2023年度/3H02387001 (市大)
【木3、木4】環境システム設計及び実験 <後期>
居住環境工学I,IIと建築設備の知識を活用し、建物デザインと設備システムを総合して考える。さらに実際の室内環境を実測することで、建築と環境との関わりについての理解を深める。 建物の環境設計と設備システム設計を行う。また物理的環境要素の基本的な物理量の計測および,解析方法を学ぶ。
- 担当教員氏名
- ファーナム クレイグ
- 科目ナンバリング
- HBENV3303 (市大)
- 授業管轄部署
- 生活科学部
- 授業形態
- 実習
- 開講キャンパス
- 杉本
- 開講区分
- 週間授業
- 配当年次
- 3年 (市大)
注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。
- 単位数
- 2単位 (市大)
注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。
- 到達目標
- 建築設備の進歩でどのような建物でも室内を快適で健全な状態にコントロールすることはほぼ可能であるが、地球環境問題の観点からは建物で消費するエネルギーを最小限に抑えることが望まれる。建築デザインと建物熱負荷は密接に関係しており、快適性と省エネルギー性を両立させるにはシステムとして建物を考える必要がある。一方、実際に建てられた建物が設計通りの室内環境を満たしているかどうかは実験で確かめる必要がある。本講では環境を考慮した建物と設備のシステム設計について学ぶともに、室内環境計測に関わる機器の知識,操作法,収集されたデータのまとめ方を修得する。 ・室内環境状態の測定器(温度計、湿度計、熱電対、グローブ温度計、熱線風速計、CO2能動形、日射計、照度計、騒音計、サーモカメラ、電子データロガーなど)の使える。 ・室内環境に関する日本と国際の基準を調べて、基準に従って測定方法を用いて,熱環境、騒音環境、照度環境など検討できる。 ・換気流量をトレーサーガス方式で測定、換気回数の計算できる。 ・小型ファンコイルユニットを構造、実証実験でその能力を測定できる。 ・実験データ収集、基礎分析、図表作成、進歩状態報告と実験結果レポートを作成できる。
- 授業内容
- 本授業は対面と遠隔の混合で行う。実験を行う授業は対面として行う。実験プロジェクトの順は天気状態によって変更する時もあります。 建物の環境設計および設備システムの計画をエスキースを主として進める。実験に関しては計測機器の使用方法について説明を受けたのち,自ら実験計画をたてる。測定結果を解析したのち,レポートを提出する。 第1回 課題説明:実験とリポート作成の説明 実験方法、記録(対面) 第2回 第1実験プロジェクト:熱環境測定1、室内熱環境測定実験、PMV基準の説明 温度計、湿度計、風速計、グローブ温度計の使い方(対面) 第3回 第1実験プロジェクト:熱環境測定2、室内熱環境測定実験結果の分析 データロガーの使用、分析、理論と実験結果の比較、リポート作成(対面) 第4回 第2実験プロジェクト:空気環境測定1、換気の基礎と基準の説明、換気測定実験 ガス濃度測定器やデータロガーの使い方(対面) 第5回 第2実験プロジェクト:空気環境測定2、換気測定実験結果の分析、換気回数、時定数の計算、リポート作成(対面) 第6回 第3実験プロジェクト:空調システム設計1、空調機器とシステムの説明、システムの設計 小型蓄熱FCUシステムのデザインと製造(対面) 第7回 第3実験プロジェクト:空調システム設計2、空調機器とシステム能力の測定と評価 小型蓄熱FCUシステム能力と電気消費の測定(対面) 第8回 第3実験プロジェクト:空調システム設計3、空調機器システム効率を上げる方法の検討と実験 測定結果の分析、測定エラー分析(対面) 第9回 第3実験プロジェクト:空調システム設計4、空調機器システムまとめ 測定結果の分析、リポートの作成(遠隔) 第10回 第4実験プロジェクト:音環境測定1、騒音改善策の説明、測定実験 騒音計の使い方、背景雑音(対面) 第11回 第4実験プロジェクト:音環境測定2、追加実験改善策の測定、評価(対面) 第12回 第4実験プロジェクト:音環境測定3、実験結果の分析 データ分析、リポート作成(遠隔) 第13回 第5実験プロジェクト:光環境測定1、照度基準の説明、教室の照度測定、改善策の考慮 照度計の使い方、昼光率の計算(対面) 第14回 第5実験プロジェクト:光環境測定2、実験結果の分析 データ分析(対面) 第15回 第5実験プロジェクト:光環境測定2、実験結果の分析 リポート作成(遠隔)
- 事前・事後学習の内容
- 教科書を参照し、予習すること。
- 成績評価方法
- C・Fについてはエスキースを通じて設計およびシステム構成のコンセプトを評価する。D・Gについては提出されたレポートにより,客観的なデータの記述と考察がなされているかを評価する。Gについては実験に参加し,作業を分担実施することが成績評価の前提である。 各実験プロジェクトは参加度50%、レポート50%とし、5つの実験プロジェクトの平均点数として評価する。合格の最低基準は60%。
- 履修上の注意
- 居住環境の分野によく使われている様々な測定器の正しい使い方、分析、評価などを身につける実験を沢山行う。 建築物の検査、現場の調査、フィールドワークなどに興味ある人に適している。
- 教科書
- 配布資料は建築家のための建築環境デザイン(オーム社),日本建築学会編「建築環境工学実験用教材I 環境測定演習編」などから
- 参考文献
- 適切な基準と国際規格
- オフィスアワー
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
- 教員への連絡方法(メールアドレス等)
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
- その他
- 「居住環境工学Ⅰ・Ⅱ」「建築設備」「生活情報学及び実習」を履修していることを前提とする。自己学習の負担量が多い。また実験に用いる機器の関係もあり、履修制限を行う場合がある。
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Updated on 2024/2/27 6:40:31