2025年度/1ACA059010 (公大) / (市大)
【月1、水3】刑事政策 <前期>
犯罪対策としての刑事政策の理論と実践について学ぶ。社会から犯罪を完全になくすことは不可能だとしても、人の理性に働きかけ、他者への侵害をなるべく抑止しようとすることは、文化の違いを超えて古くから試みられてきた。この授業では、刑罰を主とした刑事制裁制度の理論と実態に関する知識を身につけ、科学的で人権尊重を基盤とした刑事システムの構築について考える力を養う。なお刑事政策の最新の動向をフォローするために、講義計画を適宜変更することがある。
- 担当教員氏名
- 金澤 真理
- 科目ナンバリング
- ACALAW21016-J1 (公大) / JAPUB2209 (市大)
- 授業管轄部署
- 法学部
- 開講キャンパス
- 杉本
- 開講区分
- 週間授業
- 配当年次
- 2年 (公大) / 学年指定なし (市大)
注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。学年指定なしの表記は、要覧等を確認してください。
- 単位数
- 4単位 (公大) / 4単位 (市大)
注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。
- 到達目標
- 刑事法学における思考方法を身につけ、科学的で人道的な刑事司法とは何かを考える力をつける。 日本の刑事政策の実態を概観し、課題を析出する。現代社会における刑事政策の各論的問題について状況を把握し、合理的でコストに見合った刑事制度を構想する。
- 各授業回の説明
- 成績評価方法
- 期末試験および中間レポート(比率は7:3)の合計により評価する。刑事政策における思考方法を身につける到達目標に照らし、授業の内容を正確に理解し、法学の方法に則り論理的に説明できることが履修の最低基準である。
- 履修上の注意
- 特になし
- 教科書
- 武内謙治、本庄武『刑事政策学』(日本評論社)
- 参考文献
- 講義中に指示する。
- オフィスアワー
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
- 教員への連絡方法(メールアドレス等)
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
授業 | 授業内容 | 事前・事後の学習内容 |
---|---|---|
第1回 | 刑事政策の意義 | 教科書や資料等を用いて刑事政策が対象とする社会現象を把握する。犯罪統計等のデータの扱いについては、資料の作成過程に照らして分析方法を学ぶ。 |
第2回 | 社会科学の中の刑事政策 | 同上 |
第3回 | 犯罪の実態把握と刑事政策 | 同上 |
第4回 | 犯罪原因論 | 同上 |
第5回 | 刑事制裁制度の歴史 | 同上 |
第6回 | 刑罰制度と犯罪論の交錯:刑法改正による拘禁刑導入 | 同上 |
第7回 | 刑事司法制度の歪みとその是正:冤罪防止と再審法の要請 | 同上 |
第8回 | 犯罪対策とその理論的限界:刑法の謙抑性、非犯罪化、ハーム・リダクション | 同上 |
第9回 | 刑罰と保安処分 | 同上 |
第10回 | 保安処分の諸類型、心神喪失者等医療観察法の手続 | 同上 |
第11回 | 刑罰の理論的系譜 | 同上 |
第12回 | 刑罰の執行とその猶予 | 同上 |
第13回 | 施設内処遇の実態 | 同上 |
第14回 | 社会内処遇の意義 | 同上 |
第15回 | 諸外国の非拘禁的措置 | 同上 |
第16回 | 刑事司法と福祉:再犯防止推進施策 | 同上 |
第17回 | 刑事政策各論:刑事政策の諸問題 | 同上 |
第18回 | 少年非行とその対策 | 同上 |
第19回 | 少年をめぐる法的手続と立法動向 | 同上 |
第20回 | 少年をめぐる制度とその担い手 | 同上 |
第21回 | 犯罪の被害者とその保護制度 | 同上 |
第22回 | 被害者の司法参加と修復的司法 | 同上 |
第23回 | 交通犯罪をめぐる法制度 | 同上 |
第24回 | 危険運転規制:立法経緯と見直し | 同上 |
第25回 | 薬物犯罪対策と規制に関する立法動向 | 同上 |
第26回 | 薬物依存からの回復を支える仕組み | 同上 |
第27回 | 高齢者による犯罪とそのケア | 同上 |
第28回 | 犯罪とジェンダー:女性が主体、客体となる犯罪とそのケア | 同上 |
第29回 | まとめ | 同上 |
第30回 | 試験 |
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Updated on 2025/7/2 6:18:58