2024年度/1AEA005000 (公大) / (市大)
【火2】経営戦略論 <後期>
講義を通じて、経営学の主要分野の一つである経営戦略論について学びます。 経営学全体の中で位置付けるならば、経営戦略論とは「長期的に達成可能な成果の上限を押し上げるための方策」に特化した分野です。言い換えれば、経営戦略に期待される最大の役割は「組織のメンバーが最善を尽くしても報われない状況」を何としても回避することです。また経営学を学ぶ限り、戦略の問題について考える機会は必ず訪れます。高い不確実性のもとで有限の経営資源を大胆に配分しなければならないことから、実行された経営戦略の内容は他の経営活動にとっての前提条件を作り出してしまうからです。 本授業では、経営学を学ぶできるだけ多くの人が履修することを期待して、経営戦略論の標準的な考え方であるポジショニング・アプローチを詳しく説明してから、それ以外の考え方を紹介します。
- 担当教員氏名
- 林 侑輝
- 科目ナンバリング
- AEAMAN31005-J1 (公大) / CAMAG3329 (市大)
- 授業管轄部署
- 商学部
- 授業形態
- 講義
- 開講キャンパス
- 杉本
- 開講区分
- 週間授業
- 配当年次
- 3年 (公大) / 学年指定なし (市大)
注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。学年指定なしの表記は、要覧等を確認してください。
- 単位数
- 2単位 (公大) / 2単位 (市大)
注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。
- 到達目標
- 授業中に提示するキーワードについて説明できるようになる。
- 経営戦略論のフレームワークの前提となった理論の意義・限界を説明できるようになる。
- 経営戦略に関する事象を理論的に解釈できるようになる。
- 各授業回の説明
- 事前:教科書のはしがきと目次を一読する。
- 事後:教科書のUnit 1を読み、疑問点や意見・感想があればLMSから報告する。
- 事前:これまでの講義内容を復習する。
- 事後:解説に基づいて理解が不十分だった箇所を復習する。
- 事前:教科書の指定範囲を読み、LMSで理解度の自己評価を行うとともに、疑問点や意見・感想があれば報告する。
- 事後:講義内容を復習し、疑問点や意見・感想があればLMSから報告する。
- 事前・事後学習の内容
- 一部の授業回を除き、授業時間外の学習内容は共通です。
- 事前:教科書の指定範囲を読み、LMSで理解度の自己評価を行うとともに、疑問点や意見・感想があれば報告する。
- 事後:講義内容を復習し、疑問点や意見・感想があればLMSから報告する。
- 成績評価方法
- 次の方法で到達目標の達成度を確認し、その結果に基づいて成績評価を行います。
- 小テストの受験(10%):得点に関わらず、受験したか否かだけが成績評価に影響します。履修者が自らの理解度を確認するために、予告なく実施します。
- 期末試験の得点(90%):授業概要や到達目標に関連付ける形で出題範囲を事前に通知します。
- 授業への貢献(最大5点分):他の履修者に有益な質問や発表をした者に対する特別加点です。質問・発表をすれば無条件に加点されるわけではありません。また、欠席回数が4回以上の者は考慮の対象になりません。
- 最低基準:教科書の範囲内で、「到達目標」に記載した事項を満たすこと。
- 目標:授業で扱ったその他の論点についても「到達目標」を達成できるようになること。
- 履修上の注意
- 「戦略」と名の付く商学部科目の中でも、本授業は特に基本的な内容を扱います。戦略論に関心がある人は3年次での履修を推奨します。
- 参考文献
- 『ストーリーとしての競争戦略:優れた戦略の条件』2010年刊,楠木健 著,東洋経済新報社,ISBN: 9784492532706,本体価格 2,800円戦略論系科目の副読本として定番のベストセラーです。「戦略とは何か」を掴むだけでなく、「理論を実践に応用する」ために必要な思考法を知るきっかけとしてお勧めです。『エッセンシャル版 マイケル・ポーターの競争戦略』2012年刊,ジョアン・マグレッタ 著,櫻井祐子 訳,早川書房,ISBN: 9784152093202,本体価格 2,000円現代における戦略論の原点であるがゆえに、あらゆる方面から批判が寄せられますが、それでもマイケル・ポーターの理論を避けて通ることはできません。本書では彼の考え方がコンパクトに整理されており、必読です。『マネジメント・テキスト 経営戦略入門』2011年刊,網倉久永/新宅純二郎 著,日本経済新聞出版社,ISBN: 9784532134037,本体価格 3,400円日本語で書かれた戦略論テキストの中では、具体的な分析手法に関する説明が特に充実しています。レポートや論文を執筆するためには、本書の知識も必要になるでしょう。
- オフィスアワー
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
- 教員への連絡方法(メールアドレス等)
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
授業 | 授業内容 | 事前・事後の学習内容 |
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第1回 | 経営戦略の役割 | |
第2回 | 経営戦略の原則 | (後述) |
第3回 | ポジションに基づく競争優位 | (後述) |
第4回 | 事業戦略の基本類型 | (後述) |
第5回 | 環境分析のフレームワーク 前編 | (後述) |
第6回 | 環境分析のフレームワーク 後編 | (後述) |
第7回 | バリューチェーンの設計 | (後述) |
第8回 | 中間まとめ | |
第9回 | 戦略的相互作用への対処 | (後述) |
第10回 | 補完品と標準が競争に及ぼす影響 | (後述) |
第11回 | 資源・能力に基づく競争優位 | (後述) |
第12回 | 組織分析のフレームワーク | (後述) |
第13回 | 全社戦略に基づくシナジー創出 | (後述) |
第14回 | 戦略の創発と変更 | (後述) |
第15回 | 応用ツールの紹介と全体まとめ |
Updated on 2025/4/5 6:25:40