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2024年度/1ACA051010

【月3、火4】憲法1 <後期>

(公大) / 憲法第1部 (市大)

日本国憲法の解釈論のうち、憲法総論、国民主権と天皇制、平和主義と戦争放棄および第三章所定の権利を学ぶ。憲法の定義からはじめて、立憲主義の基本原理、日本国憲法制定史、日本国憲法の基本原理を経て、基本的人権の保障へと理解を進める。基本的人権の保障に関しては、人権の観念からはじめて、人権の類型や主体、適用範囲と限界といったいわゆる人権総論の理解から、日本国憲法における人権保障の理解の出発点である個人主義をおさえた上で、包括的人権と法の下の平等を整理し、続いて精神活動の自由、経済活動の自由、人身の自由、社会権、参政権そして国務請求権にいたる個別的人権の保障について順次学んでいく。

担当教員氏名
水鳥 能伸
科目ナンバリング
ACALAW21008-J1 (公大) / JAPUB1101 (市大)
授業管轄部署
法学部
授業形態
講義
開講キャンパス
杉本
開講区分
週間授業
配当年次
1年 (公大) / 学年指定なし (市大)

注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。学年指定なしの表記は、要覧等を確認してください。

単位数
4単位 (公大) / 4単位 (市大)

注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。

到達目標
この講義の主たる目標は、日本国憲法の全体にわたる基本原則と「基本的人権」と総称される様々な権利に関する解釈論を通じて、以下の能力を身につけることで、21世紀をひも解くキーワードの1つともいえる「人権」問題を憲法的観点から切り取っていく視点と人権感覚を磨く上での座標軸を手に入れることができるようになることである。 ⒈ 憲法に関する基本的な知識を説明できること。 ⒉ 論理的・合理的な思考と推論を通して結論に至れるようになること。 ⒊ 憲法、とりわけ人権保障の観点から、社会で生起する事件や事象を切り取る視点を身につけることができるようになること。
各授業回の説明
授業授業内容事前・事後の学習内容
第1回ガイダンス ー 受講にあたってのお約束事/講義目的と手段の解説/評価方法その他特になし。
第2回憲法とは何か ー 憲法の意味・特性・構造教科書の該当ページを熟読しておく。
第3回立憲主義の基本原理 ー 近代立憲主義の成立からその現代的変容へ教科書の該当ページを熟読しておく。
第4回日本国憲法制定史(1)ー ポツダム宣言の受諾からマッカーサー草案の提示まで教科書の該当ページ・配布レジュメを熟読しておく。指定するビデオを鑑賞する。
第5回日本国憲法制定史(2)ー マッカーサー草案の受け入れから憲法の公布まで教科書の該当ページ・配布レジュメを熟読しておく。指定するビデオを鑑賞する。
第6回憲法の基本原理(1):国民主権と象徴天皇制教科書の該当ページ・配布レジュメを熟読しておく。
第7回憲法の基本原理(2):平和主義と戦争放棄教科書の該当ページ・配布レジュメを熟読しておく。
第8回人権総論(1)― 人権の観念と人権宣言の歴史的展開教科書の該当ページ・配布レジュメを熟読しておく。
第9回人権総論(2)― 人権の類型とその主体教科書の該当ページ・配布レジュメを熟読しておく。
第10回人権総論(3)― 人権の適用範囲教科書の該当ページ・配布レジュメを熟読しておく。
第11回人権総論(4)― 人権の限界教科書の該当ページ・配布レジュメを熟読しておく。
第12回包括的人権:幸福追求権と新しい人権(1)― 幸福追求権とプライバシーの権利教科書の該当ページ・配布レジュメを熟読しておく。
第13回包括的人権:幸福追求権と新しい人権(2)― 自己決定その他教科書の該当ページ・配布レジュメを熟読しておく。
第14回法の下の平等(1)― 平等の観念教科書の該当ページ・配布レジュメを熟読しておく。
第15回法の下の平等(2)― 解釈上の諸論点教科書の該当ページ・配布レジュメを熟読しておく。
第16回精神活動の自由(1)― 思想・良心の自由教科書の該当ページ・配布レジュメを熟読しておく。
第17回精神活動の自由(2)― 信教の自由教科書の該当ページ・配布レジュメを熟読しておく。
第18回精神活動の自由(3)― 表現の自由(①)狭義の表現の自由教科書の該当ページ・配布レジュメを熟読しておく。
第19回精神活動の自由(3)― 表現の自由(②)表現の自由の保障の内容教科書の該当ページ・配布レジュメを熟読しておく。
第20回精神活動の自由(4)― 表現の自由(③))表現の自由の限界教科書の該当ページ・配布レジュメを熟読しておく。
第21回精神活動の自由(4)― 表現の自由(④))集会・結社の自由と通信の秘密 教科書の該当ページ・配布レジュメを熟読しておく。
第22回経済活動の自由(1)― 居住・移転の自由、職業選択の自由(営業の自由)、外国移住・国籍離脱の自由 教科書の該当ページ・配布レジュメを熟読しておく。
第23回経済活動の自由(2)― 財産権の保障 教科書の該当ページを・配布レジュメ熟読しておく。
第24回人身の自由― 奴隷的拘束・苦役からの自由と刑事手続上の保障 教科書の該当ページ・配布レジュメを熟読しておく。
第25回社会権(1)― 生存権の保障教科書の該当ページ・配布レジュメを熟読しておく。
第26回社会権(2)― 教育を受ける権利、労働の権利、労働基本権教科書の該当ページ・配布レジュメを熟読しておく。
第27回参政権(1)― 選挙権・被選挙権・公務就任権教科書の該当ページ・配布レジュメを熟読しておく。
第28回参政権(2)― 外国人の参政権問題教科書の該当ページ・配布レジュメを熟読しておく。
第29回国務請求権 ― 請願権、国家賠償請求権、刑事補償請求権、 裁判を受ける権利教科書の該当ページ・配布レジュメを熟読しておく。
第30回まとめ講義ノートおよび配布レジュメを参考にしながら教科書を通読することで、これまでの講義内容を振り返る。
第31回定期試験講義ノートおよび配布レジュメを参考にしながら教科書を通読することで、これまでの講義内容を振り返るとともに、定期試験の準備をする。
成績評価方法
到達目標の1〜3の達成度に応じて評価を行う。 単位を取得(合格(C以上))するためには、 ⒈ 講義で取り上げた憲法に関する基本的知識について、概ね6割以上を説明することができる。 ⒉ 講義で取り上げた憲法上の論点に関して、問題の設定から結論に至るまで、一応合理的といえるレベルで論理の矛盾なく説明することができる。 ⒊ 社会的な事件や事象が、憲法とどのように結びついてくるかについて、一応合理的といえるレベルで指摘することができる。 上記の3点を達成することが求められる。 成績を評価する手段としては、各単元終了後に予定している確認テスト(10回程度を想定)と期末試験(1回)を用いる。 成績評価に占める割合は、確認テスト(総計で)30点、期末試験70点を目処にする。総計で60点以上を合格(C以上)とする。
履修上の注意
講義は、憲法に関する説明を主眼とするが、他の法領域、たとえば行政法、民法、刑法等の議論にも言及する場面もでてくる。法を全体的な枠組みで捉えるためにも、これらの分野の履修が望ましい。また、自己の見解を相対化するために、法制史や比較法分野の講義の受講も推奨する。 しかし、最も重要なのは、講義で学んだ細目を暗記していることではなく、憲法的思考が教養の深層に落ちていくこと(定着)である。あせらず時間をかけて学んでください。
教科書
芦部信喜著(高橋和之補訂)『憲法 第八版』(岩波書店、2023年)

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参考文献
高橋和之『立憲主義と日本国憲法』第5版(有斐閣、2020年);長谷部恭男・石川健治・宍戸常寿編『憲法判例百選 Ⅰ・Ⅱ 』第7版 別冊ジュリスト(有斐閣、2019年);西村裕三編著『判例で学ぶ日本国憲法』第2版(有信堂高文社、2016年)
オフィスアワー
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Updated on 2025/4/5 6:18:35

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