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2023年度/2B40222001 (府大)

【水3】社会政策論 <前期>

本科目(社会政策論)は、国家試験の必須科目である「社会保障」の前半部分に相当する。受講生は本科目と後期の社会保障論とを履修することで、社会保障制度の全体を学習することになる。 前半の社会政策論では、社会保障制度の歴史および財政構造を学び、日本の社会保障制度の全体像を把握することを目的とする。また、日本の社会保障支出の大部分を占める年金保険制度および医療保険制度の基礎を理解することも目的とする。授業は社会福祉士・精神保健福祉士養成科目のために執筆されたテキストに沿って進める。 このテキストは資格の取得に主眼が置かれていることもあり、現代の社会保障制度が抱える諸課題や、その背景となる社会、経済、そして政治システムの行き詰まりについて批判的に考察する視点が必ずしも十分ではない。したがって、このようなテキストに載っていないが、社会保障制度ならびに同制度の改革ビジョンを考えるうえで重要と考えられるトピックについても解説を加えていく。

担当教員氏名
嶋内 健
科目ナンバリング
DWOSO3224-J1 (府大)
授業管轄部署
現代システム科学域
授業形態
講義
開講キャンパス
中百舌鳥
開講区分
週間授業
配当年次
カリキュラムにより異なります。 (府大)

注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。学年指定なしの表記は、要覧等を確認してください。

単位数
2単位 (府大)

注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。

到達目標
以下の4点を到達目標とする。 1.社会保障制度の歴史について説明できる。 2.社会保障制度の財政支出および財源の構造について説明できる。 3.年金保険制度を理解できることに加え、課題を指摘する視座をもつことができる。 4.医療保険制度を理解できることに加え、課題を指摘する視座をもつことができる。
各授業回の説明
授業授業内容事前・事後の学習内容
第1回1.イントロダクション: 授業の目的、概要、方法、成績評価等について。現場の社会福祉士にとって社会保障制度を学ぶ意義。社会構造の変容と社会保障制度が直面する問題。
第2回2.社会保障の概念や対象およびその理念: 社会保障の概念と範囲。社会保障の役割と意義。社会保障の理念。社会保障の対象。テキストおよび配布資料を読む
第3回3.社会保障の歴史的展開(1)イギリス: 封建制度の解体過程と貧困問題。近代資本主義と救貧法。ブルジョワ階級と自由主義の謳歌。ロンドンおよびヨークの貧困調査。リベラル・リフォーム。テキストおよび配布資料を読む
第4回4.社会保障の歴史的展開(2)イギリス: ベヴァリッジ報告書。アトリー政権。ケインズ・ベヴァリッジ体制。サッチャー政権。ブレア政権と「第3の道」。テキストおよび配布資料を読む
第5回5.社会保障の歴史的展開(3)日本: 恤救規則。方面委員会。救護法。社会保険の成立。被占領期の社会保障(日本国憲法、生活保護法、社会保障制度審議会の発足等)。テキストおよび配布資料を読む
第6回6.社会保障の歴史的展開(4)日本: 国民皆年金・皆保険体制。福祉元年。日本型福祉社会。「増税なき財政再建」と福祉見直し。求職者支援制度。生活困窮者自立支援制度。テキストおよび配布資料を読む
第7回7.社会保障の財源と費用(1): 社会保障の費用(支出)構造。社会保障費用統計。ILO基準とOECD基準。費用(支出)の国際比較。テキストおよび配布資料を読む
第8回8.社会保障の財源と費用(2): 社会保障の財源(税収)構造。社会保険料負担。公費負担。税収構造の国際比較。事業主負担と被用者負担。社会保険料と租税の違い。テキストおよび配布資料を読む
第9回9.社会保険・社会扶助・民間保険の関係: 社会保険と社会扶助。社会保険と民間保険。テキストおよび配布資料を読む
第10回10.年金保険制度(1)年金保険制度の沿革(歴史)と概要:テキストおよび配布資料を読む
第11回11.年金保険制度(2)国民年金: 給付の種類。老齢基礎年金。障害基礎年金。遺族基礎年金。その他。テキストおよび配布資料を読む
第12回12.年金保険制度(3)厚生年金保険: 給付の種類。老齢厚生年金。障害厚生年金。遺族厚生年金。その他。共済年金。年金制度をめぐる最近の動向。テキストおよび配布資料を読む
第13回13.医療保険制度(1)医療保険制度の沿革と概要: 医療保険とは。医療保険制度の概要。健康保険と共済制度。国民健康保険制度。テキストおよび配布資料を読む
第14回14.医療保険制度(2)後期高齢者医療制度。国民医療費と医療をめぐる最近の動向:テキストおよび配布資料を読む
第15回15.講義の総括テキストおよび配布資料を読む
事前・事後学習の内容
講義や配布する資料に基づき、講義ノートを作って復習をするとよい。毎年のように制度の改定が実施されるので、普段から新聞や雑誌等で社会保障に関連する記事やトピックを読む習慣を身に着けておくとよい。
成績評価方法
上記の授業目標で掲げた4点の達成度で評価を行う。 単位を取得するためには、以下4点について少なくとも60%を達成しなければいけない。 1.社会保障制度の歴史について説明できる。 2.社会保障制度の財政支出および財源の構造について説明できる。 3.年金保険制度を理解できることに加え、課題を指摘する視座をもつことができる。 4.医療保険制度を理解できることに加え、課題を指摘する視座をもつことができる。 授業中に提示する3回の小テストと定期試験をもって成績を評価する。小テストを30%、定期試験を70%の割合で評価する。
履修上の注意
特になし。
教科書
日本ソーシャルワーク教育学校連盟編『最新 社会福祉士養成講座精神保健福祉士養成講座 社会保障』中央法規出版、2021年。 その他授業で用いる資料は、Moodleで配布する。

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参考文献
適宜指示する。
オフィスアワー
- 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
教員への連絡方法(メールアドレス等)
- 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -

Updated on 2024/2/27 6:31:32

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