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2025年度/1AEB011000 (公大) / (市大)

【金3】文化政策論 <前期>

芸術とは何か。アートとは何か。かつて美術は、画家が白いキャンバスに絵を描き○○派などラベリングされてきた。今では「絵画は終わった」とも揶揄され、ラベリングがなされることもない。あえていえば、社会実践型アートが世界の潮流の一つとなっている。それらが、日本ではまちづくりや地域活性化と結びつき、地域アートやアートプロジェクト・国際展として展開されている。 こうした芸術文化がなぜ社会に必要なのか、必要であればいかにして社会で支えていくのかなどを、文化政策論では取り扱う。 そのうち、自治体文化政策論は、住民自治と団体自治に対応し、市民文化政策論と都市文化政策論の2本柱からなる。しかし、1980年から1990年初期にかけ、多くの自治体が文化施設建設や大型イベントに追随し、都市文化政策を十分に展開してこなかったことから、その歴史は15年程度でしかない。そうしたなか、創造都市論は都市文化政策の牽引役となった面がある。 本講義の前半では、まず、生活文化と芸術文化、文化資源、文化権など公共文化政策の基礎理論を押さえたうえで、自治体文化政策の分析ツールを習得する。次に、都市とは何か、政策とは何かを学んだうえで、PDCAサイクルを踏まえた都市文化経営戦略(政策)を学習する。講義の後半では、都市文化政策の代表的な政策として、国内外の芸術祭(ビエンナーレ、トリエンナーレ)の動向、課題とくに芸術の自由の問題や、ヨーロッパ至上主義の問題をとりあげる。

担当教員氏名
吉田 隆之
科目ナンバリング
AEBCOM32009-J1 (公大) / CASOM3307 (市大)
授業管轄部署
商学部
授業形態
講義
開講キャンパス
杉本
開講区分
週間授業
配当年次
3年 (公大) / 学年指定なし (市大)

注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。学年指定なしの表記は、要覧等を確認してください。

単位数
2単位 (公大) / 2単位 (市大)

注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。

到達目標
文化政策とは何かを理解したうえで、学生が関心を持つ自治体・民間企業・アートNPOの都市文化政策に関わる取り組みについて、学生が課題を分析し、企画・振興策を提言する能力を身につけることを目標とする。
各授業回の説明
授業授業内容事前・事後の学習内容
第1回ガイダンス教科書指定箇所を読み、授業に臨むこと。授業時に指定箇所と事後学習の内容を指示する。
第2回世界の芸術祭の動向(ドクメンタ15・ベネティアビエンナーレ)第1回参照
第3回芸術祭とセンシティブな表現‐ドクメンタ15とあいちトリエンナーレ第1回参照
第4回芸術祭と危機管理(あいちトリエンナーレ)第1回参照
第5回芸術祭と地域づくりー森ラジオステーション第1回参照
第6回芸術祭と地域づくりー小須戸ARTプロジェクト第1回参照
第7回札幌国際芸術祭と評価第1回参照
第8回文化政策と評価第1回参照
第9回文化とはなにか第1回参照
第10回自治体文化政策の過不足を分析するモデル(中川モデル)第1回参照
第11回官民協働・芸術創造政策の分析モデル第1回参照
第12回都市とはなにか(創造都市論の系譜)第1回参照
第13回政策とは何か第1回参照
第14回文化条例第1回参照
第15回ディスカッションとまとめ第1回参照
成績評価方法
(1)文化政策の理解、政策課題の分析、政策提言能力の達成度について評価を行う。 (2)毎回提出のコメント(50%)、中間小テスト(正誤問題)(50%)、レポート(中間テストが受験できなかった場合)により評価する。 (3)合格(単位修得)のための最低基準は、学生が、「文化政策とはなにか」を自身の言葉で理解し、学生が関心を持つ政策課題の分析、政策提言能力が一定の水準に達していること。
履修上の注意
他の資料は授業中に配布する。
教科書
【基本書】吉田隆之編『アートプロジェクトの変貌―理論・実践・社会の交差点』(水曜社,2025年3月刊行)

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参考文献
【参考書】吉田隆之(2020)『芸術祭の危機管理:表現の自由を守るマネジメント』水曜社
オフィスアワー
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教員への連絡方法(メールアドレス等)
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Updated on 2025/7/4 6:40:06

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