2025年度/1AAD007001 (公大) / (府大)
【金4】環境心理学 <前期>
本科目では身の回りにある環境の中をとりあげ、その環境を構成する社会的・物理的要因と人の心理・行動との関係について論じる。環境心理学は社会に実在する問題を解決するために発展した一面があり,人にとって,社会にとって望ましい環境とはどのようなものなのか,その実現には何が必要なのかを論じる。授業はPower Pointを用いた講義形式を予定している。
- 担当教員氏名
- 飛田 国人
- 科目ナンバリング
- AADPSY21007-J1 (公大) / AESPE2506-J1 (府大)
- 授業管轄部署
- 現代システム科学域
- 授業形態
- 講義
- 開講キャンパス
- 中百舌鳥
- 開講区分
- 週間授業
- 科目分類
- 心理学類専門科目
- 配当年次
- 2年 (公大) / カリキュラムにより異なります。 (府大)
注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。学年指定なしの表記は、要覧等を確認してください。
- 単位数
- 2単位 (公大) / 2単位 (府大)
注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。
- 到達目標
- 本科目では,環境心理学の観点から人間の心理・行動と環境との相互作用を理解し、人と環境のやりとりから生じる問題を改善・軽減するための視点を修得することを目的とする。具体的には以下の能力を身につけることを到達目標とする。 1. 犯罪環境とヒトの心理・行動との関係が説明できること。 2. 居住環境とヒトの心理・行動との関係が説明できること。 3. 自然環境とヒトの心理・行動との関係が説明できること。 4. 生態学的心理学と生態学的視覚論について説明ができること。
- 各授業回の説明
- 成績評価方法
- 5回を超えて欠席した場合は、評価対象にしない。 到達目標の1~4の達成度で評価を行う。単位を取得するためには 1. 講義で取り上げた犯罪環境の事項について、半分以上を説明できる。 2. 講義で取り上げた居住環境の事項について、半分以上を説明できる。 3. 環境評価に影響する要因を1つ挙げて説明できる。 4. 生態学的心理学と生態学的視覚論の違いについて説明できる。 上記の4点を達成することが求められる。成績を評価する手段として小レポートとレポートを用いる。成績評価に占める割合は小レポート(50%)、レポート(50%)である。
- 履修上の注意
- 様々な連絡や課題は、全てインターネットを通じてやりとりをします。メールやMoodleに表示される情報を常日頃から確認し、連絡の確認漏れや課題の提出遅れが無いように留意してください。 (関連科目)心理学概論、人間システムとサステイナビリティ
- 教科書
- 毎回、資料を配付する。 資料はMoodleで配布するので、授業前にダウンロードしておくこと。
- 参考文献
- 佐古順彦ほか(編)『環境心理学 (朝倉心理学講座12)』朝倉書店ISBN-13:978-4254526721
- オフィスアワー
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
- 教員への連絡方法(メールアドレス等)
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
授業 | 授業内容 | 事前・事後の学習内容 |
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第1回 | 環境心理学の成り立ち | 小俣謙二(1998)犯罪発生要因に関する環境心理学的研究 |
第2回 | 犯罪原因論 | 井上祐司(1967)ソビエト刑事学の一側面 : 現代アメリカ刑事学における犯罪原因論批判 |
第3回 | 犯罪機会論と防犯 | 雨宮護(2007)英米における「防犯まちづくり」の理論の系譜と近年の動向 |
第4回 | 認知地図と都市のイメージ | 谷直樹(1980)ルートマップ型からサーヴェイマップ型へのイメージマップの変容について |
第5回 | 裁判環境 | PENROD S. D.(2008)目撃証言のエラー : 問題の深刻さ、原因、そして対策を探る |
第6回 | 空間行動 | 中島浩二(1999)移動体ロボットに対するヒトの個体距離 |
第7回 | 子どもにとっての個室 | 中島喜代子(1988)年齢段階別にみた子どもの住空間認識の発達 第1報 : 住評価・住要求からみた子どもの住空間認識 |
第8回 | なわばり | 鈴木百合子(1984)着席行動におけるなわばり性の研究 |
第9回 | 就寝形態と高層居住 | 切原舞子(2011)夫婦の就寝形態の特徴と寝室・私的領域の計画課題について |
第10回 | 環境評価 | 柴崎全弘(2011)恐怖関連刺激の視覚探索:ヘビはクモより注意を引く |
第11回 | 労働環境 | 大橋昭一(2006)ホーソン効果の実態をめぐる諸論調 森知晴(2012)何を与えれば人はより働くのか_フィールド実験による検証 |
第12回 | 生態学的心理学 | 細江達郎(1994)生態学的心理学 (Ecological Psychology) の方法の試行 |
第13回 | 生態学的視覚論 | 川村久美子(2001)アフォーダンス理論がもたらす革命 |
第14回 | 環境配慮行動 | 広瀬幸雄(1994)環境配慮的行動の規定因について |
第15回 | まとめと展望 | これまでの内容を復習しておく |
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Updated on 2025/7/16 6:39:48