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2024年度/1BPA013001 (公大)

【集中講義】看護倫理学 <前期>

本科目では、看護専門職としての深い倫理性の涵養のため、看護における倫理の歴史的変遷を概観するとともに、倫理原則や基本的概念、倫理的問題や価値の対立の解決プロセスについての理解を深め、ケーススタディにより看護の倫理的課題についてディスカッションを行うことで倫理調整を行うための必要な基礎知識や手法を理解する。第7単元から第12単元までの学生中心のゼミにおいては、発達段階、病みの軌跡の段階に応じた倫理的課題と倫理調整を踏まえた看護の役割についてケースを用いて考える。ケーススタディは複合的な問題をはらむ多領域にわたるものを複数用い、ディスカッションを通じてケースに応じた倫理調整のプロセスを探求する。 主体的な学習を促進するため、学生主導のグループ単位のゼミ形式とし、円滑なチーム活動を奨励支援する。必要時担当者の事前ゼミを実施する。

科目ナンバリング
BPYNUR52003-J1 (公大)
授業管轄部署
看護学研究科
授業形態
講義
開講キャンパス
羽曳野
開講区分
集中講義
科目分類
実践看護科学 共通科目
配当年次
1年 (公大)

注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。

単位数
2単位 (公大)

注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。

到達目標
  1. 看護倫理、生命倫理の歴史的変遷、原則的概念や理論、系統的アプローチとナラティブアプローチの違いについて述べることができる。
  2. さまざまな看護活動の場での看護実践上の倫理的課題について述べることができる。
  3. 倫理的ジレンマや価値の対立に関するディスカッションを通じて倫理調整のプロセスについてモデルや理論を用いて説明できる。
  4. 看護活動の場において組織全体の倫理的風土、組織成員の倫理的感受性を高めるための働きかけについて述べることができる。
各授業回の説明
授業授業内容事前・事後の学習内容
第1回看護倫理・生命倫理の基本的考え方についてこれまでの看護実践を通しての事例を踏まえ、整理する機会をもつ(志田)教科書を通読しておくことが望ましい
第2回看護実践の倫理 (1)(細田) 第1章 価値形成と価値の対立 価値の特質、文化的価値、宗教的価値、個人的価値、専門的価値、価値の対立などについて検討する第1章について全員が精読し、価値に関する倫理的課題を検討する
第3回看護実践の倫理  (2)(細田) 第2章 倫理の学派 西洋の伝統的倫理学、倫理学の理論、倫理の原則、倫理と法律、生命倫理などについて検討する第2章について全員が精読し、報告者がテキスト・クリティークを行い、関連資料を用いてレジュメを作成するとともに、検討事例および討議テーマを準備する
第4回看護実践の倫理  (3)(細田) 第3章 看護実践上の倫理的概念 アドボカシー、責務と責任、協力、ケアリングなどについて検討する 第4章 看護における倫理的行動の規準 看護師の倫理的行動、看護倫理綱領などについて検討する第3章と第4章について全員が精読し、報告者がテキスト・クリティークを行い、関連資料を用いてレジュメを作成するとともに、検討事例および討議テーマを準備する
第5回看護実践の倫理 (4)(細田) 第5章 看護実践における倫理的分析と倫理的意志決定 倫理的分析と意思決定のためのモデル、倫理的行為の実施などについて検討する 付論 看護師への倫理教育 倫理教育の方法などについて検討する第5章と付論について全員が精読し、報告者がテキスト・クリティークを行い、関連資料を用いてレジュメを作成するとともに、検討事例および討議テーマを準備する
第6回看護職の倫理調整について (北村)倫理調整に必要な主要な概念(1)-(4)をもとに倫理調整の課題と対応を必要とする問題の分析方法および倫理調整のための具体的方法:インフォームドコンセントにおけるコミュニケーションスキル・意思決定支援・代理意思決定支援・解放的意思決定支援・スピリチュアルケア・倫理カンファレンスの方法について学習する教科書を通読しておくことが望ましい第1回から第5回の復習をしておく また、各自の専門領域で関心のある倫理的課題に関する論文等、事前に読んでおく
第7回生命の始期をめぐっての倫理的課題について概観し、系統的アプローチとナラティブアプローチの両方で考えることができる機会をもち、看護職の倫理調整についてケースを通じて学習する(志田)ゼミ担当の学生はゼミのねらいや方略に関して事前にグループで打ち合わせ、資料を参加者分準備すること
第8回患者の権利と倫理的課題について概観し、系統的アプローチとナラティブアプローチの両方で考える機会をもち、看護職の倫理調整についてケースを通じて学習する (志田)ゼミ担当の学生はゼミのねらいや方略に関して事前にグループで打ち合わせ、資料を参加者分準備すること
第9回生命の終期をめぐっての倫理的課題(尊厳死)について概観し、系統的アプローチとナラティブアブローチの両方で考える機会をもち、看護職の倫理調整についてケースを通じて学習する (志田) ゼミ担当の学生はゼミのねらいや方略に関して事前にグループで打ち合わせ、資料を参加者分準備すること
第10回生命の終期をめぐっての倫理的課題(ACP)について概観し、系統的アプローチとナラティブアプローチの両方で考える機会を持ち、看護職の倫理調整についてケースを通じて学習する   (志田)ゼミ担当の学生はゼミのねらいや方略に関して事前にグループで打ち合わせ、資料を参加者分準備すること
第11回看護管理における倫理について概観し、系統的アプローチとナラティブアプローチの両方で考える機会を持ち、看護職の倫理調整についてケースを通じて学習する (志田)ゼミ担当の学生はゼミのねらいや方略に関して事前にグループで打ち合わせ、資料を参加者分準備すること
第12回国際化・地域格差に関する倫理的課題について概観し、系統的アプローチとナラティブアプローチの両方で考える機会を持ち、看護職の倫理調整についてケースを通じて学習する (志田)ゼミ担当の学生はゼミのねらいや方略に関して事前にグループで打ち合わせ、資料を参加者分準備すること
第13回急性期をめぐっての倫理的課題(北村)QOLに関連する倫理的課題、急性期をめぐっての倫理的課題についての具体的事例をもとに倫理調整のプロセスを概観し倫理調整の具体的方法を検討する。ゼミ担当者はQOLに関連する倫理的課題、急性期をめぐっての倫理的課題を取り上げ、レジュメを作成して討論の準備をする。資料は事前にクラスに配布する
第14回今日の看護における倫理的課題(1) 具体的事例を用いグループワークで倫理調整についてのシミュレーション学習を通じて倫理調整の 実際を経験する(志田)今まで学習したことを復習しておくこと
第15回今日の看護における倫理的課題(2) 具体的事例を用いグループワークで倫理調整についてのシミュレーション学習を通じて倫理調整の 実際を経験する (志田)今まで学習したことを復習しておくこと
事前・事後学習の内容
授業開始時までに教科書はひととおり目を通しておくこと
成績評価方法
到達目標1から2は第1回、第4回~第7回の抄読会での参加状況、準備状況、到達目標3は第3回、第8回から第15回の授業での参加状況、準備状況、到達目標4は第2回の授業での参加状況、準備状況、到達目標5は第12回の授業での参加状況、準備状況でそれぞれ評価する(40点)他、教員の提示する課題レポートで評価する(60点)。 単位取得の最低基準は60点である。 合格(60点)となるためには、看護倫理に関する基本的知識と理論、看護倫理綱領、倫理的意思決定プロセス、ライフステージごとの倫理的課題とその対応、社会的弱者への配慮についての理解と説明ができる必要がある。
履修上の注意
授業はアクティブラーニングを基本としている。担当単元について十分に事前学習をし、学習目標を立てて臨むこと。
教科書
サラ・フライ著、片田・山本訳、「看護実践の倫理」第3版、日本看護協会出版会、2010

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参考文献
授業の中で適宜紹介する
オフィスアワー
- 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
教員への連絡方法(メールアドレス等)
- 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -

Updated on 2025/4/5 6:47:32

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