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2023年度/2B30192001 (府大)

【月4】環境動物昆虫学 <前期>

本講義では、次のような内容について順に解説し、議論する。 1.講義の概要説明・人間社会と動物・昆虫 2.都市・住環境の動物と昆虫 3.里山の成り立ちと生物多様性の保全 4.昆虫の生活史 ①発育と休眠 5.昆虫の生活史 ②相変異と移動 6.気候温暖化の昆虫への影響 7.昆虫の個体群動態 8.寄生性昆虫の生態と行動 ①いろいろな寄生 9.寄生性昆虫の生態と行動 ②寄主選択過程 10.昆虫の化学生態学 ①植食性昆虫の寄主選択 11.昆虫の化学生態学 ②配偶行動とフェロモン 12.害虫・野生動物管理の考え方 13.希少動物・昆虫の生息場所の保全 14.外来動物の管理 15.昆虫類の群集生態学

担当教員氏名
上田 昇平
科目ナンバリング
CEBOA3219-J1 (府大)
授業管轄部署
農学部
授業形態
講義
開講キャンパス
中百舌鳥
開講区分
週間授業
配当年次
カリキュラムにより異なります。 (府大)

注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。学年指定なしの表記は、要覧等を確認してください。

単位数
2単位 (府大)

注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。

到達目標
本講義では、原生的自然から里地里山の二次的自然、都市緑地やビオトープまで、さまざまな緑地生態系に出現する昆虫を含む動物類について、系内での役割についての理解を深め、生物多様性保全の観点から人間との共存について考える。また、人間社会に被害をもたらす有害動物や外来動物、逆に利益をもたらす有用動物、あるいは希少動物などの特性や管理について以下の1~15に従って学ぶ。これらにより,各環境に生息する昆虫・動物の生活史や人間の活動との関わりについて理解し、広い視野で社会を見る目を養うことを達成目標とする。 1.講義の概要説明・人間社会と動物・昆虫 2.都市・住環境の動物と昆虫 3.里山の成り立ちと生物多様性の保全 4.昆虫の生活史 ①発育と休眠 5.昆虫の生活史 ②相変異と移動 6.気候温暖化の昆虫への影響 7.昆虫の個体群動態 8.寄生性昆虫の生態と行動 ①いろいろな寄生 9.寄生性昆虫の生態と行動 ②寄主選択過程 10.昆虫の化学生態学 ①植食性昆虫の寄主選択 11.昆虫の化学生態学 ②配偶行動とフェロモン 12.害虫・野生動物管理の考え方 13.希少動物・昆虫の生息場所の保全 14.外来動物の管理 15.昆虫類の群集生態学
各授業回の説明
授業授業内容事前・事後の学習内容
第1回講義の概要説明・人間社会と動物・昆虫人間と動物・昆虫のかかわりについて、有害動物、害虫、有用動物、益虫などの用語を事前に調べ、どのような種が該当するか予習しておくこと。
第2回都市・住環境の動物と昆虫都市部で生活する動物・昆虫には外来種が多いことや、南方系の種類が多いことなどの特徴がある。これらの動物昆虫について、どのような種が該当するか予習しておくこと。
第3回里山の成り立ちと生物多様性の保全里地里山とはどのような環境を指すのか、どのような生物が生息するのか、予習しておくこと。
第4回昆虫の生活史 ①発育と休眠昆虫の発育と休眠には、温度と日長が重要な信号として利用されている。種によって休眠の季節や発育ステージが異なるので、いくつか例を調べておくこと。
第5回昆虫の生活史 ②相変異と移動動物や昆虫の中には1000km以上にわたる長距離移動を行うものが知られている。それらの例をいくつか調べておくこと。
第6回気候温暖化の昆虫への影響気候温暖化やヒートアイランド現象の影響で南方系の昆虫が北へ分を拡大する例が知られている。それらの例をいくつか調べておくこと。
第7回昆虫の個体群動態一般に昆虫の密度が高まると繁殖力は低下する。密度効果の例をいくつか調べておくこと。
第8回寄生性昆虫の生態と行動 ①いろいろな寄生捕食寄生者には、寄生バチ、寄生バエなどがある。それらの寄生戦略の例をいくつか調べておくこと。
第9回寄生性昆虫の生態と行動 ②寄主選択過程捕食寄生者は、匂いを利用して寄主を発見するものが多い。それらの例をいくつか調べておくこと。
第10回昆虫の化学生態学 ①植食性昆虫の寄主選択植食性昆虫は、匂いを利用して寄主植物を発見するものが多い。それらの例をいくつか調べておくこと。
第11回昆虫の化学生態学 ②配偶行動とフェロモン昆虫には、配偶行動にフェロモンを利用するものが多い。それらの例をいくつか調べておくこと。
第12回害虫・野生動物管理の考え方殺虫剤抵抗性や天敵農薬の例をいくつか調べておくこと。
第13回希少動物・昆虫の生息場所の保全環境省や大阪府のレッドデータリストにはどのような種が掲載されているか、事前に見ておくこと。
第14回外来動物の管理特定外来生物にはどのような種が掲載されているか、事前に見ておくこと。
第15回昆虫類の群集生態学どのような昆虫のグループが指標生物として利用されているか、事前に例を調べておくこと。
事前・事後学習の内容
毎回の授業で資料を配布し、解説と議論を行う。授業の中では、各回および前回の内容に関する簡単な質問を行うので、受講者は重要項目の確認を行ってほしい。また、次回の講義のための課題を出すこともあるので、受講者は次回の予習として、それらに対応してほしい。
成績評価方法
授業目標(達成)度で成績評価を行う。 C(合格)となるためには1~15の全て項目で基本的な問題が解けることが必要。原則として10回以上出席※した者を対象として、平常点50点、期末試験50点、合計100点満点で成績評価を行う。欠席する場合は「欠席届」を提出すること。 ※30分以上の遅刻は欠席とみなす。
履修上の注意
授業開始前日までに受講申請を終えておくこと.
教科書
毎回プリントを配布する.

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参考文献
最新応用昆虫学 田付貞洋・河野義明編 朝倉書店 2009年 昆虫生態学 藤崎憲治ほか著 朝倉書店 2014年 観察する目が変わる昆虫学入門 野村昌史 2013年 動物生態学 新版、 嶋田正和ほか著、 海游舎、2005年 生態学からみた里やまの自然と保護、石井実監修・日本自然保護協会編、講談社、2005年 昆虫の保全生態学、渡辺守著、東京大学出版会、2007年 日本の昆虫の衰亡と保護.石井実監修、北隆館、2010年 教養のための昆虫学.平嶋義宏・広渡俊哉編著、2017年
オフィスアワー
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教員への連絡方法(メールアドレス等)
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その他
(関連科目)動物生態学,動物形態分類学,自然環境保全論(環境倫理を含む)など

Updated on 2024/2/27 6:18:34

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