2025年度/1AAD003001

【金2】認知科学2（学習・言語心理学） <後期>

この授業では，認知過程の中でも高次認知過程と呼ばれる，記憶，知識構築，読解，問題解決と推論，メタ認知などの認知プロセスについて概説した上で，それらの認知過程を再現したり，利用したりする情報技術について解説します。近年，ディープラーニングなどに代表されるニューラルネットワークをベースとしたAIの発展が目覚ましいのですが，それらと人間との本質的な違いについて学習・情報といった観点から理解することは，これからの社会・人間にとって必要な知識となるはずです。このような高次認知過程に関する心理学・情報学的研究を紹介していきます。 ※本科目は、公認心理師の受験資格を得るために必要な科目である。

担当教員氏名

野津 亮

科目ナンバリング

AADCOG21003-J1 (公大) / (府大) / AESPE3502-J1 (府大)

授業管轄部署

現代システム科学域

授業形態

講義

開講キャンパス

中百舌鳥

開講区分

週間授業

配当年次

2年 (公大) / カリキュラムにより異なります。 (府大) / カリキュラムにより異なります。 (府大)

注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。学年指定なしの表記は、要覧等を確認してください。

単位数

2単位 (公大) / 2単位 (府大) / 2単位 (府大)

注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。

到達目標

この授業では、ヒトの高次認知機能について説明できることを目標としています。具体的には、１．高次認知の基本的概念を説明できる。２．高次認知機能のメカニズムを説明できる。

各授業回の説明

授業	授業内容	事前・事後の学習内容
第1回	イントロ	復習問題の作成と解答
第2回	短期記憶	短期記憶について調べておく 復習問題の作成と解答
第3回	ワーキングメモリ	ワーキングメモリについて調べておく 復習問題の作成と解答
第4回	長期記憶	長期記憶について調べておく 復習問題の作成と解答
第5回	日常認知	記憶のエラーについて調べておく 復習問題の作成と解答
第6回	カテゴリー化	カテゴリー化について調べておく 復習問題の作成と解答
第7回	クラスタリング	クラスタリングについて調べておく 復習問題の作成と解答
第8回	知識の表象と構造	意味ネットワークについて調べておく 復習問題の作成と解答
第9回	言語理解	形態素解析について調べておく 復習問題の作成と解答
第10回	言語理解	潜在意味分析について調べておく 復習問題の作成と解答
第11回	問題解決と推論	探索木について調べておく 復習問題の作成と解答
第12回	ニューラルネットワーク	ニューラルネットワークについて調べておく 復習問題の作成と解答
第13回	強化学習	強化学習について調べておく 復習問題の作成と解答
第14回	深層強化学習	深層強化学習について調べておく 復習問題の作成と解答
第15回	まとめ 研究や開発事例の紹介	これまでの講義を復習しておく 復習問題の作成と解答
第16回	期末試験

事前・事後学習の内容

受講生間で復習問題を共有し、それらの問題を自分で解いて，授業内容を深めるための授業支援システムを運用しますので、それを活用して、授業時間外学習に励んでください。授業内容と自習問題の両方の範囲から，試験問題を作成しますので，自習問題はこまめに取り組むようにして下さい。

成績評価方法

授業目標（達成目標）の１・２の達成度で成績評価を行う。単位を取得するためには、・基本的な認知科学概念を60%以上説明できる。・認知科学概念を用いて、高次認知機能のメカニズムを50%以上説明できる。上記の２点を達成することが求められる。成績を評価する方法として、期末試験とミニレポートを用いる。成績評価に占める割合は期末試験（ 9070％）、その他（ 1030％）である。

履修上の注意

（関連科目）心理学概論、認知科学１、認知情報処理

教科書

適宜プリントを配付する。

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参考文献

適宜プリントを配付する。（１）『認知心理学』箱田祐司・都築誉史・川畑秀明・萩原滋著　有斐閣　(２)『心理学』　鹿取廣人・杉本敏夫・鳥居修晃編　東京大学出版　(３)『よくわかる認知科学』　乾敏郎・吉川佐紀子・川口潤編　ミネルヴァ書房（４）『 イラストで学ぶ 認知科学』　北原義典　講談社

オフィスアワー

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