2024年度/1AJD036001 (公大) / (市大)
【金2】鋼構造学 <後期>
建築鋼構造設計の基礎を学習
- 担当教員氏名
- 古川 幸
- 科目ナンバリング
- AJDABE35002-J1 (公大) / TQSTR1301 (市大)
- 授業管轄部署
- 工学部
- 授業形態
- 講義
- 開講キャンパス
- 杉本
- 開講区分
- 週間授業
- 科目分類
- 各種構造
- 配当年次
- 3年 (公大) / カリキュラムにより異なります。 (市大)
注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。学年指定なしの表記は、要覧等を確認してください。
- 単位数
- 2単位 (公大) / 2単位 (市大)
注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。
- 到達目標
- 構造設計法の基礎である許容応力度設計による,鋼構造建築物の主要構造部材および接合部の設計ができるようになる。 材料特性および断面形状,部材長さ,端部支持条件などによって変化する各構造部材の力学特性を理解し,許容応力度設計における各種強度式の力学的な意味を理解する。 さらに,鋼構造における一般的な工法,施工技術や構造設計の実例を学習し,自由で合理的な鋼構造建築物を構造設計できる能力を会得する。 具体的には、以下7つの能力を身に着けることが到達目標である。 (1) 鋼構造を採用した建物の特徴を他の建物と比較する形で説明できる (2) 鋼材の製造方法および材料特性を説明できる (3) 鋼構造の構成(部材構成,継ぎ手,接合部,柱脚形式)について説明できる (4) 日本の耐震設計法の体系と中でも許容応力度設計法について説明できる (5) 鋼構造部材(引張・圧縮材,梁材,柱材)の許容応力度設計ができる (6) 鋼構造の接合法(溶接,ボルト接合)の特徴および品質管理上の注意点を説明できる (7) 鋼構造接合部(小梁ー大梁接合部,大梁継ぎ手,柱脚)の許容応力度設計ができる 柱梁接合部については、概略を理解する
- 各授業回の説明
- 成績評価方法
- 演習と期末試験を併せて到達目標の(1)~(7)の達成度で成績評価を行う。 演習は,鋼構造建物のスケッチを1回,許容応力度設計を2回,計3回とする。 なお、演習および期末試験の参加・提出は必須とする。 C(合格)となるためには,演習および期末試験の参加,および期末試験で(1)~(4)の項目の基本的な説明ができること,および(5)~(7)について設計上気を付ける必要のある項目について理解できている必要がある。
- 履修上の注意
- 骨組に作用する自重および外力に対して骨組を構成する部材に発生する部材力(軸力、せん断力、曲げモーメント)については、理解できていることを前提とする。
- 教科書
- 森北出版株式会社「建築鋼構造の基礎」
- 参考文献
- 社団法人日本鋼構造協会編「わかりやすい鉄骨の構造設計」 市ヶ谷出版社「鉄骨構造 基礎知識」
- オフィスアワー
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
- 教員への連絡方法(メールアドレス等)
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
授業 | 授業内容 | 事前・事後の学習内容 |
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第1回 | 鋼構造の特徴1: 鋼構造建築物の特徴(鉄筋コンクリート造と比較して) | インターネットなどを利用し、代表的な鋼構造建築物を見ておく |
第2回 | 鋼構造の特徴2: 鋼材の製造方法と部材断面形状 | 教科書の該当する部分に目を通すこと |
第3回 | 鋼構造の工法と部材・接合部の発生応力1: 骨組を構成する各部材の発生応力(構造力学の復習) 骨組の構成・柱梁接合部・ダイアフラム・柱脚接合形式・仕口の構成 | 教科書の該当する部分に目を通すこと。実際の鋼構造骨組の部材,接合部に注意を向けて,見るように心がける |
第4回 | 鋼構造の工法と部材・接合部の発生応力2: 実際の鋼構造建物でのスケッチを通した,接合部の納まりの把握 | 実際の鋼構造骨組の部材,接合部に注意を向けて,見るように心がける。 身近なもので,JR杉本町の駅舎における小梁と梁の接合部,柱梁接合部を見ておくこと。 |
第5回 | 鋼構造の設計法・許容応力度設計: 鋼構造の工法と過去の地震等の被害例 修復性・安全性を決定する主要な骨組の力学特性と耐震設計体系 | 教科書の該当する部分に目を通すこと。実際の鋼構造骨組の部材,接合部に注意を向けて,見るように心がける |
第6回 | 鋼構造の設計法・許容応力度設計: 鋼材の種類と機械的性質,設計基準強度・許容応力度,たわみ | 教科書の該当する部分に目を通すこと。 |
第7回 | 部材の設計(引張材・圧縮材1): 引張材の断面算定,引張材の設計演習 圧縮材断面の発生応力,弾性座屈と非弾性座屈,座屈長さ,圧縮応力度の許容応力度検定,局部座屈と幅厚比の検定 | 教科書の該当する部分に目を通すこと。 |
第8回 | 部材の設計(引張材・圧縮材2): 圧縮材の設計演習 | 教科書の該当する部分に目を通すこと。演習に取り組むこと。 |
第9回 | 部材の設計(引張材・圧縮材3): 圧縮材の設計演習の解説 | 教科書の該当する部分に目を通すこと。演習に取り組むこと。 |
第10回 | 部材の設計(曲げ材1): 横座屈,曲げ材断面の発生応力,曲げ応力度の検定,せん断応力度の許容応力度検定 | 教科書の該当する部分に目を通すこと。演習に取り組むこと。 |
第11回 | 部材の設計(曲げ材2): 曲げ材の設計演習 | 教科書の該当する部分に目を通すこと。演習に取り組むこと。 |
第12回 | 部材の設計(曲げ材3): 軸力と曲げモーメント(せん断力)の複合応力が作用する場合の部材の許容応力度設計 | 教科書の該当する部分に目を通すこと。演習に取り組むこと。 |
第13回 | 接合部の設計1(ボルト接合・高力ボルト接合・溶接接合): ボルト接合部における応力伝達機構,ボルトの許容応力度設計 溶接接合部における応力伝達機構,溶接接合部の許容応力度設計,溶接の品質管理 | 教科書の該当する部分に目を通すこと。演習に取り組むこと。 |
第14回 | 接合部の設計2(部材間接合部): 梁継ぎ目,柱継ぎ目,柱梁接合部,設計例 | 教科書の該当する部分に目を通すこと。演習に取り組むこと。 |
第15回 | 接合部の設計3(柱脚接合構法): 柱脚接合形式,柱脚ーRC基礎梁の応力伝達機構,接合部の耐力評価式,設計例 | 教科書の該当する部分に目を通すこと。 |
第16回 | 期末試験 |
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Updated on 2025/4/5 6:43:33