2025年度/1ABXX04010 (公大) / (市大)
【木4】民俗学 <前期>
日本の民俗学は柳田国男によって確立したとされている。民俗学における柳田の果たした役割は非常に大きいものである。しかし、同時に彼が生きた時代が民俗学のような学問を必要としていたとも考えられる。そこで、本講義では日本で民俗学が成立した経緯や民俗学の学知のあり方の変化、具体的な民俗事象の把握の方法を中心として講義をしていくことにする。
- 担当教員氏名
- 大野 啓
- 科目ナンバリング
- ABXLIT31003-J1 (公大) / LXGEN3202 (市大)
- 授業管轄部署
- 文学部
- 授業形態
- 講義
- 開講キャンパス
- 杉本
- 開講区分
- 週間授業
- 配当年次
- 2年 (公大) / 学年指定なし (市大)
注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。学年指定なしの表記は、要覧等を確認してください。
- 単位数
- 2単位 (公大) / 2単位 (市大)
注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。
- 到達目標
- ①民俗学が成立した時代的な背景を説明することができる。 ➁民俗学的な知のあり方を講義内容を踏まえて批判的な知見を書くことが出来る。 ③民俗事象について自分なりにまとめることができる。 以上の知識や技能を獲得することを目的としている。
- 各授業回の説明
- 成績評価方法
- 1)到達目標に記した内容の達成度で評価をする 2)成績評価はレポート3回75%、コメントシート15%、(ただし、受講生が多数で全員に質問の回答を求めることが出来ないは25%) 講義中の質問への解答10%(ただし、受講生が多数で全員に質問の回答を求めることが出来ないは0%) 3)合格(単位修得)のための最低基準は、到達目標として設定している①~③についてを問うレポートを全て講義の内容を踏まえた上で完成させること。 なお、授業の欠席回数が5回を超えた者は評価の対象から外すので、留意すること。
- 履修上の注意
- 受講に際して、講義者から受講者に質問を投げかけることがある。受講生に対して質問に答えるように促した場合には、自分なりに答えてください。
- 教科書
- 特に教科書を指定しない。必要に応じて資料を配布、もしくは提示する。
- 参考文献
- 柳田国男『蝸牛考』岩波文庫、『海上の道』岩波文庫、『先祖の話』(『柳田国男全集』15所収、筑摩書房)、その他 講義中に指示する
- オフィスアワー
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
- 教員への連絡方法(メールアドレス等)
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
授業 | 授業内容 | 事前・事後の学習内容 |
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第1回 | 民俗学のイメージと民俗学の対象について | 〈事前〉民俗学をイメージする用語を3つ考えること |
第2回 | 「われわれ」とは何者なのか | 〈事後〉「国民」や「民族」という言葉が持つ「共同性」について考える |
第3回 | 何を「われわれ」のものとするのか | 〈事後〉「自」文化とは何なのかについて考える |
第4回 | 柳田国男が考える「日本」の範疇 | 〈事前〉柳田国男の『蝸牛考』と『海上の道』の概要を調べてください |
第5回 | 柳田国男と稲作・先祖・神 | 〈事前〉柳田国男の『先祖の話』の概要を調べてください |
第6回 | 周圏論とその後 | 〈事後〉周圏論が持つ思想性について考えてください |
第7回 | 地域民俗学-地域を描くことと民俗学 | 〈事後〉柳田の民俗学とどのような違いがあるのかについて考えてください |
第8回 | 地域民俗学で表象できないこと | 〈事後〉地域民俗学の問題点について考えてください |
第9回 | 小括 | 〈事後〉民俗学の学問的な特質とはどのようなものか考えてください |
第10回 | 民俗学と民俗調査 | 〈事前〉これまでの講義を踏まえた上で、民俗調査とはどのようなものであるのかについてイメージをしてください |
第11回 | 祭りや行事を描くこと | 〈事前・事後〉自信が経験した祭礼や行事、非日常的な行事や日常的な生活を学問の俎上にあげるためには、どのように対象にアプローチすればいいのかを考えてください |
第12回 | 伝統を描くこと現在を描くこと | 〈事前・事後〉自信が経験した祭礼や行事、非日常的な行事や日常的な生活を学問の俎上にあげるためには、どのように対象にアプローチすればいいのかを考えてください |
第13回 | 「当たり前」を描くこととは | 〈事前・事後〉自信が経験した祭礼や行事、非日常的な行事や日常的な生活を学問の俎上にあげるためには、どのように対象にアプローチすればいいのかを考えてください |
第14回 | 民俗誌を描くこと | 〈事後〉自身がイメージする「当たり前」を叙述してみましょう |
第15回 | まとめ | 〈事後〉「当たり前」を描くことにどのような意味があるのかを考えてください |
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Updated on 2025/7/25 6:35:14