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2024年度/1BFA054000 (公大)

【集中講義】医療・福祉経営倫理演習1 <後期>

医療・福祉組織でイノベーション経営を実践する際に熟慮すべき経営倫理上の主要問題を、科学技術の研究・応用、専門職、専門職官僚制、公益非営利組織それぞれに関わる諸問題と、それらの複合・創発による諸問題に整理し、テキスト等を用いた導入講義・討議でそれらの基礎知識を習得すると共に、代表的な複雑系である医療・福祉組織においてこれら諸問題を熟慮する中核的基礎能力である「倫理的認識力moral perception(Brum, 1994)」と「倫理的想像力moral imagination(Johnson, 1993)」を取り上げ、それらを開発・発揮して倫理的に機敏な組織を構築するための実践技法を、演劇や映像、詩、オブジェ制作などアート諸技法やレゴ・ブロック等を用いたグループワークを通じて実践的に習得する。知識創造組織・イノベーション経営を専門とする教員と、倫理学を専門とする教員、共生社会のための人権教育を専門とする教員が共同で担当し、2日間の集中講義形式で開講する。

科目ナンバリング
BFYOSO6D010-J2 (公大)
授業管轄部署
都市経営研究科(創造都市含む)
授業形態
演習
開講キャンパス
梅田サテライト
開講区分
集中講義
科目分類
中核科目
配当年次
学年指定なし (公大)

注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。学年指定なしの表記は、要覧等を確認してください。

単位数
1単位 (公大)

注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。

到達目標
学生が、医療・福祉組織でイノベーション経営を実践する際に熟慮すべき経営倫理上の主要問題を、科学技術の研究・応用、専門職、専門職官僚制、公益非営利組織それぞれに関わる諸問題と、それらの複合・創発による諸問題に整理して説明できるようになると共に、これら諸問題を熟慮するための倫理的認識力と倫理的想像力を開発・発揮して倫理的に機敏な組織を構築できるようになることを目標とする。
各授業回の説明
授業授業内容事前・事後の学習内容
第1回(川村尚也、服部俊子) 現代日本の医療・福祉組織でイノベーション経営を実践する際に熟慮すべき経営倫理上の主要問題を、科学技術の研究・応用、専門職、専門職官僚制、公益非営利組織それぞれに関わる諸問題と、それらの複合・創発による諸問題に整理し、各領域において適切な倫理的配慮を行うための基礎知識を学ぶと共に、これら諸問題を熟慮する中核的基礎能力である倫理的認識力と倫理的想像力の理論と実践を学ぶ。事前学習:第1日(1〜7回)および第2日(9〜14回)の各演習テーマに関する事前配布教材、自らの専門知識・実務経験、参考文献やインターネット等で収集した情報を踏まえて、事前課題に取り組むと共に、各演習テーマについての自らの関心と担当教員への質問を明確化する。 事後学習:第1日および第2日の教材を熟読し、演習で得た新たな疑問について文献やインターネット等で情報収集を行ったうえで、演習で得た新たな知見を最終レポートにまとめ、提出締切日までに指定方式で担当教員に提出する。
第2回第1回参照第1回参照
第3回第1回参照第1回参照
第4回(阿久澤麻理子、服部俊子、川村尚也) 倫理的認識・想像力を開発・発揮して、倫理的に機敏な組織を構築するための実践技法を、グループワークを通じて実践的に学ぶ。第1回参照
第5回第4回参照第1回参照
第6回第4回参照第1回参照
第7回第4回参照第1回参照
第8回(服部俊子、川村尚也、堀江剛) 受講者が提出した事後学習レポートをもとに、1~7回の倫理的認識・想像力に関する学びを定着させ深めると共に、9~14回で学ぶ「哲学対話(ソクラティック・ダイアローグ)」の技法について、テキスト等を用いた導入講義と討議を通じて学ぶ。第1回参照
第9回(堀江剛、服部俊子、川村尚也) 倫理的想像・想像力を開発・発揮して、倫理的に機敏な組織を構築するための実践技法を、「哲学対話(ソクラティック・ダイアローグ)」の技法を用いたグループワークを通じて実践的に学ぶ。第1回参照
第10回第9回参照第1回参照
第11回第9回参照第1回参照
第12回第9回参照第1回参照
第13回第9回参照第1回参照
第14回第9回参照第1回参照
第15回(川村尚也、服部俊子、堀江剛) 9~14回の「哲学対話(ソクラティック・ダイアローグ)」の技法を用いたグループワークからの学びを、受講者の討議を通じて定着させ深めると共に、総括講義を通じて、2日間の集中講義での学びを整理し定着させる。第1回参照
成績評価方法
(1)到達目標の達成度について評価を行う。 (2)演習中の議論とグループワーク等への貢献度50%、演習終了後の最終レポートの内容50%の比重で、総合的に評価する。最終レポートの内容は講義中に指示する。 (3)合格(単位修得)のための最低基準は、学生が、医療・福祉組織でイノベーション経営を実践する際に熟慮すべき経営倫理上の主要問題を、科学技術の研究・応用、専門職、専門職官僚制、公益非営利組織それぞれに関わる諸問題と、それらの複合・創発による諸問題に整理して説明できるようになること、および、これら諸問題を熟慮するための倫理的認識力と倫理的想像力を開発・発揮して倫理的に機敏な組織を構築できるようになることにおいて、一定の水準に達していること。
履修上の注意
講義中には、文献やインターネット等で調べることができる質問ではなく、自らの専門知識と実務経験にもとづく積極的な質問・発言を期待する。
教科書
教材は事前および演習時に配布・指示する。(下記参考文献の一部を含む)

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参考文献
川村尚也「科学技術組織における経営倫理の研究アプローチ—米国企業・経営倫理研究とクリティカルマネジメント研究の視点から—」『科学史研究』第55巻No.278、172-177頁、2016年 堀江剛『ソクラティク・ダイアローグ (シリーズ臨床哲学4)』大阪大学出版会、2017年 アンソニー・ウエストン『ここからはじまる倫理』春秋社、2004年 霜田求(編)『テキストブック 生命倫理』法律文化社、2018年 梶谷真司『考えるとはどういうことか』幻冬舎、2018年 デヴィッド・ボーム、ピーター・M・センゲ『ダイアローグ——対立から共生へ、議論から対話へ』英治出版、2007年 ラース・スヴェンセン(小須田健訳)『働くことの哲学』紀伊國屋書店、2016年 ミルトン・メイヤロフ『ケアの本質—生きることの意味』ゆみる出版、1997年 ヘルガ・クーゼ『ケアリング—看護婦・女性・倫理』メディカ出版、2000年 ネル・ノディングズ『ケアリング—倫理と道徳の教育 女性の観点から』晃洋書房、1997年 リチャード・サスカインド、ダニエル・サスカインド『プロフェッショナルの未来 AI、IoT時代に専門家が生き残る方法』朝日新聞出版、2017年 小澤勲『ケアってなんだろう (シリーズ ケアをひらく)』医学書院、2006年 河野哲也『〈心〉はからだの外にある 「エコロジカルな私」の哲学』NHKブックス、2006年 野口裕二『ナラティヴと共同性—自助グループ・当事者研究・オープンダイアローグ—』青土社、2018年 ジョン・オニール『語りあう身体』紀伊國屋書店、1992年 Ladkin, D. (2015). Mastering the Ethical Dimensions of Organizations, Cheltenham, UK: Edward Elgar Publishing. Spencer, E.M., A.E. Mills, M.V. Rorty, and P.H. Werhane (2000). Organization Ethics in Health Care, New York: Oxford University Press. Brum, L.A. (1994). Moral Perception and Particularity, Cambridge, UK: Cambridge University Press Johnson, M. (1993). Moral Imagination: implications of Cognitive Science for Ethics, Chicago: The The University of Chicago Press. ドナルド・A・ショーン『省察的実践とは何か—プロフェッショナルの行為と思考』鳳書房、2007年 ヤーコ・セイックラ、トム・エーリク・アーンキル『オープンダイアローグ』日本評論社、2016年 ダニエル・F・チャンブリス『ケアの向こう側』日本看護協会出版会、2002年 E・フリードソン『医療と専門家支配』恒星社厚生閣、1992年 P・コンラッド、J・W・シュナイダー『逸脱と医療化—悪から病いへ』ミネルヴァ書房、2003年 A・クラインマン『病の語り 慢性の病いをめぐる臨床人類学』誠信書房、1996年 トム・L・ビーチャム、ノーマン・E・ボウイ『企業倫理学1 倫理的原理と企業の社会的責任』晃洋書房、2005年 リン・シャープ・ペイン『ハーバードのケースで学ぶ企業倫理 組織の誠実さを求めて』慶應義塾大学出版会、1999年 田中朋弘『現代社会の倫理を考える〈5〉職業の倫理学』丸善出版、2002年 水谷雅彦『現代社会の倫理を考える〈15〉情報の倫理学』丸善出版、2003年 村田純一『現代社会の倫理を考える〈13〉技術の倫理学』丸善出版、2006年 <ワークショップ型学び> 苅宿俊文・高木光太郎・佐伯胖(編)『ワークショップと学び1 まなびを学ぶ』東京大学出版会、2012年 小林由利子(編)、アレン・オーエンズ、ナオミ・グリーン(著)『やってみようアプライドドラマ 自他理解を深めるドラマ教育のすすめ』図書文化社、2010年
オフィスアワー
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教員への連絡方法(メールアドレス等)
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Updated on 2025/4/5 6:50:23

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