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2024年度/1ALA032001 (公大) / (府大)

【木2】獣医免疫学 <後期>

授業の内容はおおむね以下の通りである。(1)免疫学の歴史、概念および発生、(2)免疫器官,(3)免疫組織、(4)免疫細胞群とそれらの役割、(5) 抗体産生機構と抗原抗体反応、(6)感染に対する免疫応答、(7)腫瘍およびアレルギーなど。 1.免疫学の歴史および免疫担当細胞の発生と働き 2.免疫の概念 3.自然免疫における防御機構 4.感染症に対する自然免疫 5.獲得免疫におけるB細胞 6.獲得免疫におけるMHCと抗原提示細胞 7.獲得免疫におけるT細胞 8.感染に対する獲得免疫 9.免疫不全とアレルギー 10.腫瘍免疫 11.移植免疫および生殖免疫 12.動物種における免疫系の特性 13.ワクチン 14.抗原抗体反応を利用した検査法 15.免疫担当細胞の分離および免疫学的検査法等

担当教員氏名
松林 誠岩崎 忠
科目ナンバリング
ALAANS23006-J1 (公大) / CVANS2303-J1 (府大)
授業管轄部署
獣医学部
開講キャンパス
りんくう
開講区分
週間授業
配当年次
2年 (公大) / カリキュラムにより異なります。 (府大)

注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。学年指定なしの表記は、要覧等を確認してください。

単位数
2単位 (公大) / 2単位 (府大)

注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。

到達目標
免疫応答は、生体が恒常性を維持しようとして起きる高度な生理機構であり、生命現象の基本の一つである。また同時に、外界からのさまざまな刺激(感染、アレルゲンなど)や体内に起こる異常状悪(ストレス、がん)に対する自己防衛手段でもある。免疫反応は免疫担当細胞間の相互作用と液性因子(サイトカイン)による反応調節の基に進行する。本科目は、個々の免疫担当細胞の機能や反応を調節するサイトカインの役割を知り、免疫応答による生体防御ならびに感染防御機構、あるいは免疫疾患の発症機構と病態などを理解することを目標とする。具体的には、以下の能力を身につけることを達成目標とする。 1. 免疫系の発生について説明できること 2. 免疫器官・組織について説明できること 3. 免疫細胞群とそれらの役割について説明できること 4. サイトカインの役割について説明できること 5. 抗体産生機構と抗原抗体反応について説明できること 6. 免疫応答による生体防御ならびに感染防御機構について説明できること 7. 免疫疾患の発症機構と病態について説明できること 8. ワクチンについて説明できること
各授業回の説明
授業授業内容事前・事後の学習内容
第1回免疫学全体のイントロ。免疫学の歴史の解説、免疫担当細胞等の解説。 (目標) 免疫学の歴史を大まかに説明でき、免疫担当細胞を説明できる。担当;松林第1回の授業内容についてシラバスを参考に予習しておく。
第2回免疫の概念を解説する。 (目標) 免疫の概念、体液性、細胞性免疫を大まかに説明できる。担当;松林前回の目標について復習し、今回の授業内容を事前に予習しておく。
第3回自然免疫における防御機構を解説する。 (目標) 自然免疫として物理的、化学的防御、TLR等を説明できる。担当;松林前回の目標について復習し、今回の授業内容を事前に予習しておく。
第4回自然免疫における防御機構を解説する。 (目標) 自然免疫の防御機構について、担当細胞およびその機能等を説明できる。担当;松林前回の目標について復習し、今回の授業内容を事前に予習しておく。
第5回獲得免疫について解説する。 (目標) 免疫細胞群、特にB細胞とそれらの役割を説明できる。担当;松林前回の目標について復習し、今回の授業内容を事前に予習しておく。
第6回主要組織適合遺伝子複合体(MHC)と抗原提示細胞について解説する。 (目標) 抗原認識機序、およびMHCの多様性等を説明できる。担当;松林前回の目標について復習し、今回の授業内容を事前に予習しておく。
第7回獲得免疫におけるT細胞の役割について解説する。 (目標) T細胞の多様性、特異的抗原認識機序等を大まかに説明できる。担当;松林前回の目標について復習し、今回の授業内容を事前に予習しておく。
第8回自然免疫および獲得免疫の役割についての全体のまとめを解説する。 (目標) 自然免疫および獲得免疫等を大まかに説明できる。担当;松林前回の目標について復習し、今回の授業内容を事前に予習しておく。
第9回宿主防除機構の破綻について解説する。 (目標) 免疫不全とアレルギーについて大まかに説明できる。担当;岩崎前回の目標について復習し、今回の授業内容を事前に予習しておく。
第10回感染に対する獲得免疫について解説する。 (目標) ウイルス、細菌、寄生虫に対する獲得免疫を大まかに説明できる。担当;岩崎前回の目標について復習し、今回の授業内容を事前に予習しておく。
第11回腫瘍免疫について解説する。 (目標) 腫瘍発生、腫瘍に対する免疫機構を大まかに説明できる。担当;岩崎前回の目標について復習し、今回の授業内容を事前に予習しておく。
第12回移植免疫について解説する。 (目標) 輸血や移植免疫、生殖免疫について大まかに説明できる。担当;岩崎前回の目標について復習し、今回の授業内容を事前に予習しておく。
第13回動物種による免疫系の特性を解説する。 (目標) 免疫系組織、免疫担当細胞等について、動物種による特性を説明できる。担当;岩崎前回の目標について復習し、今回の授業内容を事前に予習しておく。
第14回ワクチンについて解説する。 (目標) ワクチンの概要、機序等の大まかに説明できる。担当;岩崎前回の目標について復習し、今回の授業内容を事前に予習しておく。
第15回抗原抗体反応を利用した検査法 (目標) モノクローナル抗体や抗原抗体反応を利用した検査法を説明できる。 疫担当細胞の分離法および免疫学的検査法 (目標) 免疫担当細胞の検査法、リンパ球の機能解析等を説明できる。担当;岩崎前回の目標について復習し、今回の授業内容を事前に予習しておく。
事前・事後学習の内容
授業の理解には予習・復習が不可欠です。予習として授業内容に対応するテキストの該当部分を読み、授業で扱う内容について大まかなイメージをつかむよう心がける。また、復習としては授業で行った内容について、テキスト等を読み返して内容を十分理解するよう努めること。授業は、原則、対面で実施するが、コロナ感染等の状況によりオンライン形式に切り替える場合がある。この場合は事前に周知する。試験の実施も基本、対面で予定する。しかし、同様にオンラインでの試験の実施等も検討する。
成績評価方法
授業で説明した各項目の目標に沿い、説明できること。その評価は、試験範囲が広くなるため、基礎分野が終了した時点で中間試験を実施し、その後、応用分野の講義を実施し、期末試験を行う(但し、合格となる(C以上)ためには、各試験でそれぞれ6割以上を必要とする)。ただし、2/3以上の出席で成績対象とする。試験の実施日は、授業内で事前に連絡する。試験は対面式での実施を予定するが、状況によりオンラインでの実施等を検討する。授業に対する参加態度も加味する。100点満点で成績評価をする。
履修上の注意
授業開始前日までに受講申請を終えておくこと。また、新型コロナウイルスの情勢により、オンラインによる講義および試験を実施する等、感染対策を優先して授業を実施する場合がある。 本授業の内容は、授業担当者の実務経験を活用したものである。
教科書
獣医学教育モデル・コア・カリキュラム準拠 獣医免疫学. 池田輝雄、小川健司、松本安喜 監修 緑書房

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参考文献
矢田純一 著, 医系免疫学 改訂12版, 中外医学社, 2011年, 8,000円 笹月健彦 監訳, 免疫生物学 原書7版, 南江堂, 2010年, 8300円 池田輝雄 小川健司 松本安喜 監修, 獣医免疫学, 緑書房, 2015年, 3800円 長谷川篤彦 増田健一 監修, 獣医臨床のための免疫学, 学窓社, 2016年, 14,000円
オフィスアワー
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教員への連絡方法(メールアドレス等)
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その他
(関連科目)獣医細菌学、獣医ウイルス学、獣医寄生虫学、獣医伝染病学A、獣医伝染病学B

Updated on 2025/4/5 6:49:05

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