2024年度/1AJA014001
【月3】航空宇宙工学設計製図1 <前期>
(公大) / 航空宇宙工学設計製図I (府大)
システムを構成する各サブシステムや部品は,システムの目的を達成するように,それぞれの機能が定義され,構成されている. システム設計は,これらを明確化するとともに,機能が実現できることを検証しながら進めることが必要である. そのために,設計の考え方と統合させた3次元CAD(Computer Aided Design)の合理的な使い方を身につける. まずは,三次元CADの基本的な操作法を習得する. 最終的には,「システム」であるアセンブリの3次元モデルを使って,「レイアウト検証」,「質量特性検証」,「機能検証」と設計要求に対する検証を順番に進める手法を習得する. そのために,三次元モデルを合理的に作成するための機能分解による樹系図の作成法,そして,アセンブリ,サブアセンブリ,部品における「基準面」の設定法を習得する.
- 科目ナンバリング
- AJAASE3B006-M2 (公大) / BMASE3938-J1 (府大)
- 授業管轄部署
- 工学部
- 授業形態
- 演習
- 開講キャンパス
- 中百舌鳥
- 開講区分
- 週間授業
- 配当年次
- 3年 (公大) / 3年 (府大)
注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。
- 単位数
- 1単位 (公大) / 1単位 (府大)
注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。
- 到達目標
- 1.図形科学を基礎とした投影法を理解し,三次元形状から投影図を描いたり,投影図から立体形状を読み取ることができる. 2.三次元CAD(Computer Aided Design)システムの基本原理・基本操作を習得し,部品やアセンブリのスケッチ図が与えられた時に,それを三次元CADで再現できる. 3. 概念設計段階で必要となる「レイアウト検証」,「質量特性検証」,「機能検証」の流れを再現する3次元CADのモデル化手順を理解する.そして,簡単な既製品を用いた課題設計を通して,具体的な3次元CADのモデル化を作成できる. 4. 上記のモデル化の経験を通して,3次元CADを用いて設計検証を実行するために肝となる考え方を説明できる.
- 各授業回の説明
- 事前・事後学習の内容
- 自分自身のPCにCreo Parametricの「学生版」をインストールすることができるので,インストールして練習すること. あるいは,授業時間外にオープンスペースで操作練習を行うこと.
- 成績評価方法
- 書かなくてもわかることであるが,成績評価は到達目標の達成度で行う. ・3次元CADの基本操作の習得レベルは,課題を通して評価する. 必要な達成度:基本操作の各課題に対する目標 (フィーチャーの種類と作成法,作成法オプションの意味,基準面の設定方法,アセンブリの設定法など)が達成できていない場合は再提出を求めることもある. ・課題設計においては,機能分解,設計検証の順序に対応した3次元CADモデル化手順を理解しているかどうかを評価する. 作成した3次元CADモデルおよび説明文書を通して,必要機能がCADモデルで再現できること,設計検証が正しく実施できていることを示さなければならない. ・これらの2種類の課題を50:50の比率で評価する.
- 履修上の注意
- 特に無し
- 教科書
- 資料配布
- 参考文献
- 初歩から学ぶ3次元CAD活用設計再入門, 筒井真作, 西川誠一著, 日刊工業新聞社 プロダクトデザインのためのスケッチワーク,増成 和敏,オーム社 基礎から学ぶ図学と製図,西原ほか著,電気書院 手戻りを撲滅する!超・実践的3次元CAD活用ノウハウ,西川誠一 著, 日刊工業新聞社
- オフィスアワー
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
- 教員への連絡方法(メールアドレス等)
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
- その他
- (関連科目)航空宇宙工学課程の各科目,図形科学
授業 | 授業内容 | 事前・事後の学習内容 |
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第1回 | 授業目標,スケジュールの説明 3次元CADの役割 Creoの設定 Creoによる基本部品作成法 | 事前:3次元CAD(Creo)が使えるように,設定をしておくこと. 事後:立方体のような基本図形が自身で作成できるようにすること. |
第2回 | Creoによる部品モデル作成の基礎1 押し出し,カット,シェルによる部品作成 | 授業で扱ったCAD操作法を理解し,自身で作成できるように練習し,課題を提出する. |
第3回 | Creoによる部品モデル作成の基礎2 データム面の意味と使い方 フィーチャーの考え方 | フィーチャーの追加方法,基準面の考え方を理解し,自身で作成できるように練習し,課題を提出する. |
第4回 | Creoによる部品モデル作成の基礎2 フィーチャー追加順序の意味づけとフィーチャー追加による部品の作成 | 授業で扱ったCAD操作法を理解し,自身で作成できるように練習し,課題を提出する. |
第5回 | Creoによるアセンブリモデル作成の基礎1 アセンブリモデルの考え方と作成方法 | 授業で扱ったCAD操作法を理解し,自身で作成できるように練習し,課題を提出する. |
第6回 | 図面の基礎 投影図と立体図 | 投影図から立体図,立体図から投影図の変換を理解し,課題を提出する. |
第7回 | Creoによるアセンブリモデルの作成2 例題を用いた「動き」を再現できるアセンブリ作成法の習得 | 授業で扱ったCAD操作法を理解し,自身で作成できるように練習し,課題を提出する. |
第8回 | 機構の動きを再現できるアセンブリ作成法2 設計検証とCADモデル作成手順 | 設計検証に必要なCADモデル作成手順を理解する. |
第9回 | 機構の動きを再現できるアセンブリ作成法3 設計検証をCADモデル作成と連動させて実行する意味と具体的な手段 | 授業で扱ったCADモデル作成による設計検証を理解し,自身で作成できるように練習し,課題を提出する. |
第10回 | 課題設計1 課題の説明と樹系図の作成について | 設計検証のための樹系図を作成し,提出する. |
第11回 | 課題設計2 樹系図作成のつづき | 設計検証のための樹系図を完成させ,提出する. |
第12回 | 課題設計3 樹系図をCAD上で再現し,1フィーチャー目を作成する. | 設計検証の最初の段階までのCADモデルを作成し,提出する. |
第13回 | 課題設計4 第1フィーチャーモデルとレイアウト検証 | 設計検証の次の段階までのCADモデルを作成し,提出する. |
第14回 | 課題設計5 第2フィーチャーモデルによる質量検証と動きの確認 必要に応じて,第1フィーチャーモデルからの修正も行う. | 設計検証の次の段階までのCADモデルを作成し,提出する. |
第15回 | 課題設計6 第3フィーチャーモデルによる機能検証と動きの確認 必要に応じて,第2フィーチャーモデルからの修正も行う. | 課題設計の設計検証CADモデルを作成し,最終課題として提出する. |
第16回 | 予備日: 課題設計の日程が遅れた場合には,この予備日を利用する. | 課題設計の日程が遅れた場合には,ここで最終課題を提出する. |
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Updated on 2025/4/5 6:15:54