2024年度/1ACA204010 (公大) / (市大)
【水3】国際私法 <後期>
狭義の国際私法と国籍法の基礎について講義する。基礎的事項に絞って講義する。 教科書を用いて講義するが,教科書の記述が簡略な箇所や独自の構成で講義する箇所、特に詳細に講義する箇所についてレジュメを作成し、また、必要に応じて資料のプリントを作成して配布する。
- 担当教員氏名
- 国友 明彦
- 科目ナンバリング
- ACALAW31036-J1 (公大) / JAINT3304 (市大)
- 授業管轄部署
- 法学部
- 授業形態
- 講義
- 開講キャンパス
- 杉本
- 開講区分
- 週間授業
- 配当年次
- 3年 (公大) / 学年指定なし (市大)
注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。学年指定なしの表記は、要覧等を確認してください。
- 単位数
- 2単位 (公大) / 2単位 (市大)
注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。
- 到達目標
- 到達目標は,狭義の国際私法と国籍法の基礎を理解することにある。すなわち,学生が将来企業,官公庁,学校など社会のさまざまの部門でこれらの分野の法律問題に遭遇した際に,その問題について自分で調査して解決することができるようにするため,その基礎を習得することを目標とする。
- 各授業回の説明
- 授業内容
- 注 各論の家族法分野の回がないが,そのうち特に基本的な事項については総論の中で解説する。
- 事前・事後学習の内容
- 事前学習:次回の分の教科書の該当箇所および次回に取り上げる判例について下記百選の該当箇所や事前に配布するプリントを六法を参照しつつ読んでおくこと。 事後学習: 教科書・百選の該当箇所、配布プリントを六法を参照しつつ読み、講義内容を定着させること。
- 成績評価方法
- 授業目標の達成度で評価する。成績評価は定期試験(10割)による。 単位取得のためには,まず狭義の国際私法(問題によっては国籍法)の基礎的事項について理解することが必要である。その上で,事例式問題の場合,その問題の中心的な論点は何かを見つけ,〔制定法の解釈が問題となる場合〕中心的な根拠条文について当てはめを行なうことが必要である。さらに良い評価を獲得するためには重要な論点については自己の採る立場につき理由を示すことが望ましい。また,自説と異なる説があるときには,主要なものだけで良いが,それに対する批判を述べることが望ましい。論題式問題の場合,その問題の所在について説明した上で自説を示すことが必要である。この場合にも,自説と異なる説がある場合,上記と同様である。
- 履修上の注意
- 一事前履修の必要な科目:民法第1部、第4部〔履修の要件とするわけではない。〕 同時履修の望ましい科目:民法第5部、その他民法のうちまだ履修していない科目 二教科書を用いる予定だが、教科書を離れて進める箇所も多いので、ノートをしっかりとってほしい。 三六法(小型のものでよい)を毎時間持参するのを忘れないこと。最初の授業から使用する。
- 教科書
- テキスト「国際私法[第4版]」神前(かんざき)禎(ただし)=早川吉尚(よしひさ)=元永和彦著 有斐閣アルマ, 2019 準教科書(判例集)「国際私法判例百選<第3版>」道垣内(どうがうち)正人=中西康編 有斐閣(別冊ジュリスト256号), 2021
- 参考文献
- 入門書: 「国際私法〔第2版〕」多田望(のぞみ)=長田(ながた)真里=村上愛=申美穂著 有斐閣ストゥディア, 2024.3. より詳しい概説書:「国際私法〔第7版〕」櫻田嘉章(よしあき)著 有斐閣Sシリーズ, 2020 【9. 6. 改訂】「国際私法入門〔第9版〕」澤木敬郎(たかお)=道垣内正人著 有斐閣双書, 2024【8. 30. 刊行】 「国際私法[第3版]」中西康=北澤安紀(あき)=橫溝大(だい)=林貴美(たかみ)著 有斐閣Legal Quest, 2022 演習書: 「演習国際私法CASE30」櫻田嘉章=佐野寛=神前禎編 有斐閣, 2016 「判例百選で学ぶ国際私法」道垣内正人=中西康=竹下啓介=中村知里著 有斐閣, 2023
- オフィスアワー
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
- 教員への連絡方法(メールアドレス等)
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
授業 | 授業内容 |
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第1回 | 序論(1):国際私法が実際に用いられる事例,間接規範性 |
第2回 | 序論(2):法源、国際私法の目的、国際私法と統一法 |
第3回 | 総論(1):国際私法の構造、単位法律関係、連結点の確定 |
第4回 | 国籍法(1):国籍の意義、国籍の取得 |
第5回 | 国籍法(2):国籍の選択+重国籍の評価 |
第6回 | 国籍法(3):国籍の喪失(特に国籍留保制度) |
第7回 | 総論(2):属人法、連結点としての国籍および常居所 |
第8回 | 総論(3):連結点の定め方(連結政策) |
第9回 | 総論(4):性質決定 |
第10回 | 総論(5):準拠法の指定〔特定〕 |
第11回 | 総論(6):公序 |
第12回 | 各論(1):行為能力、氏名 |
第13回 | 各論(2):法人 |
第14回 | 各論(3):法律行為 |
第15回 | 全体の復習 |
第16回 | 定期試験 |
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Updated on 2025/4/5 6:31:38