2024年度/1BJB014001 (公大)
【月5】弾性力学特論 <前期>
機械・構造物の高機能化に伴い、要素および構造物の強度設計においては、材料力学の知識のみではなく、より高度な固体力学の一分野である弾性力学の知識、素養が必要となります。本授業では、弾性力学を妥協なき高い水準で学ぶことを目的とし、三次元のひずみおよび応力、構成方程式、エネルギ、平面問題、熱応力について解説を行います。
- 担当教員氏名
- 石原 正行
- 科目ナンバリング
- BJBMEE62010-J1 (公大)
- 授業管轄部署
- 工学研究科
- 授業形態
- 講義
- 開講キャンパス
- 中百舌鳥
- 開講区分
- 週間授業
- 科目分類
- 専攻専門科目
- 配当年次
- 1年 (公大)
注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。
- 単位数
- 2単位 (公大)
注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。
- 到達目標
- (1) 3次元ひずみ・応力、(2) 構成方程式、(3) エネルギ、(4) 平面問題、(5) 熱応力 に関する諸問題を受講生が解けるようになる。
- 各授業回の説明
- 事前・事後学習の内容
- 予習: 授業での取り扱い内容が多いため、事前にテキストを読んで概略を把握しておくこと。 復習: ノートを見直し、次回授業までに疑問点を解決しておくこと。 宿題: 予習・復習の助けとなるように毎回宿題を課す。宿題は配布資料に記載されている。 (提出方法:授業支援システム 締切:次回講義前の金曜日の18:00)
- 成績評価方法
- 授業目標(1)~(3)を50%、(4), (5)を各25%として重み付けし、宿題(20%)・小テスト(80%)で評価する。合計点60点以上(満点100点)を合格とする。
- 履修上の注意
- (1) 受講申請しない人には受講を許可しません。 (2) 臨時休講により第16週あるいは大学指定の授業調整日に授業を行うことがあり得ます。それにともない小テストの実施日が変更されることもありますが、実施日変更を理由にした追試験の要求には応じません。 (3) 就職活動を理由にした小テスト追試験の要求には応じません。 (4) 教科書の著作権を侵害する形での受講者には単位を出しません。
- 教科書
- 『基礎弾性力学』(野田直剛 他著、日新出版)
- 参考文献
- (1) 「弾性力学入門」(伊藤勝悦 著、森北出版) ⇒ 円筒座標系での基礎式を座標変換によらず直接導出している。 ⇒ 2次元問題(平面応力・平面ひずみ)の解析例が多数ある。 (2) 「連続体の力学入門」(Y.C.ファン 著、大橋ら 訳、培風館) テンソルに関する説明が丁寧。 (3) 「要説 材料力学」(野田・谷川ら 著、日新出版) (4) 「要説 材料力学演習」(野田・谷川ら 著、日新出版) ⇒ 材料力学の復習書。 (5) 「弾性力学の基礎」(井上達雄 著、日刊工業新聞社) ⇒ 弾性定数テンソルについて詳しい説明がある。
- オフィスアワー
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
- 教員への連絡方法(メールアドレス等)
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
- その他
- (関連科目)材料力学特論、数値応用力学特論、機械材料強度学
授業 | 授業内容 | 事前・事後の学習内容 |
---|---|---|
第1回 | 弾性力学の概略と授業の方針を述べる。 座標変換、ひずみ・変位関係式、ひずみの適合条件式を説明する。 | p. 1-6, 175-176 |
第2回 | 主ひずみ、ひずみの不変量、ひずみの座標変換を説明する。 | p. 6-12 |
第3回 | 応力の定義、応力のつり合い方程式(直角座標・円柱座標)、コーシーの関係を説明する。 | p. 15-22 |
第4回 | 主応力、応力の不変量、応力の座標変換、構成方程式(等方性)を説明する。 | p. 22-24, 26-28 |
第5回 | 構成方程式(異方性)、ひずみエネルギ密度関数・補足ひずみエネルギ密度関数、弾性係数の対称性を説明する。 | p. 34, 36-40 |
第6回 | 小テスト1(第1~4章)を実施する。 Fourier積分表示を説明する。 | |
第7回 | 平面問題の基礎式、応力関数のFourier積分形式の解を説明する。 | p. 57-64, 68-70 |
第8回 | 直角座標平面問題の解析法、極座標平面問題の基礎方程式を説明する。 | p. 70-75 |
第9回 | 軸対称平面問題の解析法、非軸対称平面問題の解析法、弾性力学で必要とされる複素関数論を説明する。 | p. 76-80 |
第10回 | 複素応力関数の基礎方程式、複素応力関数を用いた平面問題の解析法を説明する。 | p. 80-83, 86, 87 |
第11回 | 複素応力関数を用いた平面問題の解析法を説明する。 | p. 84-89 |
第12回 | 小テスト2(第5章)を実施する。 | |
第13回 | 熱応力の基礎式、熱応力の解析法を説明する。 | p. 122-127 |
第14回 | 温度分布・境界条件と熱応力の関係、軸対称1次元熱応力問題の解析法を説明する。 | p. 125-131 |
第15回 | 小テスト3(第8章)を実施する。 |
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Updated on 2025/4/5 6:16:35