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2025年度/1ADA030001 (公大) / (市大)

【月2】財政学 <前期>

本授業は遠隔授業として実施します。各回の授業形態をよく確認して受講してください。 本講義は、市場経済の中で政府が果たす役割を考察する財政学・公共経済学分野の科目です。 わが国の経済は、1990年代以降長期にわたる経済の低迷、格差の拡大、少子高齢化、政府債務の累増といった様々な問題を抱えています。こうした課題に対して、政府はどのような役割を果たすべきでしょうか。また果たすことができるのでしょう か。そして、こうしたあるべき姿・理想に照らして考えると、現実の我が国の財政運営は果たしてベストのものといえるのでしょうか。今後、我々の暮らす経済・社会をより良いものとするためには、どのような政策を講じ、どのような改革を行えばよいのでしょうか。 本講義では、こうした問題を考えていく上で必要となる、財政学の理論の基礎、およびわが国の財政運営の歴史的経緯や現状について理解を深めることを、目的とします。

担当教員氏名
三宅 裕樹
科目ナンバリング
ADAECO24012-J1 (公大) / EAAPJ4217 (市大)
授業管轄部署
経済学部
授業形態
講義
開講キャンパス
杉本
開講区分
週間授業
科目分類
応用科目
配当年次
3年 (公大) / 学年指定なし (市大)

注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。学年指定なしの表記は、要覧等を確認してください。

単位数
2単位 (公大) / 2単位 (市大)

注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。

到達目標
1.財政学の理論、およびわが国の財政運営の現状について、基本的な知識を習得する。
TVや新聞、インターネットなどで報じられている財政関連の情報を、重要性に応じて的確に取捨選択し、内容を理解するために必要となる知識を身につける。
2.わが国の財政運営の現状の妥当性を評価することができる。
財政運営が抱えている問題は何かを列挙し、財政学の理論や有識者の見解を参照しながら、自分なりの論理的な考え(適切な根拠をもった考え)を構築することができる。
3.わが国の財政運営の今後の方向性を議論することができる。
今後、どのような財政改革が必要かについて、主な論点を列挙し、財政学の理論や有識者の見解を参照しながら、自分なりの論理的な考えを構築することができる。
各授業回の説明
授業授業内容
第1回経済安定化機能:
「豊かさ」をもたらす市場、支える政府
第2回資源配分機能:
金では買えない本当の幸せ
第3回所得再分配機能:
広がる格差、揺らぐ「公平性」
第4回教育サービス①:
なぜ、政府が学校を運営するのか?
第5回教育サービス②:
小中学校を取り巻く複雑な政府間関係
第6回政府の失敗と市場の効率性:
政府・財政は万能か?
第7回市場の失敗と財政民主主義:
「市場による規律」の限界
第8回租税原則:
公共サービスのコストを、誰がどれだけ分担するべきか?
第9回所得税①:
所得税の理想と現実
第10回所得税②:
人税としての所得税
第11回消費税①:
高まる消費税への期待
第12回消費税②:
根拠なき軽減税率への期待
第13回政府債務の理論:
激増する日本の国債
第14回国債市場の現状:
政府は誰からお金を借りているのか?
第15回結びに代えて:
財政再建に秘策はあるか?
授業内容
財政学の理論や、わが国における財政運営の現状についての基本的な内容を俯瞰していきます。 15回の講義は、大きくは次の3部から構成されています。 Ⅰ.  政府・財政に期待される役割 第01回〜第07回 Ⅱ. 租税論   第08回〜第12回 Ⅲ.公債論   第13回〜第15回
事前・事後学習の内容
事前の学習は、特に求めません。 ただし、経済学分野の基本的な内容は、すでに理解されているという前提で講義を進めます(地方財政論の内容は、前提としません)。 この点に不安のある方は、事前に準備をしておいて下さい。 事後の学習は、講義資料、および講義中に紹介した参考文献に基づいて行って下さい。 また、TVや新聞、インターネットなどで報じられる財政(・経済)の動向を注視し、講義内容を踏まえながら自分なりの論理的な考えをもつよう、心がけて下さい。
成績評価方法
成績評価は、成果主義に基づいて行います。すなわち、上記の「到達目標」をどれだけ達成できているか、という観点から行います。具体的には、講義実施期間中に課す2つのレポート課題(各30%)、および講義時間中に実施する復習ノートの評価(40%)を合計して、単位認定・成績評価を行います。 成績評価は、次の基準に従って行います。 可:財政学の理論と、わが国における現状について、的確に理解し、説明できる 良:「可」の基準を満たした上で、財政の現状について、財政学の内容を踏まえた上での具体的な問題意識をもつことができる 優:「良」の基準を満たした上で、財政の今後のあり方について、定量・定性的な情報や専門家などの知見を適切に収集・分析することができる 秀:「優」の基準を満たした上で、財政の今後のあり方について、自分なりの考えを論理的に構築し、説明することができる
履修上の注意
基礎的な経済系科目、および公共経済学や地方財政論など本講義の内容と特に関連する科目をすでに受講していること、ないし同時並行で受講されることを推奨します。
教科書
講義で扱う資料は、本学の授業ツール、ないし教員のウェブサイトに掲載します。 受講生は、事前にこれを入手した上で講義に臨んで下さい。 方法の詳細は、第01回の講義で説明します。

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参考文献
本講義の内容全般に関わる参考文献は、以下の通りです。 個別テーマに関わる参考文献は、講義中にご紹介します。 ・植田・諸富編(2016)『テキストブック現代財政学』有斐閣 ・神野直彦(2021)『財政学 第3版』有斐閣 ・持田信樹(2009)『財政学』東京大学出版会
オフィスアワー
- 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
教員への連絡方法(メールアドレス等)
- 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -

Updated on 2025/7/1 6:19:38

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