2024年度/1AKB008001
【金2】有機化学2 <後期>
(公大) / 有機化学II (府大)
「有機化学1」に引き続いて行う本講義では、非局在化したπ電子系を持つ化合物、ベンゼンおよびベンゼン誘導体、アルデヒドおよびケトン、カルボン酸およびカルボン酸誘導体、アミンおよびアミン誘導体、ヘテロ環化合物などの有機化合物の命名法、構造、性質、合成、反応について講義する。
- 担当教員氏名
- 秋山 康紀
- 科目ナンバリング
- AKBAGC21008-J1 (公大) / CAAGC2302-J1 (府大)
- 授業管轄部署
- 農学部
- 授業形態
- 講義
- 開講キャンパス
- 中百舌鳥
- 開講区分
- 週間授業
- 配当年次
- 2年 (公大) / 2年 (府大)
注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。
- 単位数
- 2単位 (公大) / 2単位 (府大)
注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。
- 到達目標
- 生命体は極めて多くの有機分子から構成され、それらが巧妙かつ協調的に働くことで生命活動を維持している。よって、生命機能を分子レベルで解明するためには個々の有機分子の化学的性質を理解することが必須である。有機化学は、構造と反応性の観点から有機分子の性質を理解しようとする学問であり、生命現象を化学的アプローチにより研究しようとする者が修得しておかなければならない学問の一つである。「有機化学I」に引き続いて行う本授業では、以下の能力を身につけることを達成目標とする。 1.非局在化したπ電子系を持つ化合物の性質、化学反応性、反応機構について説明できること。 2.ベンゼンおよびベンゼン誘導体の命名法、性質、化学反応性、反応機構について説明できること。 3.アルデヒドおよびケトンの命名法、性質、化学反応性、反応機構について説明できること。 4.カルボン酸およびカルボン酸誘導体の命名法、性質、化学反応性、反応機構について説明できること。 5.アミンおよびその誘導体の命名法、性質、化学反応性、反応機構について説明できること。 6.ヘテロ環化合物の命名法、性質、化学反応性、反応機構について説明できること。
- 各授業回の説明
- 成績評価方法
- 授業目標(達成目標)の1~6の達成度で成績評価を行う。C(合格)となるためには1~6の全ての項目で基本的な問題(教科書の各章にある問題レベル)が解けることが必要である。成績を評価する手段として、各回課題と期末試験を用いる。成績評価に占める割合は課題が10%、期末試験が90%とする。
- 履修上の注意
- 有機化学1について復習しておくこと。
- 教科書
- ボルハルト・ショアー現代有機化学[上]・[下](第8版)(化学同人)
- 参考文献
- スミス基礎有機化学[下](第3版)(化学同人) ブルース有機化学[下]第7版(化学同人) マクマリー有機化学[中]第8版、東京化学同人 マクマリー有機化学 問題の解き方(第8版) 井本稔 有機電子論解説(第4版)東京化学同人
- オフィスアワー
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
- 教員への連絡方法(メールアドレス等)
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
- その他
- (関連科目) 有機化学1 有機構造解析学 天然物化学 生体分子合成法 生物有機化学実験
授業 | 授業内容 | 事前・事後の学習内容 |
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第1回 | 第14章 非局在化したπ電子系 (目標)非局在化したπ電子系をもつ化合物の性質、化学反応性とその反応機構について正しく理解する。 | 教科書14章の内容を事前に読んでおく |
第2回 | 第15章 ベンゼンと芳香族性(1) (目標)ベンゼンの命名法、芳香族性について正しく理解する。 | 前回の目標について復習し、教科書15章の1~7節の内容を事前に読んでおく |
第3回 | 第15章 ベンゼンと芳香族性(2) (目標)芳香族求電子置換反応によるベンゼン誘導体の合成とその反応機構について正しく理解する。 | 前回の目標について復習し、教科書15章の8~13節の内容を事前に読んでおく |
第4回 | 第16章 ベンゼン誘導体への求電子攻撃 (目標)求電子攻撃におけるベンゼン環上の置換基による活性化・不活性化および配向性について正しく理解する。 | 前回の目標について復習し、教科書16章の内容を事前に読んでおく |
第5回 | 第17章 アルデヒドとケトン(1) (目標)アルデヒドとケトンの命名法、構造、性質、合成、水およびアルコールの付加反応とその反応機構について正しく理解する。 | 前回の目標について復習し、教科書17章の1~8節の内容を事前に読んでおく |
第6回 | 第17章 アルデヒドとケトン(2) (目標)アンモニアおよびその誘導体の求核付加反応、Wolf-Kishner還元、シアノヒドリン、Wittig反応、Baeyer-Villiger酸化、アルデヒドの化学的検出について正しく理解する。 | 前回の目標について復習し、教科書17章の9~14節の内容を事前に読んでおく |
第7回 | 第18章 エノール、エノラートとアルドール縮合 (目標)アルデヒドおよびケトンの酸性度、ケト-エノール平衡、アルドール縮合とその反応機構について正しく理解する。 | 前回の目標について復習し、教科書18章の内容を事前に読んでおく |
第8回 | 第19章 カルボン酸 (目標)カルボン酸の命名法、構造、性質、合成、カルボキシ炭素および隣接位における置換反応とその反応機構について正しく理解する。 | 前回の目標について復習し、教科書19章の内容を事前に読んでおく |
第9回 | 第20章 カルボン酸誘導体(1) (目標)カルボン酸誘導体の相対的反応性と構造、ハロゲン化アシル、カルボン酸無水物、エステルの性質、化学反応性とその反応機構について正しく理解する。 | 前回の目標について復習し、教科書20章の1~5節の内容を事前に読んでおく |
第10回 | 第20章 カルボン酸誘導体(2) (目標)アミドおよびアルカンニトリルの性質、化学反応性とその反応機構について正しく理解する。 | 前回の目標について復習し、教科書20章の6~8節の内容を事前に読んでおく |
第11回 | 第21章 アミンおよびその誘導体 (目標)アミンの命名法、構造、性質、合成、化学反応性とその反応機構について正しく理解する。 | 前回の目標について復習し、教科書21章の内容を事前に読んでおく |
第12回 | 第22章 ベンゼンの置換基の反応性(1) (目標)アルキルベンゼンおよびフェノールの性質、化学反応性とその反応機構について正しく理解する。 | 前回の目標について復習し、教科書22章の1~5節の内容を事前に読んでおく |
第13回 | 第22章 ベンゼンの置換基の反応性(2) (目標)フェノールの求電子置換反応、転位反応、酸化およびベンゼンアミンの求電子置換反応とその反応機構について正しく理解する。 | 前回の目標について復習し、教科書22章の6~11節の内容を事前に読んでおく |
第14回 | 第23章 エステルエノラートとClaisen縮合 (目標)β-ジカルボニル化合物の合成、アシルアニオン等価体の性質、化学反応性とその反応機構について正しく理解する。 | 前回の目標について復習し、教科書23章の内容を事前に読んでおく |
第15回 | 第25章 ヘテロ環化合物 (目標)ヘテロ原子を含む環状有機化合物の命名法、構造、性質、合成、化学反応性とその反応機構について正しく理解する。 | 前回の目標について復習し、教科書25章の内容を事前に読んでおく |
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Updated on 2025/4/5 6:41:12