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2024年度/1ACA701010

【木5】演習論文1(法社会学) <後期>

(公大) / 演習論文(法社会学) (市大)

この授業は、専門演習(法社会学)と並行して開講され,専門演習(法社会学)における学習を前提としつつ、それを発展させて、本格的な学術論文を執筆することを主眼とした演習科目である。テーマの選定方法、先行研究の調査方法,資料やデータの収集方法、データの分析方法、主張の展開や論証の方法、文献の引用方法等の、学術論文を執筆するために不可欠な基礎的知識・技能を学習したうえで、実際に、そうした知識・技能を用いて論文を執筆することを目指す。受講者への指導は、集団指導と個別指導を併用して行う。1万字程度以上の長さの学術論文を完成させることが、単位取得の要件である。

担当教員氏名
阿部 昌樹
科目ナンバリング
ACALAW32076-J2 (公大) / JASEM3305 (市大)
授業管轄部署
法学部
授業形態
演習
開講キャンパス
杉本
開講区分
週間授業
配当年次
3年 (公大) / 学年指定なし (市大)

注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。学年指定なしの表記は、要覧等を確認してください。

単位数
2単位 (公大) / 2単位 (市大)

注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。

到達目標
社会科学の領域における学術論文の作成に必要な、以下のような能力を身につけることを到達目標とする。
  1. 先行研究を精査したうえで、学術的な価値があり、かつ自ら考察を深めたいと思えるような研究テーマを設定することができる。
  2. 自ら設定したテーマに関連する先行研究をさらに精査し、未だ論じ尽くされていない論点や、さらに検討を深めるべきと思われる論点を抽出することができる。
  3. 抽出した論点について考察を進めるために必要な資料やデータを収集することができる。
  4. 収集したデータを、その性質にふさわしい方法で分析することができる。
  5. 資料やデータ分析の結果を活かした学術論文を作成することができる。
  6. 文献や資料を引用する際の、標準的な方式に従うことができる。
各授業回の説明
授業授業内容事前・事後の学習内容
第1回ガイダンス①──学術論文とはどのようなものか/学術論文執筆の手順について事前学習:配付資料の精読、疑問点の抽出 事後学習:授業内容の整理、参考文献の確認
第2回ガイダンス②──文献・資料の収集方法/引用方法について事前学習:配付資料の精読、疑問点の抽出 事後学習:授業内容の整理、参考文献の確認
第3回ガイダンス③──社会科学におけるデータの収集方法について事前学習:配付資料の精読、疑問点の抽出 事後学習:授業内容の整理、参考文献の確認
第4回ガイダンス④──社会科学における定性的データの分析方法について事前学習:配付資料の精読、疑問点の抽出 事後学習:授業内容の整理、参考文献の確認
第5回ガイダンス⑤──社会科学における定量的データの分析方法について事前学習:配付資料の精読、疑問点の抽出 事後学習:授業内容の整理、参考文献の確認
第6回研究テーマについての報告とそれを踏まえた討論事前学習:研究テーマの選定 事後学習:選定した研究テーマの適切性の再確認および必要に応じた修正
第7回研究の進捗状況についての報告とそれを踏まえた討論①事前学習:研究の進捗状況の整理 事後学習:必要な追加的研究の遂行
第8回研究の進捗状況についての報告とそれを踏まえた討論②事前学習:研究の進捗状況の整理 事後学習:必要な追加的研究の遂行
第9回研究の進捗状況についての報告とそれを踏まえた討論③事前学習:研究の進捗状況の整理 事後学習:必要な追加的研究の遂行
第10回論文の構成案についての報告とそれを踏まえた討論①事前学習:論文の構成案の作成 事後学習:論文の構成案の再検討、必要な追加的研究の遂行
第11回論文の構成案についての報告とそれを踏まえた討論②事前学習:論文の構成案の作成 事後学習:論文の構成案の再検討、必要な追加的研究の遂行
第12回論文の構成案についての報告とそれを踏まえた討論③事前学習:論文の構成案の作成 事後学習:論文の構成案の再検討、必要な追加的研究の遂行
第13回論文のドラフトついての報告とそれを踏まえた討論①事前学習:論文のドラフトの作成 事後学習:論文のドラフトの修正、必要な追加的研究の遂行
第14回論文のドラフトついての報告とそれを踏まえた討論②事前学習:論文のドラフトの作成 事後学習:論文のドラフトの修正、必要な追加的研究の遂行
第15回授業のまとめ事前学習:最終原稿の作成
成績評価方法
授業への参加状況と執筆した論文の内容に基づいて評価するが、評価の割合は、授業への参加状況を20%、論文の内容を80%とする。論文の内容についての評価は、受講者のそれぞれが執筆した論文が、上記の「到達目標」への到達度を、どの程度示しているかに基づいて行う。したがって、ただ単に上記の「到達目標」に到達しているかどうかだけではなく、到達度を示すような論文が書けているかどうかが、重要な評価基準となる。単位を取得するためには、以下の6点を達成することが求められる。
  1. 先行研究を踏まえ、適切な研究テーマを設定することができる。
  2. 自ら設定したテーマに関連する先行研究を踏まえ、論じるべき事項を絞り込むことができる。
  3. 論じるべき事項に関連した資料やデータを収集することができる。
  4. 収集したデータを、その性質にふさわしい方法で分析することができる。
  5. 論旨の明確な学術論文を作成することができる。
  6. 文献や資料を正しく引用することができる。
履修上の注意
専門演習(法社会学)とともに履修することを求める。法社会学の授業を履修していることや既に履修済みであることは履修条件としないが、法律学系の科目と政治・行政学系の科目を、それぞれ複数履修しているか既に履修済みであることは要求する。
教科書
特定の教科書は指定しない。受講者各自が設定した論文のテーマや、選択した分析方法に応じて、目を通しておくべき文献や資料を適宜指示する。なお、本授業において「教材」となるものは書籍や論文だけではない。法に関連した社会現象について報じる新聞記事やテレビニュース、ウェブサイトに掲載されている様々な資料も、重要な「教材」である。そうした「教材」をどのように入手し、どのように利用したらよいかについては、第3回から第5回までの授業で説明する。

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参考文献
授業中に、受講者各自の関心や選定した研究テーマに適合的な参考文献を適宜指示するが、多くの受講者にとって参考になるであろう学術論文の執筆それ自体に関連した文献として、以下のものをあげておく。
  1. 小熊英二『基礎からわかる論文の書き方』(講談社・2022年)
  2. 戸田山和久『最新版論文の教室』(NHK出版・2022年)
  3. 上野千鶴子『情報生産者になる』(ちくま書房・2018年)
オフィスアワー
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教員への連絡方法(メールアドレス等)
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Updated on 2025/4/5 6:37:18

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