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2024年度/1AKB028001 (公大) / (府大)

【水1】分子遺伝学 <前期>

遺伝子の本体が明らかにされたのは20世紀半ばで有り,分子生物学の中でも分子遺伝学はかなり若い分野と言えるが,この半世紀の基礎から応用にわたる発展は目覚ましいものがある。本講義では,農学分野で最も重要な位置を占めるものの一つである微生物,特に原核微生物を中心とした分子遺伝学の基礎となる各項目を理解する。また,それらの発見に至った具体的な研究や分子生物学的研究手法の原理と応用についても概説する。

担当教員氏名
炭谷 順一谷 修治
科目ナンバリング
AKBAGC32018-J1 (公大) / CAAGC2318-J1 (府大)
授業管轄部署
農学部
授業形態
講義
開講キャンパス
中百舌鳥
開講区分
週間授業
科目分類
選択科目
配当年次
3年 (公大) / 3年 (府大)

注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。

単位数
2単位 (公大) / 2単位 (府大)

注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。

到達目標
微生物の多様性は計り知れないものがあり,その無限ともいえる能力を利用してきた。今日の微生物産業はかつての醸造食品の分野を遙かに超えて多様な食品,医薬,農薬,化学製品等の生産や環境・エネルギー問題解決への応用を通じてバイオテクノロジーとかバイオサイエンスと呼ばれる領域で中心的な役割を担っている。その中で,生産性の向上や有用物質の改良を目的として様々な手法によって微生物の改良,育種が行われてきた。このような表現形質の変化は究極的には遺伝子の変化として捉えることができる。本講義ではこういった手法の基礎となる原核微生物を中心とした分子レベルの遺伝子作用を理解しそれらが分子生物学や微生物育種につながるのかを説明できることを目標とする。 具体的には以下の能力を身につけることを達成目標とする。 1.細菌ゲノムの構造と機能について説明できる。 2.突然変異に関する分子機構と応用について説明できる。 3.DNAの損傷と修復機構について説明できる。 4.ウイルスおよびバクテリオファージの分類と複製サイクル,溶原性について説明できる。 5.遺伝的交換と組換えについて説明できる。 6.遺伝子作用の調節機構について説明できる。 7.分子生物学研究に用いられるツールについて説明できる。 8.分子生物学研究手法の原理と応用について説明できる。 9.単に用語を暗記して説明を鵜呑みにするのではなく,物事を理解する上で常に疑問を抱きその疑問を解消するプロセスを経て真の理解につなげることができる。 10.様々な知識を獲得しそれらを蓄積することを最終目標とするのではなく,そこから何を考え自分の行動にどう活かしていくかという視点で講義に臨むことができる。
各授業回の説明
授業授業内容事前・事後の学習内容
第1回 講義の概要・説明特になし
第2回 遺伝学の歴史教科書・参考書で周辺領域も含めて復習する。
第3回 遺伝子の構造と機能(細菌のゲノム)教科書・参考書で周辺領域も含めて復習する。
第4回 突然変異(変異原,突然変異による表現型の変化)教科書・参考書で周辺領域も含めて復習する。
第5回 突然変異(条件的に発現する突然変異,突然変異体の分離)教科書・参考書で周辺領域も含めて復習する。
第6回 DNAの損傷と修復(DNAの損傷)教科書・参考書で周辺領域も含めて復習する。
第7回 DNAの損傷と修復(損傷DNAの修復機構)教科書・参考書で周辺領域も含めて復習する。
第8回 ウイルスおよびバクテリオファージ(発見,構造,分類)教科書・参考書で周辺領域も含めて復習する。
第9回 ウイルスおよびバクテリオファージ(複製サイクル,溶原性)教科書・参考書で周辺領域も含めて復習する。
第10回
遺伝的交換と組換え(細菌の形質転換,接合)
教科書・参考書で周辺領域も含めて復習する。
第11回 遺伝的交換と組換え(普遍形質導入と特殊形質導入)教科書・参考書で周辺領域も含めて復習する。
第12回 遺伝子作用の調節(制御機構のタイプ,転写制御機構)教科書・参考書で周辺領域も含めて復習する。
第13回 分子生物学研究に用いられるツール教科書・参考書で周辺領域も含めて復習する。
第14回 分子生物学研究手法の原理と応用教科書・参考書で周辺領域も含めて復習する。
第15回講義全体のまとめ教科書・参考書で周辺領域も含めて復習する。
第16回定期試験
成績評価方法
授業目標 1-8 の達成度と授業目標 9 および 10 に記載されている「得られた知識についてどう考え,これからの人生にどう生かしていくか」についての論述で成績を評価する。具体的には毎回の講義後の演習問題 20 点,期末試験 50 点,毎回の感想・質問内容評価 30 点として 100 点満点で成績評価を行い,60点以上であればC(合格)とする。 C(合格)となるためには,授業目標 1-8 の全ての項目で大学生として基本的なレベルの問題が解けることが必要である。
履修上の注意
・注意事項
本講義は基本的に対面で行う予定にしていますが,授業終了後に各自情報端末を用いて講義の感想・質問を提出してもらいます。各自所有の情報端末や学内のPCを用いて入力し,講義翌日20:00までに提出して下さい。
本授業の内容は、授業担当者の実務経験を活用したものである。
・関連する科目
分子生物学,細胞生物学,構造生物学,バイオインフォマティクス基礎実習,応用微生物学実験,分子生物学実験
教科書
ワトソン遺伝子の分子生物学 第7版,中村桂子監訳,東京電機大学出版局,2017年,10000円+税

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参考文献
細胞の分子生物学 第6版,中村桂子・松原謙一監訳,Newton Press,22,300円+税 基礎から学ぶ遺伝子工学 第3版,田村隆明著,羊土社,3,600円+税
オフィスアワー
- 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
教員への連絡方法(メールアドレス等)
- 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -

Updated on 2025/4/5 6:29:25

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