2024年度/1AHD010100
【月1】動物生態学1 <前期>
(公大) / 行動生態学 (市大)
動物の諸形質や行動は、個々の生息環境で自然淘汰を受け進化してきた。特定の遺伝的表現型の個体が自分の子(遺伝子)をより多く残す(適応度が高い)場合、その遺伝的形質(あるいは遺伝子)が集団中に広がり諸形質の進化が起こる。そのような動物の行動や諸形質がどのように進化してきたかを示す理論研究や実際の野外や飼育実験の研究を紹介し、行動生態学の視点から学習する。適応度の概念にそって、動物の様々な行動や形質がなぜ進化してきたのかを多様な事例で説明する。また動物の知能や知性も、社会性の程度に応じ自然淘汰により進化してきたとする認知生態学や進化心理学の考えも学ぶ。
- 担当教員氏名
- 安房田 智司
- 科目ナンバリング
- AHDBAB22006-J1 (公大) / SEBLO3206 (市大)
- 授業管轄部署
- 理学部
- 授業形態
- 講義
- 開講キャンパス
- 杉本
- 開講区分
- 週間授業
- 配当年次
- 2年 (公大) / カリキュラムにより異なります。 (市大)
注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。学年指定なしの表記は、要覧等を確認してください。
- 単位数
- 2単位 (公大) / 2単位 (市大)
注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。
- 到達目標
1. 行動生態学、認知生態学、進化心理学の基本的な理論や研究例を説明できる。 2. 動物の行動や諸形質の進化プロセスや理論・実証研究を説明できる。 3. 動物の知能や知性についての現代の考えや新しい展開について考察できる。 4. 動物の行動や生態についての研究方法を理解し、実践イメージができる。
- 各授業回の説明
- 事前・事後学習の内容
各講義の前に配布資料に目を通しておくこと。各講義の後には、各自講義の要点をまとめ、講義の内容を理解しておくこと。講義内容の理解をより深めるために、自分で関連する書籍を読むこと。また、実際に野外に出て生物観察したりすることで、動物の生態の理解を深めるとともに動物に関する様々な現象に疑問を持つこと。
- 成績評価方法
- (1) 到達目標の1〜4の達成度を評価する。 (2) 受講態度と小試験30%、レポート20%、定期試験50% (3) C(合格)となるためには、1〜4を正確に理解し、説明できることが必要である。
- 履修上の注意
- 特になし。
- 教科書
- テキスト 講義に関連したプリントを配布する。
- 参考文献
- 参考書 1. 行動生態学(シリーズ 現代の生態学 5)、2012年、日本生態学会編、共立出版 2. 行動生態学(原著第4版)、2015年、野間口眞太郎・山岸哲・巌佐庸訳、共立出版3. 生態学入門第2版、2012年、日本生態学会編、東京化学同人
- オフィスアワー
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
- 教員への連絡方法(メールアドレス等)
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
授業 | 授業内容 |
---|---|
第1回 | 行動生態学とは何か? |
第2回 | 最適戦略と最適戦術 |
第3回 | 自然選択 |
第4回 | 性選択 |
第5回 | 婚姻形態と性的二形、性役割 |
第6回 | 血縁選択と互恵的利他行動 |
第7回 | 協同繁殖と真社会性 |
第8回 | 雌雄の対立、親子の対立 |
第9回 | 性淘汰と種分化 |
第10回 | 子殺しとカニバリズム |
第11回 | 精子競争 |
第12回 | 代替戦略と代替戦術 |
第13回 | 共進化、擬態、共生関係 |
第14回 | 動物の認知能力 |
第15回 | 動物の社会的知性 |
第16回 | 試験 |
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Updated on 2025/4/5 6:18:59