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2024年度/1KDA024001

【集中講義】ソーシャル・イノベーション演習: PRCM /S <後期>

(公大) / Practicum: Social Innovation for Global Citizen /S (市大)

皆さんは、自分が暮らす街やコミュニティの問題、日本や世界の国々が抱える社会の課題について考えたことがありますか。大学生として、コミュニティの活動や社会問題解決のための活動を行うサークル等に参加している人もいるでしょう。また、現在はそうした活動に係わっていなくても、将来何らかの形で社会を良くしたい、社会課題解決に関する仕事に就きたいと考えている人もいると思います。卒業後に、公的機関や民間企業などで勤務する人も多いと思いますが、そこでの仕事の多くは社会の問題を分析したり、改善したりする仕事と行っても過言ではありません。文系理系や専門分野に拘わらず、そのような時に、 問題を整理したり解決方法を提案する理論的な方法を一つでも知っていることは、大きな利点となります。 この授業は、社会課題の分析や改善策の考案に使われる論理的な方法の一つ、参加型計画手法の 「プロジェクト・サイクル・マネジメント(PCM)」という方法を演習を通じて学習するものです。PCMという手法は、国連等の国際機関や開発途上国への支援を行う各国の団体、社会開発に取り組む省庁や民間企業等で、数十年に渡って用いられ、改善されてきました。授業では、PCMの一般的なプロセスに沿って、特定の国の事例を使いながら、社会課題の分析、課題に関係する人々の分析、改善目標設定の方法、事業デザインの仕方といった作業を、グループごとに演習として実施しながら理解を深めます。最終日にはグループごとにその成果を発表します。また、授業後の課題で、受講生一人ひとりが自分が興味を持つ社会課題について、授業で行った方法を実施し、解決に向けた授業を提案します。授業を通じて、 一人ひとりの受講生がPCMを使って社会課題解決のための事業(プロジェクト)を計画する技能を身につけることを目指します。これらの演習を進める過程で、PCMへの理解を深める目的で、担当教員の国際協力・社会開発事業における経験を共有します。 この授業は、 4日間の集中講義として、2025年2月25日(火)から2月28日(金)まで、杉本キャンパスの教室にて対面形式で行います(他のキャンパスの受講生も歓迎しますが、授業期間中は杉本キャンパスに通学してください)。 各日、1限~4限(9:00 - 16:30)での実施を予定しています。 使用言語は日本語です。授業は、グローバル・コミュニケーション&ソーシャル・イノベーション副専攻(GC・SI副専攻)のSIコースの提供科目ですが、 副専攻の履修登録をしなくても授業だけ受講できます。すべての学部の学生が受講でき、受講にあたって特別な知識は必要ありません。何らかの社会課題に関心を持っている人や、将来社会の改善に貢献する仕事をしたい人、途上国での国際協力の仕事に就きたい人などの受講を歓迎します。

担当教員氏名
中井 一芳
科目ナンバリング
XXXOMS2T008-B5 (公大) / GECOI0107 (市大)
授業管轄部署
国際基幹教育機構(学部)
授業形態
演習
開講キャンパス
遠隔用
開講区分
集中講義
配当年次
1年 (公大) / 学年指定なし (市大)

注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。学年指定なしの表記は、要覧等を確認してください。

単位数
2単位 (公大) / 2単位 (市大)

注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。

到達目標
以下を受講学生の到達目標とします。
  1. 社会開発事業を論理的に計画する手段のひとつとして、PCMに必要な基礎的な知識と作業プロセスを説明できる。
  2. 社会課題の分析結果を基に、プロジェクト・デザイン・マトリックス(PDM)を使って、社会開発事業の案が作成できる。
各授業回の説明
授業授業内容事前・事後の学習内容
第1回第1日第1限
  • 授業についてのガイダンスをします。
  • 使用するアプリケーションをセットします。
  • 受講生の自己紹介とグループ分けをします。
事前:授業事前アンケートの実施
第2回第1日第2限
  • 授業で使用する事例を読みます。
  • 事例に出てくる関係者の分析方法を学びます。
  • グループで関係者の分析をします。
第3回第1日第3限
  • 各グループの関係者の分析を確認します。
  • 問題を分析する方法を学びます。
  • グループで問題の分析作業をします。
第4回第1日第4限
  • グループで問題の分析作業をします。
事後課題(2日目までの課題):グループの関係者の分析と問題の分析を完成させる。
第5回第2日第1限
  • 各グループの問題の分析を確認します。
  • 問題を目的に変える方法を学びます。
  • グループで目的の分析をします。
第6回第2日第2限
  • グループで目的の分析を続けます。
第7回第2日第3限
  • 目的分析をもとにプロジェクトの対象となる課題を考える方法を学びます。
  • グループで対象課題を考えます。
第8回第2日第4限
  • PDMのプロジェクトの要約の記入のしかたを学びます。
  • グループで選んだ対象課題について、PDMのプロジェクトの要約を作成します。
事後(第3日目までの課題):グループの目的分析を完成させる。PDMのプロジェクトの要約を完成させる。
第9回第3日第1限
  • プロジェクトの外部条件について学びます。
  • グループのPDMに外部条件を記入します。
第10回第3日第2限
  • プロジェクトの達成度を測る指標とその入手手段について学びます。
  • グループのPDMに指標と入手手段を記入します。
第11回第3日第3限
  • プロジェクトの投入と前提条件について学びます。
  • グループのPDMに投入と前提条件を記入します。
第12回第3日第4限
  • 活動計画表について学びます。
  • プロジェクトのフェーズについて学びます。
事後(4日目までの課題):グループのPDMを完成させる。
第13回第4日第1限
  • グループごとにこれまでの成果の発表資料を作成します。
第14回第4日第2限
  • グループごとにこれまでの成果の発表資料を作成します。
第15回第4日第3限
  • 成果発表会をします。
    • グループごとに成果を発表する
  • 授業後の課題について説明します。
事後:自分が選んだ社会課題でPCMを行ってプロジェクトの計画(PDM)を作成する/授業後アンケートに回答する
事前・事後学習の内容
その日の授業で学習したことを、次の日の授業が始まるまでにグループで実施しておくことが毎日の課題です。必要に応じて、毎日の授業終了後にグループで作業をしてください。授業開始前および終了後の課題については、Moodleまたは授業の中で案内します。
成績評価方法
  1. 成績評価は、授業の到達目標に対する達成度によって行います。
  2. 達成度は、以下の作業や課題の内容、取り組み姿勢を通じて測ります。
  • 演習(20%):授業中にグループで行う演習作業の実施状況(実施方法、内容の質・分量)
  • 成果発表(30%):成果発表における発表内容、発表方法、発表時間
  • 授業後のレポート(30%):自分が関心を持つ社会課題についてPCMを行い各⾃でPDMを作成・提出する。その内容と質を評価
  • 参加姿勢・貢献度(20%):毎日の課題の実施状況、授業やグループ作業への参加態度・貢献度
3. 合格(単位取得)のための最低基準は、以下をすべて満たすことです。
1)15回の授業のうち10回以上の授業に出席してグループでの演習を行うこと
2)最終日に行うグループでの成果発表に参加すること
4)指示に沿って作成した授業後のレポートを提出すること
4. 理想的な達成度(80%)の基準は、3の最低基準に加えて以下のすべてを満たすことです。
1)すべての演習に積極的に取り組み、指示された作業を十分な分量と質の高い内容で実施する(関係者分析、問題分析、目的分析、アプローチの選択、PDMの作成のそれぞれにおいて、8点満点中6点以上をとる)
2)成果発表において、20点満点のうち16点以上の発表をする(それぞれ「発表時間」2点、「発表方法」3点、「発表内容」15点で評価)
3)授業後のレポートで、20点満点のうち15点以上をとる(採点項目は授業にて説明)
4)授業全体を通じて評価する貢献度・学習姿勢について、合計で80%以上の評価を受ける(「積極的に発言する」「グループや授業での演習に貢献する」に関して3段階で評価)
履修上の注意
1.この授業は、 4日間の集中講義として杉本キャンパスにて対面形式で実施します。他のキャンパスの受講生も歓迎しますが、授業期間中は杉本キャンパスに通学してください。各日とも1限から4限での授業実施(9:00 - 16:30)を予定しています。4限終了後、グループで課題を行うために1時間程度の作業が必要になる場合があります。 2.この授業は大阪公立大学と大阪市立大学で開講されている科目です。
  • 大阪公立大学2024年度および2023年度入学生:GC・SI副専攻のSIコースにおける選択必修科目です(SIコースを修了するには、この授業か「ソーシャルイノベーション実習:FR」の受講が必要です)。ただし、副専攻修了を目指さない学生も履修が可能です。自由科目のため卒業単位には算入されません。
  • 大阪公立大学2022年度入学生:GC・SI副専攻のSIコースにおける選択科目です。ただし、副専攻修了を目指さない学生も履修が可能です。自由科目のため卒業単位には算入されません。
  • 大阪市立大学学生:副専攻ソーシャルイノベーションコースの選択科目です。ただし、コース修了を目指さない学生も受講できます。全学共通科目であり、卒業単位に算入されます。
3.次のような事項に関心のある学生の受講を歓迎します。
  • 社会問題の分析や解決方法の考察を論理的に行う手法
  • 社会開発や技術協力プロジェクト(特に開発途上国における事業)
4.後期 の集中講義として実施するこの授業は日本語で行います。英語での受講や英語を使った留学生との演習実施を希望する学生は、同じ内容で2024年8月に実施する前期集中講義の受講を勧めます
5.授業に関する質問は、Moodleのメッセージまたは電子メールにて担当教員に連絡してください。
教科書
授業は特定の教科書に沿った形では行いません。授業中に教員が共有するプレゼンテーションが教科書の代わりとなります。プレゼンテーションは、受講生の関心や学習の進捗状況に応じて作成されます。

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参考文献
以下の資料が参考になりますが、内容は授業で紹介しますので、学生が購入する必要はありません。その他の資料は、学生が演習で設定するトピックに応じて、授業中に提示します。
・国際開発機構(FASiD) (2007), 開発援助のためのプロジェクト・サイクル・マネジメント:参加型計画編(2007年3月改訂第7版)
オフィスアワー
- 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
教員への連絡方法(メールアドレス等)
- 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -

Updated on 2025/4/5 6:51:22

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