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2024年度/2B30169001 (府大)

【火3、火4、火5、水3、水4、水5、木3、木4、木5】植物科学基礎実験 <後期>

植物科学に関わる実験の基本操作と原理を身につける科目である。

科目ナンバリング
CAABS3410-J3 (府大)
授業管轄部署
農学部
授業形態
実験
開講キャンパス
中百舌鳥
開講区分
週間授業
配当年次
2年 (府大)

注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。

単位数
2単位 (府大)

注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。

到達目標
植物科学に関わる実験の基本操作と原理を身につける。基本操作では、各種試薬(有機溶剤)、加熱機器、遠心機、大腸菌、ガラス器具、マイクロピペット、顕微鏡、クリーンベンチなどを正確かつ安全に使う操作の基本を身につける。原理では、植物ホルモンの役割、植物の各器官の組織構造、各種分子生物学実験(核酸精製、PCR、大腸菌の形質転換など)に関わる知識を身につける。さらに、実験ノートや実験レポートを適切に書けるようになる。これらの実習を通して、自分で考えて実験できるようになる。
各授業回の説明
授業授業内容事前・事後の学習内容
第1回実験の全体説明とバイオリスク・遺伝子組換え実験講習:基礎実験B全体のスケジュールと単位取得についての説明の後、バイオリスク・遺伝子組み換え実験講習(動画視聴)を行う。事前:配付するプロトコルや資料を読んで実験の一連の手順をイメージしておく。 事後:手順と結果を実験ノートにまとめる。実験結果について考察する。
第2回バイオ系実験の基本操作(1):学生実験を行う際に留意すべき安全管理や基本的な実験器具の使い方などを習得する。「バイオ系実験安全オリエンテーション」を読んでおく。配布する資料を復習するとともに、常時参照できるように保管しておく。
第3回バイオ系実験の基本操作(2):実験ノートについて、レポートについて、試薬の調製、水の種類、ピペットマンの取扱いと精度の評価、廃棄物について「バイオ系実験安全オリエンテーション」を読んでおく。配布する資料を復習するとともに、常時参照できるように保管しておく。
第4回植物組織培養(1):組織培養に使用する無菌植物を得るために、タバコの無菌播種を行い、その技術を修得する。事前:配付するプロトコルや資料を読んで実験の一連の手順をイメージしておく。 事後:手順と結果を実験ノートにまとめる。実験結果について考察する。
第5回顕微鏡による観察(1)植物細胞の観察 葉の維管束細胞:大学周辺に存在する植物の器官別の細胞組織構造、その機能性などを徒手切片を作成して顕微鏡で観察しながらスケッチする。またスケッチの仕方や、植物の分類なども学修する。B5ケント紙1枚を準備(生協にて購入可能),HかHBの鉛筆を用意してください。
第6回顕微鏡による観察(2)植物の染色体観察 体細胞分裂および減数分裂:植物の細胞分裂を、ネギの根端細胞での体細胞分裂およびイネ科植物の花粉母細胞で減数分裂を観察して、それぞれの特徴を理解してスケッチする。B5ケント紙1枚を準備(生協にて購入可能),HかHBの鉛筆を用意してください。
第7回顕微鏡による観察(3)イネの生態型群別 インディカとジャポニカ:イネの生態型にインディカとジャポニカの2型があり、その群別方法を考えることと、その一方法として、’ふもう’の観察、フェノール液による染色と塩素酸カリ抵抗性を見て判断できることを体験する。フィールドで移植したイネを利用して、特に籾を使って群別する。
第8回無菌操作・発光遺伝子の大腸菌への導入(1):目的:DNA取扱いの基礎を学ぶ。概要:大腸菌の形質転換に用いる発光遺伝子を保有するプラスミドDNAを材料として,分光光度計によるDNA濃度測定方法,DNA希釈調整の方法,アガロースゲル電気泳動の方法を学ぶ。事前:配付するプロトコルや資料を読んで実験の一連の手順をイメージしておく。 事後:手順と結果を実験ノートにまとめる。実験結果について考察する。
第9回無菌操作・発光遺伝子の大腸菌への導入(2):目的:DNA取扱いの基礎を学ぶ。概要:大腸菌の形質転換に用いる発光遺伝子を保有するプラスミドDNAを材料として,分光光度計によるDNA濃度測定方法,DNA希釈調整の方法,アガロースゲル電気泳動の方法を学ぶ。事前:配付するプロトコルや資料を読んで実験の一連の手順をイメージしておく。 事後:手順と結果を実験ノートにまとめる。実験結果について考察する。
第10回無菌操作・発光遺伝子の大腸菌への導入(3):目的:大腸菌の形質転換方法を習得する。概要:プラスミドDNAと大腸菌コンピテントセルを用い,ヒートショック法による大腸菌の形質転換を行う。抗生物質による形質転換体選抜の原理を学ぶために,各種抗生物質入りのLB培地を用いる。クリーンベンチ内での無菌操作方法を習得する。事前:配付するプロトコルや資料を読んで実験の一連の手順をイメージしておく。 事後:手順と結果を実験ノートにまとめる。実験結果について考察する。
第11回無菌操作・発光遺伝子の大腸菌への導入(4):目的:大腸菌の形質転換方法を習得する。概要:プラスミドDNAと大腸菌コンピテントセルを用い,ヒートショック法による大腸菌の形質転換を行う。抗生物質による形質転換体選抜の原理を学ぶために,各種抗生物質入りのLB培地を用いる。クリーンベンチ内での無菌操作方法を習得する。事前:配付するプロトコルや資料を読んで実験の一連の手順をイメージしておく。 事後:手順と結果を実験ノートにまとめる。実験結果について考察する。
第12回DNAとRNAの取扱い(1):DNA抽出の基礎をマスターする。フィールド実習で栽培している植物からDNAを抽出する。DNAをDNase処理する。DNAを鋳型にPCRを行う。事前:配付するプロトコルや資料を読んで実験の一連の手順をイメージしておく。 事後:手順と結果を実験ノートにまとめる。実験結果について考察する。
第13回DNAとRNAの取扱い(2):RNA抽出の基礎をマスターする。タバコからRNAを抽出する。RNAをRNase処理する。事前:配付するプロトコルや資料を読んで実験の一連の手順をイメージしておく。 事後:手順と結果を実験ノートにまとめる。実験結果について考察する。
第14回DNAとRNAの取扱い(3):アガロースゲルを作成してDNA・RNAの電気泳動を行い、ゲルや泳動装置、染色液の取り扱い方をマスターする。電気泳動の原理を理解する。事前:配付するプロトコルや資料を読んで実験の一連の手順をイメージしておく。 事後:手順と結果を実験ノートにまとめる。実験結果について考察する。
第15回植物組織培養(2):タバコの無菌植物を用いて葉片培養を行い、その技術を修得する。植物成長調節物質としてのオーキシンとサイトカイニンの役割を理解する。事前:配付するプロトコルや資料を読んで実験の一連の手順をイメージしておく。 事後:手順と結果を実験ノートにまとめる。実験結果について考察する。
第16回

植物組織培養(3):培養物の観察を行い、スケッチする。オーキシンとサイトカイニンの比率によって外植体の運命がどのように変化したのかを調査する。

事前:配付するプロトコルや資料を読んで実験の一連の手順をイメージしておく。 事後:手順と結果を実験ノートにまとめる。実験結果について考察する。
事前・事後学習の内容
本実習の多くは、複数の日にまたがって(通常は連続して)互いに関連づけながら行う。そのため、授業当日だけでなく前後の授業の継続的な受講と、予習・復習が重要になる。また、他の実験・実習・講義と関連づけて行われる場合が多い。各実験がどのような講義等と関連しているかについては、各実験の担当教員の指示に従うこと。 実習開始時に配布するスケジュールに従い実験を行うが、生きた生物を扱う実験のために、材料の確保や、関連する実験の進行状況などの都合により実験項目を入れ換える場合がある。前もって知らせるが、実験に必要な準備も進行状況によって変わることを予め承知して、各実験の担当教員の指示に従って準備すること。
成績評価方法
到達目標の達成度で評価を行う。本実習の履修前に必ず添付の評価基準を良く読んでおくこと。 自分で考えて実験操作ができるように努力しているかまたそのために必要な知識と技術を積極的に身につけようとしているか(50%)と、実習ごとに課するレポートや小テスト(50%)で評価する。合計100点満点とし、合格最低点は60点とする。 【重要】各回のレポートにおける盗用・剽窃は不正行為として厳しく取り扱います。不正行為を行った場合、原則としてその実施日が属する学期に履修中の科目の成績が全て無効となります。
履修上の注意
・すべての授業時間の3分の2以上出席しなければ、評価の対象にならない。つまり、3分の2以上の出席がなければ、いくらレポートが提出されていても、成績がつかない。また、原則として、どのような欠席も出席扱いにはしない。例えば、介護実習、教育実習、部活の公式試合、病欠などによる授業の欠席も出席扱いにはしない。毎回の授業の初めに出席をとるが、その時に在室していない場合は、遅刻になる。遅刻あるいは早退を3回すると、欠席1回として数える。 ・実験スケジュールは変更される可能性がある。
教科書

・「バイオ系実験安全オリエンテーション」http://www.tkd-pbl.com/book/b36504.html

・プリントを配布

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参考文献

・バイオ実験イラストレイテッド①分子生物学実験の基礎、秀潤社

・バイオ実験イラストレイテッド③本当にふえるPCR、秀潤社

・遺伝子工学実験ノート㊤DNA実験の基本をマスターする、羊土社

オフィスアワー
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Updated on 2025/4/5 6:24:47

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