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2023年度/3J02106001 (市大)

【火1、金2】租税法 <後期>

租税法は、行政法各論から発達した学問であるが、現在においては、ビジネス・ローとしての位置づけが強く、その中心的内容は、租税実体法である。本講義においては、租税法律主義など租税法学の基礎理論を解説したうえで、租税実体法、特に、所得課税(所得税法、法人税法、国際租税法)および消費課税(消費税法)を主に扱い、補足的に、資産課税(相続税法)や租税手概説する。 受講者は、これら租税法についての基本的事項のみならず、課税要件の事例へのあてはめ、主要裁判例の解説等から法的論点と制度改正等やあるべき改善策への道筋を学ぶことができる。

担当教員氏名
酒井 貴子
科目ナンバリング
JAPUB3305 (市大)
授業管轄部署
法学部
授業形態
講義
開講キャンパス
杉本
開講区分
週間授業
配当年次
学年指定なし (市大)

注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。学年指定なしの表記は、要覧等を確認してください。

単位数
4単位 (市大)

注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。

到達目標
本講義においては、次の4つの到達目標を目指す。特に、前三者の到達を最低限目指すものとする。 第一に、本講義でメインの内容として、租税法律主義を巡る基礎理論、所得税法、法人税法(国際租税法を含む)、および、消費税法についての基本的事項についてよく理解し、説明することができる。 第二に、上記基本的事項を前提として、課税要件の事例へのあてはめについて検討できる。 第三に、関連する主要裁判例について要約的に内容を把握し、法的論点を巡る学説について説明することができる。 第四に、主要裁判例を巡る議論から、あるべき解決策や更なる法改正の可能性について検討できる。
各授業回の説明
授業授業内容事前・事後の学習内容
第1回ガイダンス 第1章導入I 租税法律主義と租税公平主義 の前半テキスト第1章Iを読んでくること。
第2回第1章導入I 租税法律主義と租税公平主義 の後半指定テキスト(以下同じ)第1章Iを読んでくること。
第3回第1章II 租税手続法第1章IIを読んでくること
第4回第2章所得税 I 所得概念第2章Iを読んでくること
第5回第2章所得税II 課税単位第2章所得税IIを読んでくること
第6回第2章所得税III 収入金額・必要経費第2章所得税IIIを読んでくること
第7回第2章所得税IV 所得の年度帰属第2章所得税IV を読んでくること
第8回第2章所得税V 所得の人的帰属第2章所得税V を読んでくること
第9回第2章所得税VI 所得分類1 (利子所得、配当所得、不動産所得、山林所得、譲渡所得)第2章所得税VI を読んでくること
第10回第2章所得税VII 所得分類 (譲渡所得2)第2章所得税VII を読んでくること
第11回第2章所得税VIII 所得分類3(事業所得、給与所得、退職所得、一時所得、雑所得)
第12回第2章所得税IX 損失、損益通算、純損失の繰戻・繰越、所得控除第2章所得税IX を読んでくること
第13回第2章所得税X 所得税と相続税の調整第2章所得税X を読んでくること
第14回第3章法人税I 益金第3章Iを読んでくること
第15回第3章法人税II 損金I第3章IIを読んでくること
第16回第3章法人税 III 損金2第3章IIIを読んでくること
第17回第3章法人税IV 法人税の存在意義(統合)と同族会社第3章III を読んでくること
第18回第3章法人税 IV 配当所得と株主法人間取引 (出資・分配)第3章法人税V を読んでくること
第19回第3章法人税VI 組織再編税制第3章法人税VI を読んでくること
第20回第4章消費税(付加価値税)I付加価値税の仕組み第4章消費税(付加価値税)I を読んでくること
第21回第4章消費税(付加価値税)II 付加価値税の政策論第3章消費税(付加価値税)II を読んでくること
第22回消費税 補講 インボイス制度と軽減税率 (レジメを使って説明)インボイス制度についての報道等を見ておく。
第23回第5章相続税・贈与税I 相続税の仕組み第5章相続税・贈与税I を読んでくること
第24回第5章相続税・贈与税II 贈与税と相続税との関係第5章相続税・贈与税II を読んでくること
第25回第6章国際租税法I 居住者・非居住者の区別第6章国際租税法I を読んでくること
第26回第6章国際租税法II 非居住者・外国法人に対する課税第6章国際租税法IIを読んでくること
第27回第6章国際租税法III 居住者・内国法人に対する国際的二重課税の排除第6章国際租税法III を読んでくること
第28回第6章国際租税法IV 移転価格税制、過少資本税制第6章国際租税法IV を読んでくること
第29回第6章国際租税法V タックスヘイブン対策税制、BEPS対策第6章国際租税法Vを読んでくること
第30回第7章租税法と私法、租税回避第7章を読んでくること
第31回試験前総括などのまとめ試験準備など
授業内容
各回授業の指示を参照。
事前・事後学習の内容
指定テキストの該当箇所に目を通して予習すること。また、事後は、講義で紹介した裁判例や学説などを振り返り、知識の定着を図ること。
成績評価方法
期末試験の成績によって評価する。期末試験(100点満点)の評点が60点を超えるときに単位取得が可能となる。 「到達目標」との関係では、 論述形式の筆記試験(事例問題を含む)によって租税に関する法制度または学説にかかる基本的な理解を問うことで、到達目標の達成度を評価対象とする。 この法制度または学説について基本的な内容を説明できること、事例問題において具体的な事実を示したうえで、条文の要件をあてはめ検討できることが、単位修得のための最低基準である。
履修上の注意
テキストの内容だけでなく、日頃、雑誌や新聞において報道された租税関連記事にも目を通すことで、問題意識を高め、また、内容理解に役立ててることを勧める。
教科書
浅妻章如・酒井貴子『租税法』(日本評論社、2020年)。

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参考文献
岡村忠生、酒井貴子、田中晶国『租税法(第4版)』(有斐閣、2023年)。 租税判例百選第7版(有斐閣、2021年)。 租税判例六法第6版(有斐閣、2023年)。 そのほか授業中に提示する。
オフィスアワー
- 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
教員への連絡方法(メールアドレス等)
- 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
その他
関連科目として、行政法の履修が望ましい。

Updated on 2024/2/27 6:28:49

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