2024年度/1GAF051301 (公大) / (市大)
【金2】平和と人権 /[杉本]全S <後期>
人権は、人間社会が戦争・紛争・暴力などの過去幾多の試練を乗り越えることによって獲得されたものであり、民主主義の根幹に位置するものである。近年、グローバリゼーションの拡大に伴い世界が不安定化し混沌となる中で、今改めて民主主義と人権、戦争と平和について問い直すことが喫緊の課題となっている。とりわけ、第二次世界大戦の戦争体験者が近い将来いなくなってしまう現状に鑑みると、戦争体験を次世代にどのように語り継いでいくかも考えていく必要がある。本講義では、私たちが生きている現代がどういう時代なのか、とりわけ、若者の政治への関心の希薄化が将来どのような社会を生み出していくことになるのかを考え議論する。そして、戦争体験者の語りを過去のものとするのではなく、現代の私たちの生きる社会とどう接続できるのか、その上で、どのような未来を想像/創造することができるのかを考え議論する。
- 科目ナンバリング
- XXXCHU16051-J1 (公大) / GEHUM0132 (市大)
- 授業管轄部署
- 国際基幹教育機構(学部)
- 授業形態
- 講義
- 開講キャンパス
- 杉本
- 開講区分
- 週間授業
- 配当年次
- 1年 (公大) / 学年指定なし (市大)
注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。学年指定なしの表記は、要覧等を確認してください。
- 単位数
- 2単位 (公大) / 2単位 (市大)
注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。
- 到達目標
- ・私たちの生きる現代社会とはどのような社会なのか、特に政治との関わりの中から考えることができるようになる。 ・過去に起こった戦争とそれを経験した人々の証言を、現代を生きる私たちの生活にどう接続できるのかを考えることができるようになる。
- 各授業回の説明
- 事前・事後学習の内容
- 第1回のイントロダクションの際に、参考文献リストを渡すので、関心のある本をできるだけ積極的にたくさん読むこと。また本を読むだけでなく、できるだけ多くの映画やドキュメンタリー番組なども視聴すること。
- 成績評価方法
- 授業目標(達成目標)の達成度で評価する。各回の小レポート30点、期末レポート70点。 60%の達成度をもってC(合格)とする。
- 履修上の注意
- 履修希望者は必ず第1回の授業に参加してください。70%以上の出席がない場合の単位を認めない。 本授業の内容は、授業担当者の実務経験を活用したものである。 講義の順番は、変更になる可能性がある。
- 教科書
- 第1回の授業で詳細について説明します。
- 参考文献
- 【メディア資料】 NHK『映像の世紀』NHKエンタープライズ、2016年デジタル・リマスター版 NHK『新・映像の世紀』NHKエンタープライズ、2016年。 【文献】 伊地知紀子・新ヶ江章友編(2016)『本当は怖い自民党憲法改正草案』法律文化社. 大阪市立大学(1987)『大阪市立大学百年史 全学編 上・下』株式会社ぎょうせい. 学徒出陣戦没者慰霊碑建立の会(2002)『あゝ戦没学友』学徒出陣戦没者慰霊碑建立の会. 中島竜美/編著(1998)『朝鮮人被爆者孫振斗裁判の記録-戦後補償の原点』在韓被爆者問題市民会. 文京洙『済州島四・三事件-「島のくに」の死と再生の物語』岩波現代文庫 山口智美、能川元一他(2016)『海を渡る「慰安婦」問題 右派の「歴史戦」を問う』岩波書店. ハインツ・ヘーガー(1997)『ピンク・トライアングルの男たち 1939-1945-ナチ強制収容所を生き残ったあるゲイの記録』(伊藤明子訳)、株式会社パンドラ. ヴィクトール・E・フランクル(2002)『夜と霧』(池田香代子訳)、みすず書房.
- オフィスアワー
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
- 教員への連絡方法(メールアドレス等)
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
授業 | 授業内容 |
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第1回 | オリエンテーション(新ヶ江章友、伊地知紀子、廣岡浄進) |
第2回 | 教育と政治(内田樹・神戸女学院大学名誉教授) |
第3回 | 第二次世界大戦前の日本−治安維持法の成立(廣岡浄進・人権問題研究センター) |
第4回 | 大阪商科大学と戦争(新ヶ江章友・人権問題研究センター) |
第5回 | 長崎の原爆と次世代の取り組み(林田光弘・長崎大学) |
第6回 | アジア太平洋戦争と沖縄(北村毅・大阪大学) |
第7回 | GHQの強制的性病検診から考える人権とセクシュアリティ(茶園敏美・京都大学) |
第8回 | 韓国・済州四・三から考える虐殺と慰霊(伊地知紀子・文学研究科) |
第9回 | 東南アジアにおける従軍慰安婦、ジェンダー、戦争(鈴木隆史・桃山学院大学) |
第10回 | 在外被爆者(伊地知紀子・文学研究科) |
第11回 | ナチス強制収容所と同性愛者(新ヶ江章友・人権問題研究センター) |
第12回 | 関東大震災から 100年、震災と朝鮮人虐殺の真相を探る(朴一・大阪市立大学名誉教授) |
第13回 | アフリカにおける紛争と平和(松田素二・京都大学名誉教授) |
第14回 | 若者と社会運動(ゲスト講師) |
第15回 | 民主主義、教育、憲法(西垣順子・高等教育研究開発センター) |
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Updated on 2025/4/5 6:44:35