I・II,電磁気学I・IIを履修していることが望ましい。
授業 | 授業内容 | 事前・事後の学習内容 |
---|---|---|
第1回 | 概要 | 教科書1章を予習しておく事 |
第2回 | 地上における電波伝搬 | 教科書2章 |
第3回 | Maxwellの方程式と平面波の表式 | 教科書3章を予習しておく事 |
第4回 | 導波路と伝送線路(1)境界条件 | 教科書4章を予習しておく事 |
第5回 | 導波路と伝送線路(2)導波管と伝搬モード | 教科書4章、5章後半 |
第6回 | 導波路と伝送線路(3)誘電体導波路と伝搬モード | 教科書4章、6章 |
第7回 | 導波路と伝送線路(4)伝送ケーブルと伝搬モード | 教科書4章、5章 |
第8回 | 分布定数線路(1)伝送ケーブルの近似表現 | 教科書5章 |
第9回 | 分布定数線路(2)インピーダンス | 教科書5章 |
第10回 | 分布定数線路(3)スミスチャートの基本 | 教科書5章 |
第11回 | 分布定数線路(4)インピーダンス整合とスミスチャート | 教科書5章 |
第12回 | 分布定数線路(5)スミスチャートの応用 | 教科書5章 |
第13回 | 電磁波放射(1)放射構造 | 教科書7章を予習しておく事 |
第14回 | 電磁波放射(2)アンテナの利得 | 教科書7章 |
第15回 | 電磁波放射(3)不要放射とElectromagnetic compatibility (EMC) | 教科書7章 |
第16回 | 定期試験 |
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Updated on 2024/2/27 6:18:18