2025年度/1AAC087001
【集中講義】社会科教育法(公民分野)2A <後期>
(公大) / 社会科教育法(公民分野)B (府大)
新科目である公共の考え方と授業の創り方、ならびにそのための教材研究(探究をともなう研究)について扱う。この公共科目は、現代の正義の対立(ジレンマ)に向き合う内容であるため、過去の社会科(政治経済、倫理、地理歴史)の内容とは大きく異なる。講義では社会が培ってきた普遍的な価値(人権、公正、平等、平和)を基に、現代の特徴である一点正義主義とは異なる多角的・多面的な思考について修得する。その上で、これらを踏まえた授業デザインや授業展開力を養い模擬授業で成果を獲得する。なお、人数等によっては(状況によっては)経済循環のメカニズムなどテクニカルな内容の扱い方なども講義する。
- 担当教員氏名
- 伊井 直比呂
- 科目ナンバリング
- AACEDU22071-J2 (公大) / DWEDU2342-J1 (府大)
- 授業管轄部署
- 現代システム科学域
- 授業形態
- 講義
- 開講キャンパス
- 中百舌鳥
- 開講区分
- 集中講義
- 配当年次
- 2年 (公大) / カリキュラムにより異なります。 (府大)
注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。学年指定なしの表記は、要覧等を確認してください。
- 単位数
- 2単位 (公大) / 2単位 (府大)
注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。
- 到達目標
- 社会的な見方・考え方を働かせ,課題を追究したり解決したりする活動を通して、広い視野に立ち、グローバル化する国際社会に主体的に生きる平和で民主的な国家及び社会の形成者に必要な公民としての資質・能力の基礎を養う授業デザイン力を修得する。
- 各授業回の説明
- 成績評価方法
- 到達目標の達成度で成績評価を行う。単位を取得するためには、各回の持続可能性の問題についての学びを記録していることが求められる。次に、問題と問題との連関関係を説明することができ、異なる科目分野との総合的な知見を獲得していることを必要とする。成績を評価する方法として、最終の模擬授業での上記目標の達成度をもって評価する。成績評価に占める割合は、模擬授業(70%)、講義への参加度(報告など)(30%)である。
- 履修上の注意
- 頻繁にディスカッションがある
- 教科書
- 資料を適宜配布する。
- 参考文献
- 授業中に適宜紹介する。
- オフィスアワー
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
- 教員への連絡方法(メールアドレス等)
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
授業 | 授業内容 | 事前・事後の学習内容 |
---|---|---|
第1回 | 中学・高校教育の国際化動向をつかむ。とりわけ社会科(公民科)と教育の国際化との関係を位置づける。 | |
第2回 | 持続可能な社会への志向と社会科(公民科)で扱う内容について。 | 実際の教科書と資料を読みまとめる |
第3回 | 公共の学習指導要領やテキストに扱われる「幸福」概念と「正義」概念 その1 | 実際の教科書と資料を読みまとめる |
第4回 | 公共の学習指導要領やテキストで扱われる「幸福」概念と「正義」概念 その2 | 実際の教科書と資料を読みまとめる |
第5回 | 正義の対立(ジレンマ)の事例と求められる思考様式(思考実験)について。 | 実際の教科書と資料を読みまとめる |
第6回 | 教科領域(教科書などの網羅的内容)と自己領域(自らが考えたり、発見したりした内容)との接合領域を理解する。 これにより社会参加や当事者としての意識をもって学習する機会となることを把握する。 | 実際の教科書と資料を読みまとめる |
第7回 | ここまでの学修のまとめを整理して発表する。 | 討論成果をまとめる |
第8回 | 公共の授業方法で重要になる学習手法(ディスカッション、協働、対話、分析、価値序列)についての理論について。 | 事前に資料を収集しまとめる |
第9回 | 模擬授業で扱う社会の中の問題事例を具体的に抽出し、それを授業化するための展開について検討する。 | 経験の質と考察手順をまとめる |
第10回 | 模擬授業をデザインするためのグループ考察を行う。 | 新聞記事資料の収集と問題の所在をまとめる。 |
第11回 | 模擬授業準備1回目 教材観と授業構成について。 | 授業づくりと資料のまとめ |
第12回 | 模擬授業準備2回目 展開について。 | 授業づくりと資料のまとめ |
第13回 | 模擬授業準備3回目 授業展開と学習が理解を深める方法との組み合わせを検討する。 | 授業づくりと資料のまとめ |
第14回 | 模擬授業準備4回目 評価と議論のまとめ方。 | 授業づくりと資料のまとめ |
第15回 | 模擬授業の披露と相互批評・討議。 | 全体のまとめとレポート準備 |
第16回 | レポート提出 |
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Updated on 2025/7/8 6:50:05