2024年度/1HAB007201
【木4、木5】戦略的システム思考力演習1 <前期>
世界が抱える課題を解決するために必要な「イノベーション」の重要性が随所で叫ばれています。一方で、日本の企業は総じて、自社の製品や技術の改善改良は得意でも、セロから発想し、これまで市場になかったような新しい製品やサービスを生み出す革新的イノベーションに課題があるといわれています。本演習では、次世代を担う若い研究者が、イノベーティブな人材としてグローバルに活躍するために必要な「システム思考」をグループワークを通して実践します。 最初に、グループワークに必須のブレーンストーミングやロジカル思考の手法を、講義と演習で身につけます。その上で、「システム思考」について学び、それをグループワークで実践します。具体的には、まず設定された顧客層(学生、高齢者、観光客、など)と、使用する基本技術(装置、材料、分析手法、など)を前提に、その実現に向けた新しい製品やサービスのアイデア創出、さらにプロトタイピングからプレゼンテーションに至る過程を経験することで、イノベーションへの道筋を体験します。さらに、グループワーク全体を通して、ファシリエーターの役割、グループワークの進め方、ならびに組織を率いるリーダーシップのあり方を学びます。 グループ毎に企業幹部経験者であるメンターならびに教員が配置され、必要に応じてグループワークの進行をサポートします。
- 科目ナンバリング
- YYYCOA51007-J2 (公大) / GECAR0507 (市大)
- 授業管轄部署
- 国際基幹教育機構(大学院)
- 授業形態
- 混合
- 開講キャンパス
- 中百舌鳥
- 開講区分
- 週間授業
- 配当年次
- 1年 (公大) / 学年指定なし (市大)
注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。学年指定なしの表記は、要覧等を確認してください。
- 単位数
- 2単位 (公大) / 2単位 (市大)
注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。
- 到達目標
- 常にイノベーションを意識して活動するために身につけるべきことの中に、ものやことの細部から全体までを俯瞰的に見渡す「システム思考」と、新しい発想を創造する「デザイン思考」があります。本演習では「システム思考」、「デザイン思考」の基礎を身に付ける事ができます。さらに、ループワークを通してシステム思考の実践を経験することで、イノベーティブなアイディアを組み立てるための思考方法を身につけることができます。
- 各授業回の説明
- 事前・事後学習の内容
- 国内外の経済や社会の変化、特に新しい製品やサービス、システムなどに対して常にアンテナを張り、それが世の中に出て来た背景、ならびにビジネスとして成り立っている理由について自身で考えるように心掛けて下さい。
- 成績評価方法
- グループワークでの取り組み状況(60%)、課題(20%)、ならびに中間発表の状況(20%)をそれぞれルーブリック評価法により評価する。 グループワークにおけるルーブリック評価では、 1.多様な研究分野、多様な人材との協業を意識してイノベーションを目指しているか。 2.ことづくりにより価値を創造することで事業をデザインしようとしているか。 3.グループの議論を牽引し、積極的にまとめようとしているか。 について評価します。評価の詳細な基準は講義の中で公開します。 合格の基準は、全体の評価結果が60%以上であること。
- 履修上の注意
- 木曜日の4,5限2コマ連続で、計8回、16コマ分開講します。開講日程の詳細は初回の講義で説明します。 本演習の履修には、ノートパソコンが必要です。事前に学内無線LANへの接続を確認しておいてください。適当なパソコンを持参できない方は、初回の演習の際に講義担当者にお知らせ下さい。 開講場所は中百舌鳥キャンパス内ですが、杉本キャンパス所属の履修者が一定数以上いる場合は、演習の内容により両キャンパスをオンラインで結び杉本キャンパスでも同時並行でグループワークを実施することがあります。
- 教科書
- 特にありません。
- 参考文献
- 枝廣淳子、内藤 耕 著、「入門!システム思考」 講談社現代新書 (2007) 稗方和夫、髙橋 裕 著、「システム思考がモノ・コトづくりを変える」 日経BP (2019) その他、必要に応じて演習中に参考資料を配布します。
- オフィスアワー
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
- 教員への連絡方法(メールアドレス等)
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
- その他
- 本演習に続いて後期に開講される戦略的システム思考力演習2は、博士課程教育リーディングプログラム「システム発想型学際科学リーダー養成学位プログラム」(SiMSプログラム)の選抜対象科目で、本演習では後期に向けた基礎を学びます。SiMSプログラム履修を希望する方は、戦略的システム思考力演習2を受講し、12月初旬の締切までに意志決定して出願することで、本演習と戦略的システム思考力演習2の履修成績によって選抜を受けることができます。プログラムの内容、出願方法などに関しては本演習の初回に概要を説明しますが、詳細は本演習担当教員までお問い合わせください。
授業 | 授業内容 | 事前・事後の学習内容 |
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第1回 | 本演習の概要と進め方 高度研究型人材(博士、修士)とシステム思考 | 事前:旺盛な好奇心と探究心を、忘れずに持ってきてください。 |
第2回 | システム思考入門 ーことづくりのための思考とその整理ー | 事前:旺盛な好奇心と探究心を、忘れずに持ってきてください。 |
第3回 | 初めてのシステム思考、システム解析1-1 ー身近なもののシステム分解、システム解析ー | 事前:授業支援システムに簡単な課題を掲載します。答えを用意してきてください。 |
第4回 | 初めてのシステム思考、システム解析1-2 ー身近なもののシステム分解、システム解析ー | 事前:授業支援システムに簡単な課題を掲載します。答えを用意してきてください。 |
第5回 | 初めてのシステム思考、システム解析2-1 ー身近なもののシステム分解、システム解析ー | 講義アンケートを実施しますので、必ず回答して下さい。 |
第6回 | 初めてのシステム思考、システム解析2-2 ー身近なもののシステム分解、システム解析ー | 講義アンケートを実施しますので、必ず回答して下さい。 |
第7回 | 実践的ブレインストーミング演習1 ーアイデアを整理するための実践学修ー (グループワーク) | 事前:前回出した全てのアイデアを一度読み直しておいてください。 |
第8回 | 実践的ブレインストーミング演習2 ーアイデアを整理するための実践学修ー (グループワーク) | 事前:前回出した全てのアイデアを一度読み直しておいてください。 |
第9回 | 携帯アプリによるビジネスアイデアの構築(1-1) ーアイディエーションー (グループワーク) | 事後:演習時間外にも対面もしくはオンラインでグループワークを進める。 |
第10回 | 携帯アプリによるビジネスアイデアの構築(1-2) ーアイディエーションー (グループワーク) | 事後:演習時間外にも対面もしくはオンラインでグループワークを進める。 |
第11回 | 携帯アプリによるビジネスアイデアの構築(2-1) ーシステムの解析と設計ー (グループワーク) | 事前事後:演習時間外にも対面もしくはオンラインでグループワークを進める。 |
第12回 | 携帯アプリによるビジネスアイデアの構築(2-2) ーシステムの解析と設計ー (グループワーク) | 事前事後:演習時間外にも対面もしくはオンラインでグループワークを進める。 |
第13回 | 携帯アプリによるビジネスアイデアの構築(3-1) ーペーパープロトタイプの作成、プレゼンテーション構築ー (グループワーク) | 事前事後:演習時間外にも対面もしくはオンラインでグループワークを進める |
第14回 | 携帯アプリによるビジネスアイデアの構築(3-2) ーペーパープロトタイプの作成、プレゼンテーション構築ー (グループワーク) | 事前事後:演習時間外にも対面もしくはオンラインでグループワークを進める |
第15回 | 中間発表会 | 事前:演習時間外にも対面もしくはオンラインでグループワークを進める。 |
第16回 | 前期ふり返りと後期の取り組みの説明 | 事前:演習時間外にも対面もしくはオンラインでグループワークを進める。 |
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Updated on 2025/4/5 6:36:28