2023年度/3S04165000 (市大)
【金2】反応速度論 <前期>
熱力学や統計力学、量子化学の知識に基づいた化学反応の考え方を学ぶ講義である。はじめに、反応速度と反応速度式を表現する方法を解説する。1次反応と2次反応に関する反応速度式とその解き方を学ぶ。素反応と複合反応の違いを学んだ後、平衡反応や逐次反応、酵素反応の解析を通じて、反応速度式の近似方法、反応速度の解析方法について解説する。また、反応速度を分子レベルで説明する単純衝突理論と遷移状態理論、及びそれらの簡単な応用について解説する。溶液中における化学反応、特に拡散律速反応の分子論的な見方を学ぶ。基礎的な光化学過程についても解説する。
- 担当教員氏名
- 迫田 憲治
- 科目ナンバリング
- SDPHY5302 (市大)
- 授業管轄部署
- 理学部
- 授業形態
- 講義
- 開講キャンパス
- 杉本
- 開講区分
- 週間授業
- 配当年次
- カリキュラムにより異なります。 (市大)
注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。学年指定なしの表記は、要覧等を確認してください。
- 単位数
- 2単位 (市大)
注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。
- 到達目標
- 反応速度定数と反応次数を用いて反応速度を表現できる。一般の化学反応が複数の素反応から構成されていることを理解し、複合反応の近似方法を身につけることで,基本的な化学反応機構の反応速度式を解くことができる。分子衝突と反応速度の関係(単純衝突理論)、および遷移状態の概念と反応速度の関係(遷移状態理論)についての基本的な考え方を説明できる。溶液中における化学反応の基本的な考え方,特に拡散律速反応を説明できる。基礎的な光化学過程について説明できる。
- 各授業回の説明
- 成績評価方法
- レポート15% 中間試験 40% 期末試験 45% 到達目標の達成度で成績評価を行う。 各回の授業内容について説明できることが合格のための最低基準である。
- 履修上の注意
- 2年次に開講される熱力学、統計熱力学を履修しておくことが望ましい。受講生からの質問、コメントを歓迎します。
- 教科書
- 中野元裕・上⽥貴洋・奥村光隆・北河康隆訳、「アトキンス物理化学(下)第10版」(東京化学同⼈)
- 参考文献
- 必要に応じてレジュメを配布します.
- オフィスアワー
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
- 教員への連絡方法(メールアドレス等)
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
授業 | 授業内容 | 事前・事後の学習内容 |
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第1回 | 反応速度と速度式 | 教科書の該当箇所を読むこと. |
第2回 | 一次反応と二次反応 | 教科書の該当箇所を読むこと. |
第3回 | 可逆反応と化学平衡 | 教科書の該当箇所を読むこと. |
第4回 | 逐次素反応と定常状態近似 | 教科書の該当箇所を読むこと. |
第5回 | アレニウスの式,触媒反応の基本 | 教科書の該当箇所を読むこと. |
第6回 | 酵素反応のミカエリス・メンテン機構 | 教科書の該当箇所を読むこと. |
第7回 | 中間試験と解説 | これまでの授業内容について復習しておくこと.試験問題の復習を行うこと. |
第8回 | 気体分子の衝突 | 教科書の該当箇所を読むこと. |
第9回 | 化学反応の単純衝突理論 | 教科書の該当箇所を読むこと. |
第10回 | 単純衝突理論における立体因子 溶液反応の導入部分 | 教科書の該当箇所を読むこと. |
第11回 | 溶液中における拡散律速反応 | 教科書の該当箇所を読むこと. |
第12回 | 反応論に必要な統計熱力学の復習 遷移状態理論の導入部分 | 教科書の該当箇所を読むこと. |
第13回 | アイリングの遷移状態理論 | 教科書の該当箇所を読むこと. |
第14回 | 遷移状態理論の定式化 | 教科書の該当箇所を読むこと. |
第15回 | 光化学過程の機構 総合演習 | 教科書の該当箇所を読むこと. |
第16回 | 期末試験(第8~15回の授業内容について出題する) | これまでの授業内容について復習しておくこと. |
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Updated on 2024/2/27 6:45:56