【火2】ベンチャー・マーケティング論 | 大阪公立大学授業カタログ

担当教員氏名

小沢貴史

科目ナンバリング

AEBMAN34004-J1 (公大) / CARET3303 (市大)

授業管轄部署

商学部

授業形態

講義

開講キャンパス

杉本

開講区分

週間授業

科目分類

公共経営学科専門科目

配当年次

3年 (公大) / 学年指定なし (市大)

注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。学年指定なしの表記は、要覧等を確認してください。

単位数

2単位 (公大) / 2単位 (市大)

注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。

到達目標

この講義は、現代企業のマーケティングと経営に関する個々の理論の詳細を正確に教えることに重点を置いているわけではありません。個々の理論にみえる考え方の全体像を把握した上で、現実に生じる物事を考える姿勢を身に付けて下さい。実際にマーケティング戦略を構築する際の基本となる「概念的な」道具立てを習得してください。重要なのは、理論からみえる考え方を、実際の局面でうまく使いこなせるか、という点にあります。複数の考え方を使って、自分たちの置かれた状況を多面的に読み解くということは、意外と難しいです。この講義では、専門用語に目を奪われることなく、「ものの見方」の習得を目指します。

各授業回の説明

授業	授業内容	事前・事後の学習内容
第1回	売上と顧客創造製品のライフサイクルも、取り扱います。	教科書の序章と第１章を、事前に読んでおいてください。
第2回	ブリコラージュとアブダクション市場のサドルも、取り扱います。	教科書の序章と第１章を、事前に読んでおいてください。
第3回	需要の創造ジェネリック・マーケティングも取り扱います。	教科書の第３章（清酒市場と航空機用エンジン市場の事例）を、事前に読んでおいてください。
第4回	STP	教科書の第７章（がん具に属する市場群の事例）と第１０章（光学測定器に属する市場群の事例）を、事前に読んでおいてください。事例で取り上げられている市場群について、どのように細分化（ Segmentation ）が行われ、ターゲティング（ Targeting ）がなされているのかを考えながら、教科書を読んでみてください。
第5回	市場を創造する（1）輸出マーケティングも、取り扱います。	教科書の第３章を、事前に読んでおいてください。また教科書の第７章〜第１０章を、ザッと目を通しておいてください。事例で取り上げられている市場について、在来企業群による輸出の実態と、舶来品や代替品を交えた競争の特徴を掴みながら、教科書を読んでみてください。
第6回	市場を創造する（2）同質的な競争も、取り扱います。	教科書の第７章〜第１０章を、ザッと目を通しておいてください。事例で取り上げられている市場について、在来企業群による輸出の実態と、舶来品や代替品を交えた競争の特徴を掴みながら、教科書を読んでみてください。
第7回	市場を駆動するブランドも、取り扱います。	教科書の第８章（野球ソフトボール用具市場とゴルフ・ホッケー用具市場の事例）を、事前に読んでおいてください。
第8回	デザイン・リサーチマスカスタマイぜーションも、取り扱います。	教科書の第８章（野球ソフトボール用具市場とゴルフ・ホッケー用具市場の事例）を、事前に読んでおいてください。
第9回	三方よしクチ・コミュニケーションも、取り扱います。	教科書の第８章（野球ソフトボール用具市場とゴルフ・ホッケー用具市場の事例）を、事前に読んでおいてください。
第10回	製品戦略製品のアソートメントも、取り扱います。	教科書の第８章（野球ソフトボール用具市場とゴルフ・ホッケー用具市場の事例）を、事前に読んでおいてください。
第11回	プロモーション戦略セールス・キャンペーンも、取り扱います。	教科書の第８章（野球ソフトボール用具市場とゴルフ・ホッケー用具市場の事例）と、第９章（金属工作機械に属する市場群の事例）を、事前に読んでおいてください。
第12回	低価格の戦略	教科書の第８章（野球ソフトボール用具市場とゴルフ・ホッケー用具市場の事例）と、第９章（金属工作機械に属する市場群の事例）を、事前に読んでおいてください。
第13回	プラットフォーム戦略用途についても、取り扱います。	教科書の第９章〜終章までを、ザッと目を通しておいてください。実際の市場では、どのような用途開発が行われているのかを、理解していただければと思います。
第14回	価値の共創経験価値も、取り扱います。	教科書の第７章〜終章を、改めて事前に読んでおいてください。
第15回	リフレーミング希望触発も、取り扱います。	教科書の第７章〜終章を、改めて事前に読んでおいてください。
第16回	定期試験	教科書のみ、持ち込みを可とします。

授業内容

本講義は、事前・事後学習の内容に変更はありませんが、授業内容のタイトルは変わる可能性があります。本講義の第1回目にて、全体系について補足説明をいたします。

成績評価方法

中間レポート30点（１回）と定期試験の成績40点、および講義への貢献度30点（発表の回数や質など）を加味して、到達目標の達成度を、総合的に評価します。いずれも、「重要な要因や問題の識別」、「論理一貫性」、「分析内容の完結性」、「客観性」、「適切な概念やモデルの適用」を、評価項目とします。中間レポートは、指定する期日（講義の中でお知らせします）までに提出して下さい。期日を遅れて提出した場合は、減点の対象となります。無断で欠席した場合は、1回につき、マイナス2点の減点を行うので、ご注意ください。合格（C以上）のための最低基準

テキストを読み込んだ上で、講義やレポート、試験に臨んでいること
中間レポートを提出し、18点以上を獲得していること
講義の中で積極的な発言をし、受講生全員の学びに貢献すること
上記に合わせて、定期試験を受験し、24点以上を獲得していること

履修上の注意

受講される皆さんは、教科書の指定する箇所や事例を読み込み、「自分が当事者であるならば、マーケッターとして、どのような戦略の策定と実行を構想するか？」をトコトン考え抜いた上で、講義に臨んでください。教科書がなければ、この講義に臨んでも、実りは乏しいでしょう。昨今の経営環境は、不確実かつ不安定に変化を遂げております。その環境の変化を踏まえて、場合によっては、セッションの中身を変更する場合があります。受講される皆さんは、マーケティングや経営学を問わず、様々な分野の本を余力のある内に読んでおいて下さい。たとえば社会学や心理学、経済学、歴史学、哲学など、自分の関心のある分野で結構です。無理なく読み、その本の考え方を吸収して下さい。

教科書

小沢貴史『市場再活性化のメカニズム』千倉書房 2021年

全体を通して、この講義は教科書と、私の用意するスライド教材を基に進めていきます。スライドの資料は、教科書の理解を深めるための補助という位置づけです。また教科書で取り上げている現実を読み解く概念や、教科書の内容の背景にある理論の理解を促すための教材でもあります。教科書の理解が、スライドや講義の理解にも結びつくという、補完的な関係にあります。

Loading...

参考文献

和田充夫、恩蔵直人、三浦俊彦『マーケティング戦略（第6版）』有斐閣 2022年
恩蔵直人『マーケティング〈第2版〉』日本経済新聞出版社 2019年
池尾恭一『入門・マーケティング戦略』有斐閣 2016 年
寺本義也、大森信（編著）『新経営戦略論（第3版）』学文社 2022年

オフィスアワー

- 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -

教員への連絡方法（メールアドレス等）

- 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -

【火2】ベンチャー・マーケティング論 <後期>