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2025年度/1ABBB02010

【水2】社会学概論B <前期>

(公大) / 社会学概論Ⅱ (市大)

本授業は社会学入門の講義であり、社会学の成立期から現代までの社会学の諸理論と基礎概念を学びながら、社会学がどのような社会的事象に対して、いかなる問いを提起してきたかについて、学説を中心に学習する。本授業で扱う内容の多くは、ドイツやフランス、イギリス、アメリカなど欧米社会を中心に発展した理論的枠組みに基づいているが、日本の事例研究についても適宜紹介しながら、社会学の現代的意義について理解する。

担当教員氏名
金 希相
科目ナンバリング
ABBSOC32002-J1 (公大) / LBSOC3202 (市大)
授業管轄部署
文学部
開講キャンパス
杉本
開講区分
週間授業
配当年次
2年 (公大) / 学年指定なし (市大)

注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。学年指定なしの表記は、要覧等を確認してください。

単位数
2単位 (公大) / 2単位 (市大)

注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。

到達目標
(1) 社会学の成立と展開を学説史的に説明できる。 (2) 社会学的な視点と思考力を身につけて、日本社会の諸問題(もしくは、まだ問題化されていない事象)を批判的に述べることができる。 (3) 社会学について自分なりの定義を述べることができる。
各授業回の説明
授業授業内容事前・事後の学習内容
第1回イントロダクション:社会学の成立と発展過程について理解する。事前学習:社会学が成立した歴史的・時代的背景について調べておく。 事後学習:日本の近代化の過程と比較しながら、学習内容を整理する。
第2回社会学の古典理論①:マルクスやヴェーバーの代表的な著作とその内容について学ぶ。事前学習:資本主義経済の特徴について調べておく。 事後学習:授業で学んだ重要概念の意味を確認し、マルクスとウェーバーの理論が後世の学者たちに与えた影響について理解を深める。
第3回社会学の古典理論②:デュルケムやジンメルの代表的な著作とその内容について学ぶ。事前学習:方法論的個人主義と方法論的集合主義の違いを理解しておく。 事後学習:授業で学んだ重要概念の意味を確認し、デジュルケムとジンメルの理論が後世の学者たちに与えた影響について理解を深める。
第4回自己と他者:相互行為論(ミード、ブルーマー、ゴフマン)の特徴について学ぶ。事前学習:前回の授業内容を振り返り、ジンメルの社会学の視点を確認しておく。 事後学習:ゴッフマンの印象操作の技法について、身近な例を挙げながら考えを深める。
第5回シカゴ学派の都市社会学①:初期シカゴ学派都市社会学の研究(人間生態学や同心円理論など)について学ぶ。事前学習:シカゴの歴史と20世紀初頭の社会状況について把握しておく。 事後学習:人間生態学の基本的な視点を確認し、現代的意義を理解する。
第6回シカゴ学派の都市社会学②:シカゴ学派都市社会学のモノグラフとその特徴について理解する。事前学習:シカゴの歴史と20世紀初頭の社会状況について把握しておく。 事後学習:シカゴモノグラフを貫く共通のテーマやキーワードを考える。
第7回アーバニズム論:ワースのアーバニズム論の特徴と限界について検討する。事前学習:「都市」の定義と特徴について考えてみる。 事後学習:学んだ内容を整理し、アーバニズム論の展開について復習する。
第8回社会的ネットワーク論:弱い紐帯論やソーシャル・キャピタル論の観点からコミュニティについて考察する。事前学習:「世界は狭い」という意味とその理由について考えてみる。 事後学習:自分のサークルや部活、SNS活動に照らし合わせながら、学習内容を復習する。
第9回現代社会学理論①:ギデンズやコールマン、ブルデューの代表的な著作とその内容について学ぶ。事前学習:社会学のミクロ―マクロリンク問題について理解しておく。 事後学習:現代日本社会における「文化資本論」を批判的に考察する。
第10回現代社会学理論②:ベックやバウマン、フーコーの代表的な著作とその内容について学ぶ。事前学習:「近代」と「現代」の違いについて調べておく。 事後学習:フーコーの「生権力」概念から日本の少子高齢化問題を理解する。
第11回格差と不平等①:ヨーロッパの階級論の特徴について理解する。事前学習:第2回の授業内容を復習する。 事後学習:「階級」と「階層」の違いを改めて整理する。
第12回格差と不平等②:アメリカの社会階層論の特徴について理解する。事前学習:なぜ世の中には、良い仕事に就きたいと思う人が多いのか、「良い仕事」とは何か、について考えてみる。 事後学習:学歴の機能と格差の関連を、日本社会の文脈に照らして考察する。
第13回国家とグローバリゼーション:国民国家の形成と変遷を理解する。事前学習:グローバル化と関連する身近な事例を調べておく。 事後学習:グローバリゼーションに伴う国民国家の役割変化を「シティズンシップ」概念を中心に理解する。
第14回ジェンダーと移民:国際分業体制の変化や特徴に着目し、新しいタイプの不平等構造が形成されるメカニズムを理解する。事前学習:在日外国人労働者が従事する業務の内容や業種が男女間で異なるかについて調べておく。 事後学習:途上国女性の国境を越えた移動が拡大する構造的要因を理解する。
第15回まとめ:授業全体を振り返り、総括する。事前学習:授業全体を振り返り、質問事項をまとめておく。 事後学習:社会学が取り組んできた諸問題を理解し、社会学という学問の定義と特徴を改めて整理する。
成績評価方法
(1) 上記の到達目標の達成度について総合的に評価する。 (2) 評価方法:リアクション・ペーパーや授業態度(40%)、小課題(20%)、期末レポート(40%) (3) 社会学の基礎概念について正しく理解し、自分の言葉で説明できることが合格(単位修得)のための最低基準である。
履修上の注意
毎回の授業でコメントペーパーの提出を求める。
教科書
必要に応じて授業中に提示する。

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参考文献
アンソニー・ギデンズ(2009)『社会学 第五版』而立書房. C.ライト・ミルズ(2017)『社会学的想像力』筑摩書房. 友枝敏雄・浜日出夫・山田真茂留(2023)『社会学の力〔改訂版〕: 最重要概念・命題集』有斐閣.
オフィスアワー
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教員への連絡方法(メールアドレス等)
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Updated on 2025/7/1 6:31:11

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