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2024年度/1BCA032020 (公大)

【月4】法学政治学演習 (政治学史) <後期>

西洋政治思想を考察する上で重要と思われるテーマを設定し、設定されたテーマにそくして読解すべき古典的著作を参加者との話し合いで選定し、それを精読し論評する。各回の演習では、選定した作品にまつわる政治思想上の諸概念への理解を深めその歴史的展開を正確に跡づけることでその作品をより精緻に読み解くとともに、参加者各自が該当テーマからその作品を論評しそれを全員で検討する。

担当教員氏名
宇羽野 明子
科目ナンバリング
BCALAW61032-J2 (公大)
授業管轄部署
法学研究科
授業形態
演習
開講キャンパス
杉本
開講区分
週間授業
科目分類
共通科目
配当年次
1年 (公大)

注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。

単位数
2単位 (公大)

注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。

到達目標
西洋政治思想の古典を精読し論評することを通じて、学生は古典への読解に必要な諸能力(読解力はもちろんのこと、たとえばその作品の政治思想を理解するために、その歴史的背景や関連する諸思想あるいは背後のある知的伝統を調べ考察するといった能力など)を身につけるとともに、学生間相互に個々の論評を検討しあうことで自らの考察を論理的に表現しかつ的確に論評する能力を獲得することができる。
各授業回の説明
授業授業内容事前・事後の学習内容
第1回ガイダンスと(提出レポートをもとに)参加者の問題関心の共有事前学習: 次回の文献講読範囲を読む。また、参考文献を参照して論評のための準備をするなど、各回にに必要な予習については別途指示する。 事後学習: 前回の文献講読への理解を確認する。また、文献講読や論評を通じて興味を持ったことについて参考文献を読み進めるなど、各回に必要な復習については別途指示する。
第2回演習(文献講読・討論)同上
第3回演習(文献講読・討論)同上
第4回演習(文献講読・討論)同上
第5回演習(上記講読範囲への個別論評・討論)同上
第6回演習(文献講読・討論)同上
第7回演習(文献講読・討論)同上
第8回演習(文献講読・討論)同上
第9回演習(上記講読範囲への個別論評・討論)同上
第10回演習(文献再講読と個別論評・討論)同上
第11回演習(文献再講読と個別論評・討論)同上
第12回演習(文献再講読と個別論評・討論)同上
第13回演習(文献再講読と個別論評・討論)同上
第14回全体のまとめⅠ同上
第15回全体のまとめⅡ同上
第16回※なお、以上の「文献講読・討論」、「上記講読範囲への個別論評・討論」、「文献再講読と個別論評・討論」の配分については一応の目安です(各テキストのボリュームに応じて配分する予定)。
授業内容
16 世紀のプロテスタント宗教改革をめぐる寛容と不寛容の諸相とその政治思想を考察します。 下記「教科書」欄にあげたルターの3作品とともに、ルター以外のプロテスタントの作品―カトリックのみならず、体制側にあるプロテスタントからも不寛容の対象となった徹底宗教改革派(宗教改革急進派)と呼ばれる人びと(再洗礼派、心霊主義、福音的合理主義)による、あるいは、に対する寛容の主張と、それへの反論ーのうち、いくつか選定したものを読み、当時の寛容と不寛容をめぐる政治思想を考察していきます。
事前・事後学習の内容
ゼミの参加者は、全員、毎回、ゼミの2・3日前までに、次のゼミで読むテキストに関する「事前課題」を作成・提出します。ゼミ当日はそれら事前課題をもとに全員で議論・検討します。したがって、毎回の事前課題を通じて、テキストを熟読し自ら解釈を試みるとともに、他者の見解を検討したうえで演習に参加することが求められます。
成績評価方法
各回提出する事前課題の内容(50%)と毎回の議論への参加内容(50%)によって評価する。 事前課題の内容ならびに毎回の議論への参加内容において、到達目標の①~③の達成度により評価を行う。 ①授業でとりあげたテクストの大半を、正確に読解できる。 ②授業でとりあげたテクストを理解するために、その歴史的背景や関連する思想などを調べたうえで考察できる。 ③授業でとりあげたテクストについて、自らの考察を論理的に表現しかつ他者の考察を的確に論評することができる。 8割以上の出席を前提とし、以上の達成度が毎回の事前課題の内容と議論への参加内容から総合的に6割以上と評価できるものを合格とする。
履修上の注意
学部の政治学史演習の前期では、下記「教科書」欄にあげたルターの3作品を読了予定なので、それを前提に(これら3作品を読了したうえで)演習参加してください。 また、下記「参考文献」の森本あんり『不寛容論』新潮社を読み、寛容をめぐる諸問題を把握したうえで、あなたがこのゼミで考察・議論したい点を論点にしたレポート(1000字程度、横書き)を作成し、演習初回日にかならず持参すること(当日配布できるよう参加人数分を用意してください。このレポートをもとに参加者の問題関心を共有するために議論します)。 なお、学部演習で前期最後に取り決めた内容(後期演習で講読する図書の選定や運営方針など)の詳細を、受講前に説明するので、必ず第1回授業日の1週間前(9月23日)までにメールで連絡を取ること。
教科書
マルティン・ルター『この世の権威について、人はどの程度までこれに対し服従の義務があるのか』の第2部、『暴動を起こす霊の持ち主について』(いずれも『ルター著作集 第1集 第5巻』聖文舎に所収)、『盗み殺す農民暴徒に対して』(『世界の名著 ルター23』中央公論社に所収)。トーマス・ミュンツァー『きわめてやむをえざる弁護論 』(『宗教改革著作集7』教文館に所収)、ヨハン・ブレンツ(カステリヨ訳)『世俗の権力は再洗礼派を死刑に処する正当な権限を有するや否や』(『宗教改革著作集10』教文館に所収)、 バルタザール・フープマイアー『ツヴィングリの洗礼論を駁す』、セバスチャン・フランク『異端列伝序文』(いずれも『宗教改革急進派 ラディカル・リフォメーションの思想と行動』ヨルダン社に所収)、レーオポルト・シャルンシュラーガー『寛容の求め』、メノ・シモンズ『行政官への嘆願』(いずれも『宗教改革著作集8』教文館に所収)、カステリヨ『異端は迫害さるべきか』(抄訳)(『宗教改革著作集10』教文館に所収)、テオドール・ド・ベーズ『行政官の権威を論ず』(抄訳と要約)(カステリヨン『異端者を処罰すべからざるを論ず』中央大学出版部に所収)、ハインリヒ・ブリンガー『再洗礼派反論(抄)』(『宗教改革著作集6』教文館に所収)。

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参考文献
演習参加にあたっては、つぎの参考文献から当時の宗教改革の概要と寛容をめぐる諸問題を把握しておいてください。 当時の宗教改革の概要として、新井・出村監修『総説キリスト教史 2 宗教改革篇 』日本キリスト教団出版局、ベイントン『宗教改革史』新教出版社、倉塚平『異端と殉教』筑摩書房、中村賢二郎他編訳『原典宗教改革史』 ヨルダン社。また「寛容」を考える視座として、森本あんり『不寛容論』新潮社。そのほか参考文献については、期間中、適宜指示します。
オフィスアワー
- 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
教員への連絡方法(メールアドレス等)
- 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
その他
法学部専門演習(政治学史)との合併科目。 受講希望者は第1回授業日の1週間前の9月23日(月)までにメールで連絡ください。

Updated on 2025/4/5 6:19:34

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