2024年度/1ADA039001 (公大) / (市大)
【火2】計算機経済学 <後期>
この授業は遠隔(オンデマンド教材+ZOOMでの質疑応答)で行う。 経済現象の多くは、絶えず変化し続ける。コンピュータを利用することで変化し続ける様々な現象を観察し、理解することができるようになった。この授業では、変化し続けるシステムの基礎となっているカオス力学系を中心に、経済現象と深く関わるフラクタルやベキ則分布、そして、その応用として現在研究が進んでいるネットワーク理論について解説する。「聞いて理解する」と同時に「手を動かして理解する」ことにも注力する。 Moodleからオンデマンド方式で講義動画を提供する。その講義内で出された課題をMoodleから提出する。毎回出る課題(振り返りレポート)は「今日学んだこと、質問、コメント、その他伝えたいことを自分の言葉でまとめなさい。(200字)」というものである。それ以外の課題が出る回もある。授業時間は、ZOOMによる同時双方向の授業を行い振り返りレポートに出てきた質問やコメントに答える。その動画を授業時間終了後にMoodleにアップするので、もし教室に来れない学生は、そちらを確認すること。
- 担当教員氏名
- 中島 義裕
- 科目ナンバリング
- ADAECO35009-J1 (公大) / EAAPE4212 (市大)
- 授業管轄部署
- 経済学部
- 授業形態
- 講義
- 開講キャンパス
- 杉本
- 開講区分
- 週間授業
- 配当年次
- 3年 (公大) / 学年指定なし (市大)
注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。学年指定なしの表記は、要覧等を確認してください。
- 単位数
- 2単位 (公大) / 2単位 (市大)
注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。
- 到達目標
- "カオス力学系の挙動をExcelにより再現・観察し、その特長について説明できる。 フラクタル及びスケールフリーの概念について説明できる。 スケールフリーの事象を発見し、その理由について考察できる。 ネットワーク理論について理解し、適切な現象を発見し説明できる。"
- 各授業回の説明
- 事前・事後学習の内容
- 毎回、オンデマンド教材により理解した事を自分の言葉で説明するレポートを提出すること。(Moodle上からテキストで記入) その際に、理解した内容、考察したこと、発展的に自ら学んだことを組み込んで下さい。 適宜、「レポート課題」も求めます。
- 成績評価方法
- 毎回の授業の振り返りレポート:70% 課題レポート:30%
- 履修上の注意
- 毎回のレポート
- 教科書
- 毎回の授業スライドを配布する。
- 参考文献
- "Barabási, A. L. and Albert, R. (1999). Emergence of Scaling in Random Networks. Science, 286(5439): 509-512. Dorogovtsev, S. N., Mendes, J. F. F., and Samukhin, A. N. (2000). Structure of Growing Networks with Preferential Linking. Physical review letters, 85(21): 4633. Watts, D. J., & Strogatz, S. H. (1998). Collective Dynamics of ‘Small-World’ Networks. Nature, 393(6684): 440-442. Mandelbrot, B. B. (1983). The Fractal Geometry of Nature (Vol. 173). Macmillan. Devaney, R. (2003). An Introduction to Chaotic Dynamical Systems. Westview Press, 2nd ed."
- オフィスアワー
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
- 教員への連絡方法(メールアドレス等)
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
授業 | 授業内容 | 事前・事後の学習内容 |
---|---|---|
第1回 | ガイダンスとExcelの基礎 | 事前学習:フラクタル、カオスに関する概念を把握する。 事後学習:課題に答える。Excelの使い方について、自分なりに応用課題を作り習った内容を自分のものにする。 |
第2回 | フラクタルとは | 事前学習:自己相似に関する概念を把握する。 事後学習:授業の理解を確認する。 |
第3回 | フラクタル次元とスケールフリー | 事前学習:スケールフリーに関する概念を把握する。 事後学習:授業の理解を確認する。 |
第4回 | フラクタル次元とスケールフリーの計測 | 事前学習:ボックスカウンティング法やベキ則分布に関する概念を把握する。 事後学習:授業の理解を確認する。 |
第5回 | パーコレーションとSOCモデル | 事前学習:パーコレーション、自己組織化臨界現象に関する概念を把握する。 事後学習:授業の理解を確認する。 |
第6回 | ネットワーク1 正規ネットワークとランダムネットワーク | 事前学習:レギュラー・ネットワーク、ランダム・ネットワークに関する概念を把握する。 事後学習:授業の理解を確認する。 |
第7回 | ネットワーク2: スモールワールド・ネットワーク(ワッツ&ストロガッツ・モデル) | 事前学習:スモールワールド・ネットワークに関する概念を把握する。 事後学習:授業の理解を確認する。 |
第8回 | ネットワーク3 スケール・フリー・ネットワーク(バラバシ&アルバート・モデル) | 事前学習:スケールフリー・ネットワークに関する概念を把握する。 事後学習:授業の理解を確認する。 |
第9回 | 軌道と相肖像 | 事前学習:ダイナミクスに関する概念を把握する。 事後学習:授業の理解を確認する。 |
第10回 | 不動点、周期点、ロジスティックマップ | 事前学習:不動点と周期点に関する概念を把握する。 事後学習:授業の理解を確認する。 |
第11回 | ロジスティックマップの分析1 | 事前学習:ロジスティックマップと不動点に関する概念を把握する。 事後学習:授業の理解を確認する。 |
第12回 | ロジスティックマップの分析2 | 事前学習:ロジスティックマップと周期点に関する概念を把握する。 事後学習:授業の理解を確認する。 |
第13回 | 周期点とカオスの出現 | 事前学習:ロジスティックマップとカオスに関する概念を把握する。 事後学習:授業の理解を確認する。 |
第14回 | 分岐図とバタフライ効果 | 事前学習:バタフライ効果に関する概念を把握する。 事後学習:授業の理解を確認する。 |
第15回 | 振り返りとカオス出現の再考 | 事前学習:カオスと実数濃度に関する概念を把握する。 事後学習:授業の理解を確認する。 |
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Updated on 2025/4/5 6:25:38